Parasol

いいバンドだなとSNSで見つけた動画を見て思ったのが数か月前。穏やかなローファイサウンドとシンプルなサイケ感。どんなバンドかと調べると、韓国インディー・シーンの注目株、PARASOL(パラソル)だった。

8月28日には新代田FEVERでの来日公演を控え、ceroや在日ファンクなどユニークかつ実力派アーティストをそろえるカクバリズムの主催のイベント『カクバリズムの夏祭り』やtetoやTENDOUJIなど日本の有望な若手バンドが集まる高円寺のサーキットイベント『Mixtape』への出演も決まっており、日本の音楽界での期待度も高いことが窺える。

PARASOLを構成するメンバーの経歴もまた面白い。ボーカルとしてバンドを率いるのは、日本でもメジャー・リリースし、あのGlastonbury Festivalにも出演したスルタン・オブ・ザ・ディスコのメンバーでもあるチ・ユンへ。ドラムは韓国で2011年~2013年に活動し人気を集めたヤルゲドゥルのチョン・ウォンジン。ギターは韓国のエレクトロ・ポップ・バンド、トランポリンとモダンロック・ギターポップのジュリア・ハートという二つのバンドのメンバーでもあるキム・ナウン。それぞれのキャリアを持った3人が、サイケデリック・ロックという共通項の下に集まり、見事な調和と化学変化を見せている。

Flaming LipsやDungenに影響を受けたと聞く通り、その音楽にはFlaming Lips初期のガレージ・ロックの雰囲気と美しいサイケデリック性、Dungenに見るフォークとアンビエントな要素が感じられる。時折混ざる韓国の伝統音楽のような響きには、Dungenがスウェディッシュ・バンドとして独特な雰囲気を醸し出している部分に通じるものもある。また、60年代~70年代の洋楽を愛聴していたと聞き、彼らの芯となるオルタナティヴな音楽性にも納得。ユニークなキャリアと実験的かつ普遍的な音楽を求める姿勢が、韓国の中でも比類ないオーセンティックな音楽を生み出している。

ミツメとシャムキャッツの韓国ツアーに出演したこともあるとあって、両バンドと共通する日常に根差した普遍性を持つバンドだと思った。穏やかで美しいメロディーも、引き込まれる世界観も、シンプルがゆえに引き立つ音の良さも。このように、共鳴する日韓のバンドがたくさん出て来ているアジアの音楽シーン。いつか彼らが共にアジアのシーンを世界に広めていく姿を見たいと願う。(Tomo Kinoshita)

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BELONG Vol.20
発刊日:7月1日(日)発刊
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