最終更新: 2020年12月6日
Golf Alpha Bravoとは
オーストラリアはシドニーのサイケデリック・ダンスバンド、Jagwar Ma(ジャグワー・マー)のフロントマンを務めるガブリエル・ウィンターフィールド。
彼のソロプロジェクト、Golf Alpha Bravo(ゴルフ・アルファ・ブラヴォー)が始動した。
8/10にファーストシングル「Groove Baby Groove」のMVが解禁され、つい先日オーストラリアツアーを決行することが発表された。
Jagwar Maのソロプロジェクト
Jagwar Maはエレクトロを基礎に持ちながらもThe Beatlesのような抜群のメロディーセンスもあり、トランスとは異なる踊れるサイケデリックというのが彼らの特徴だ。
しかし今回紹介するGolf Alpha Bravoはエレクトロ要素は全く無いが、メロディーラインからほのかに香る癖のあるサイケデリック感と、バンドサウンド主体で踊れる音楽を実現している。
Jagwar Maのようなこだわりのあるサウンドやエレクトロのビートなどの細かい技巧などは全くない。
だが底抜けの明るさとサウンドの荒削り感がオーストラリア人のゆとりのある性格を見事に体現している。
日本人の作る楽曲のように要素を詰め込み過ぎることもなく、あえてそのアンバランスさや不完全さを楽しむことができるのはいかにもオーストラリア産バンドらしくてとても好感が持てた。
先程述べたようにサウンドは期待より荒削りだったのだが、楽曲を通して聴くとなぜかその荒削り感が実は計算されているのではないかと思わせる何かがあった。
ガブリエルのメロディーセンスはJagwar Maでも十分発揮されていたこともあって、今回のソロプロジェクトでもそのセンスは存分に引き継がれている。
これから発表されるであろうニューシングルとアルバムはどのような方向に向かうのか。素直に新たな音源が早く聴いてみたくなる才能溢れるアーティストだ。
リリース
収録曲:
1.Groove Baby Groove
収録曲:
1.Unwind
YouTube
Golf Alpha Bravo – Groove Baby Groove
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
兵庫県出身のサイケデリック・ロックバンド、Daisy JaineのVo./Gt.。アメリカ・ボストンに留学経験があり、BELONGでは翻訳を担当。サイケデリック、オルタナ、60s、ロカビリーやR&Bと幅広く聴きます。趣味はファッション、写真、映画観賞。