ザカリー・コール・スミス率いるニューヨークのインディー・ロックバンド、DIIV(ダイヴ)が3年ぶりの新作アルバムをリリースした。

しかし前作から7年ぶりとなる『Deceiver』で聞かせた音は、これまでとは全く違うグランジロックだった。

DIIV(ダイヴ)とは

DIIV

元Beach Fossilsのギタリスト、ザカリー・コール・スミスをフロントマンに据える、NY出身の4人組インディー・ロック・バンドDIIV。

1st、2ndと彼らが鳴らしてきた音は、SlowdiveやM83らを通過した流麗なインディ・ポップで、そこに一抹のサイケデリックが加わることで甘酸っぱさを演出する。

どちらかといえば軽やかで風通しがいいサウンドの印象であった。

今作で顔を覗かせるのは90年代臭プンプンな陰鬱で、骨太なオルタナ、グランジロックである。

バンド復活作『Deceiver』

かつてNirvanaを中心巻き起こったグランジロック・ムーヴメント。

3rdアルバム『Deceiver』で鳴らされた音は、そのグランジロックを踏襲しただけではなく、まるでこれが90年代に鳴らされているかのように、退廃的な雰囲気を帯びている。

それにはMy Bloody Valentine、Nine Inch Nailsのエンジニアでの仕事で知られるSonny Diperriをプロデューサーに迎えたことが大きいであろうが、それだけだろうか。

2017年に薬物依存克服のための長期の入院治療を受けていたザカリー・コール・スミス。今回が復帰後初のリリースとなっている。

今作のサウンドとザカリーの境遇からどうしてもカート・コバーンの姿を重ねてしまった。

安直な考えかもしれないが、ともすれば今作が意識的に作られたのか、恣意的に作れたかで大きく意味が変わってきそうだ。

意識的に作られたのだとすれば、ザカリー自身が自身の境遇を作品として昇華した芸術美として手放しで称賛したいところだ。

しかし、恣意的に作られたのだとすれば危険さを孕んだギリギリな作品に思えてしまう。

どちらにしても彼らにとっての分岐点になる、スタイルチェンジを図った意欲的な作品であることは間違いない。

7年ぶりの来日公演決定!

Zachary Cole Smith率いるDIIV(ダイヴ)がFUJI ROCK FESTIVAL’13以来、7年ぶりの単独来日公演が決定!

昨年10月にリリースした新作アルバム『Deceiver』を携え、4月に東京・大阪で開催される。

超貴重な単独来日公演を是非、お見逃しなく!!

来日詳細

コロナウイルス感染拡大を受け、DIIVのジャパンツアーの中止が決定した。

延期公演については現在、バンド側と協議中とのこと。詳細はDIIVの来日公演ページにて。

DIIV “Deceiver” Tour JAPAN 2020
『DIIV “Deceiver” Tour JAPAN 2020』
・2020年4月13日(月)@大阪・梅田クラブ・クアトロ
開場・開演:18:00 / 19:00
料金:ADV. ¥7500 / DOOR ¥8000 (各1D代別途)

・2020年4月14日(火)@東京・恵比寿LIQUIDROOM
開場・開演:18:00 / 19:00
料金:ADV. ¥7500 / DOOR ¥8000 (各1D代別途)

チケット一般発売:2月8日(土)10:00〜
*各公演会場でのチケット販売は予定しておりません。
*当日券の販売は各日程とも、会場受付窓口にて、16時より若干数予定しております。
企画:OC2S
協力:Onion Production
主催/制作:Arrow Japan Agency LLC.
問合せ:アロー・ジャパン・エージェンシー合同会社 info@arrowjapanagency.com

リリース

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収録曲:
1. Horsehead
2. Like Before You Were Born
3. Skin Game
4. Between Tides
5. Taker
6. For the Guilty
7. The Spark
8. Lorelei
9. Blankenship
10. Acheron
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Is the Is Are [12 inch Analog]
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収録曲:
1.Out of Mind
2.Under the Sun
3.Bent (Roi’s Song)
4.Dopamine
5.Blue Boredom
6.Valentine
7.Yr Not Far
8.Take Your Time
9.Is the Is Are
10.Mire (Grant’s Song)
11.Incarnate Devil
12.(Fuck)
13.Healthy Moon
14.Loose Ends
15.(Napa)
16.Dust
17.Waste of Breath

プロフィール

DIIV

“ファッションモデルや、映像ディレクターとしても活動するZachary Cole Smith (ザカリー・コール・スミス)を中心としたプロジェクト。Soft Black、Darwin Deez、Beach Fossilsのサポートメンバーとして活動しながら、2012年にデビューアルバム『Oshin』をCaptured Tracksからリリース。アルバムは即完売し、2013年にはフジロックフェスティバルのレッドマーキーに出演。その後イヴ・サンローランのキャンペーンのモデルやファッションショーのモデルなども務める。2016年に2ndアルバム『Is the Is Are』をリリースするがその後のツアー中にコールが薬物依存を治療する為に6ヶ月の入院をすることになる。病院から復帰後にバンドメンバーと共にアルバム制作を始め、2019年10月に『デシーバー』をCaptured Tracksよりリリース予定。”

引用元:DIIVプロフィール(Inpartmaint Inc)

YouTube

  • DIIV // Skin Game (Official Video)
  • DIIV // Blankenship (Official Video)
  • DIIV // Taker (Official Audio)

ライター:滝田優樹

北海道苫小牧市出身のフリーライター。音楽メディアでの編集・営業を経て、現在はレコードショップで働きながら執筆活動中。猫と映画観賞、読書を好む。小松菜奈とカレー&ビリヤニ探訪はライフスタイル。