最終更新: 2021年8月9日

Long Beard

Long Beardとは

Jay Somを聴いて、ドリーム・ポップはこれから女性アーティストの時代が来るんだろうなぁと薄々感じていたところ、それが確信に変わるアーティストが現れた。

それがニュージャージーのシンガーソングライター、Leslie Bear (レスリー・ベア)率いるドリーム・ポップ・バンド、Long Beardだ。

こちらの記事によると、彼女はもともと音楽一本で活動するつもりはなく、大学でコンピューターサイエンスの学位を取得後、そのまま会社勤めをしていたそうだ。

2015年のデビューアルバム『Sleepwalker』リリース時は、二足のわらじでアルバムを完成させ、会社の退職を機に本格的に活動をスタートさせた。

ボーカルの透明感が際立つ『Means To Me』

Long Beardは前作から4年ぶりとなったセカンドアルバム『Means To Me』を2019年9月18日にDouble Double Whammyからリリースした。

共同プロデューサーにJapanese Breakfastを手がけるCraig Hendrixを迎えている。

前作も端正なドリーム・ポップ・サウンドを聴かせてくれる作品であったが、より音数が整理され、ボーカルの透明感が際立つ仕上がりとなっている。

ドリーム・ポップ新時代

これまでのドリーム・ポップ、例えばBEACH HOUSEと、最近のJay Somのような新世代にはある明確な違いがあるように思える。

前者は作り込んだ幽玄な世界観を音でアウトプットしているのに対し、今回紹介しているLong Beardのような後者は、現実生活の中にある懐かしさを音として捉えようとしている感覚の違いだ。

どちらが良い・悪いではなく、それがここ10年ほどでミュージシャンの価値観が大きく変わったのだと思う。

そんな新世代ドリーム・ポップ・バンドの中で頭角を現していくLong Beardをこれから注目していきたい。

リリース情報


『Means To Me』
発売日:2019/9/13)
レーベル:Double Double Whammy
収録曲:
1. Countless
2. Getting By
3. Snow Globe
4. Sweetheart
5. Empty Bottle
6. In The Morning
7. Forever
8. Means To Me
9. Monarch
10. The Last


『Sleepwalker』
発売日:2015/10/23
レーベル:Team Love Records
収録曲:
1. Intro
2. Porch
3. Hates the Party
4. Summer/Fall
5. Turkeys
6. Dream
7. Suburban Sunset
8. Someplace
9. What
10. Morning Ghost
11. Moths
12. Days of Heaven
13. Twinkle Twinkle

Music

Long Beard – Getting By (Official Music Video)

Long Beard – Sweetheart (Official Audio)

Long Beard – Means To Me (Official Audio)

リンク

HP:http://longbeardband.com/
bandcamp:https://long-beard.bandcamp.com/music
Twitter:https://twitter.com/longbeardband
instagram:https://www.instagram.com/longbeardband/
Facebook:https://www.facebook.com/longbeardband

ライター:yabori
yabori
BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

今まで執筆した記事はこちら
Twitter:@boriboriyabori

[Advertisement]