『Texas Sun』

KHRUANGBIN & LEON BRIDGES_TEXAS SUN
Khruangbin(クルアンビン)が同郷のテキサス出身でグラミー獲得経験のある新世代ソウルシンガー、Leon Bridges(リオン・ブリッジズ)とコラボする。

彼らは2月7日にDead Oceansから『Texas Sun』をリリースすることを発表し、先行曲「Texas Sun」と「C-Side」を公開している。

本作はKhruangbinがセッションしている中で、Leon Bridgesのボーカルに合う曲ができたことがきっかけだった。

本来、この曲はシングルのB面曲の予定だったのだが、それを本人に送りボーカルを足してもらうことで生まれ変わった1曲である。

LEON BRIDGESとは

leon bridges
今回のEP『Texas Sun』でコラボしたLeon Bridgesとは一体何者なのか。

Leon BridgesはKhruangbinと同じアメリカはテキサス出身のソウル/R&Bのシンガー・ソング・ライター。

彼の経歴はというと、「最優秀R&Bアルバム賞」を含むグラミー賞に過去4度ノミネートし、

2019年の第61回グラミー賞では「最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス賞」を受賞した。

さらに英Apple Music Festivalではファレル・ウィリアムスのサポートも務め、ハリー・スタイルズの南米ツアー・サポートにも参戦。

世界的アーティストたちからも多大なる信頼を得ている実力派であることが分かる。

2016年にフジロックフェスティバルにて初来日。2019年5月には東京での初単独ライブを成功させ、GREENROOM FESTIVAL’19への出演も果たしている。

テキサスの荒野を映し出す「Texas Sun」

Texas Sun
そんな才能溢れるアーティストLeon Bridgesとのコラボ作『Texas Sun』について触れてみたい。

まずEPの先駆けとしてリリースされたのが「Texas Sun」だ。

まずタイトルから想像するテキサスの荒野の情景がそのまま音に落とし込まれたかのようなドライなサウンドに感服した。

Khruangbinは唯一無二のサウンドを武器にしているためサウンドの個性が強い。

そこへLeon Bridgesの上品かつキャッチーなボーカルが何の違和感もなく馴染んでいるうえ、自らの個性は殺さずにお互いの良さを引き立て合っている。

おそらくここが今回の共作のプロセスで特に難航した箇所だろうが、絶妙なバランス感覚で両立している。

Leon Bridgesのどこにも馴染むことのできる柔軟さは、数々の大物ミュージシャン達と共演してきた経験が活きているのだろう。

Khruangbinのギタリスト、マーク・スピアーの奏でるギターは根底にタイ・ファンクの影響があるのだが、曲に合わせてカントリーやフラメンコ風のアレンジもナチュラルに表現できるあたり、さすが古今東西の音楽からインスパイアを受けているだけあるな、と感じる圧巻のプレイを披露している。

グルーヴに身を委ねられる「C-Side」

Khruangbin
そして次に発表されたシングル「C-Side」。

この楽曲ではKhruangbin特有のタイ・ファンクのテイストが色濃く反映されており、エキゾチックなビートと一癖あるギターがディープな世界観を生み出している。

こちらの曲は「Texas Sun」と比較するとキャッチーさは少ないが、楽曲内で使われているサウンドの種類が多彩で、メロディー自体を楽しむというよりは音を聴いているだけで楽しめる楽曲だ。

日本人は普段音楽を聴くときにメロディーを重視する人が多いと思うが、”純粋に音楽を音として楽しみ、グルーヴに身を委ねる”という音楽の聴き方を我々に推奨しているように感じる。

今回発表された2曲は、KhruangbinとLeon Bridgesのお互い得意とするテイストは異なるが、それらがパズルのように上手くハマった作品に仕上がっている。

それはお互いがテキサスという同じ土地で生まれた奇跡によるものだろう。そんな本作をKhruangbinのローラ・リー(Vo./Ba.)はこのように語っている。

ローラ・リーのコメント

Khruangbin
「音楽が自然に鳴るように意図的なことは避けるようにしたの。そうすることにより、音楽自身が明らかになる。同じようなアプローチをLeonに対してもとったの。他の人が入ってこれるように私たちの世界を開いていたの。」

ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
兵庫県出身のサイケデリック・ロックバンド、Daisy JaineのVo./Gt.。アメリカ・ボストンに留学経験があり、BELONGでは翻訳を担当。サイケデリック、オルタナ、60s、ロカビリーやR&Bと幅広く聴きます。趣味はファッション、写真、映画観賞。
Twitter:@rio_daisyjaine

作品詳細

リリース作品

Texas Sun
Texas Sun

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KHRUANGBIN & LEON BRIDGES
DEAD OCEANS (2020-02-07)
売り上げランキング: 47,918

品番:DOC214JCD
その他:付帯物等未定
発売元:ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
収録曲:
1. Texas Sun
2. Midnight
3. C-Side
4. Conversion

プロフィール

Khruangbin


米・テキサス州ヒューストン出身の3人組ファンクバンド。メンバーはローラ・リー(Ba.)、マーク・スピアー(Gt.)、ドナルド”DJ”ジョンソン(Dr.)の3人組。2004年に結成され、スピアーとジョンソンがヒューストンの教会でゴスペルバンドを結成していたことが始まり。60年代のタイのファンクから影響を受ける。ボノボに見出されたのを機に注目され、グラストンベリーやSXSWなどの大型音楽フェスにも出演。2015年に『ジ・ユニバース・スマイルス・アポン・ユー』でアルバム・デビュー。2018年に2ndアルバム『コン・トード・エル・ムンド』をリリース。

Leon Bridges

leon bridges
最優秀R&Bアルバム賞を含むグラミー賞4度ノミネート、新世代ソウル・シンガーリオン・ブリッジズ。デビュー時にレコード会社40社による争奪戦の末デビュー、さらに世界最大級の音楽見本市フェスSXSWに出演し、最優秀パフォーマンス賞を受賞。英Apple Music Festivalではファレル・ウィリアムスのサポートも務め、ハリー・スタイルズの南米ツアー・サポートにも参戦した。2019年(第 61 回)グラミー賞では「最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス賞」も受賞し、GREENROOM FESTIVALにも出演。2019年5月には発の単独来日公演を行った。

Music

Khruangbin & Leon Bridges – Texas Sun (Official Audio)

Khruangbin & Leon Bridges – C-Side(Official Audio)