最終更新: 2021年8月9日

THE BORING TAPESの新曲「Butterfly」を聴くと、デビュー当時のToro Y MoiやWashed Outを聴いていた人なら、懐かしい!と思うのではないだろうか。

THE BORING TAPESとは

THE BORING TAPESは2018年東京都江戸川区で結成された、Hiromu KoinumaとSota Koderaによる二人組のインディーロックデュオ。

インディーロックがベースにあるが、チルウェイヴのエッセンスである浮遊感がありつつ、現実ではなないどこかに連れて行ってくれる感覚がある。

彼らはチルウェイヴの先駆者たちがそうであったように、自身の音楽をベッドルームレコーディングやセルフミックスという、DIYなスタイルで仕上げている。

3rd EP『Samsara』

Samsara

そんなTHE BORING TAPESが、デビュー当時のPAELLASを見出したano(t)raksより、12月1日に3rd EP『Samsara』リリースした。

今作は二人だけでなく、ライブでサポートメンバーも務める、Satoshi、Tommyとの共同プロデュースされたもの。

彼らの音楽はとびぬけて良いという訳でもなければ、技術がある訳でもない。しかし何かがとても気になるのだ。

ボーカルのKoinumaは、インディーロックを聴いていそうな出で立ちなのだが、方や相方のKoderaはヒップホップを主に聴いていそうなちぐはぐさがある。

そういった二人の絶妙なバランスにより、THE BORING TAPESの音楽はチルウェイヴ一辺倒になっておらず、かといってインディーロック一辺倒という訳でもない。

この力加減が彼らの音楽を面白いものにしているのだと思う。今後、どのように彼らの音楽を発展させていくのか気になるところだ。

リリース情報

3rd EP『Samsara』
発売日:2019年12月1日
フォーマット:配信リリース(自主制作CD 作成中)
レーベル:Ano(t)raks
収録曲:
1.Portal
2.Butterfly
3.Quiet Room
4.Art
5.Black Water, White Rainbow
6.Sailboat
試聴リンク:https://linkco.re/MqZG00Nm

プロフィール


THE BORING TAPESはHiromu Koinuma(Vo./Gt./Ba./Key./Programming)、Sota Kodera(Cho./Ba./Key./Percussion & Programming)による二人組のインディーロックデュオ。2018年、東京都江戸川区にて結成。Indie Rockを軸に、Shoegaze、Dream Pop, Chill Wave, Lo-Fi Hiphopなどの音楽性を取り入れており、作品毎に多様なサウンドスケープを見せる。ベッドルームレコーディングやセルフミックスを始めとする、DIYなスタイルが特徴。
Twitter:https://twitter.com/theboringtapes?lang=ja
Instagram:https://www.instagram.com/theboringtapes/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCQgB7VrhTSMcgaVfslBxreQ
Official Site:https://theboringtapes.wixsite.com/website
Bandcamp:https://theboringtapes.bandcamp.com

Music

THE BORING TAPES – Butterfly (OFFICIAL VIDEO)
撮影・監督:皆様ズパラダイス

THE BORING TAPES – 3rd EP “Samsara” Trailer

ライター:yabori
yabori
BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori