最終更新: 2022年7月27日
来たるフジロック2022での来日を控えるFOALS(フォールズ)。
海外の野外音楽フェスはもちろんのこと、2014年の東名阪単独公演以外にもフジロック(2008年、2010年、2013年)や2019年のサマソニと、国内音楽フェスへの出演も果たしている。
UKはオックスフォード出身のロックバンドである彼らがここ日本においても多くの人気を獲得している所以とは?
バンドのプロフィール、アルバム作品、ライブ(来日公演)の見どころという3つの観点から彼らの魅力をお伝えする。
※2020年3月に行われる単独来日公演は延期となりました。詳細はこちら。
目次
FOALSとは
まずはFOALSというバンドについて。
2005年、ヤニス・フィリッパケス(Vo./Gt.)と旧メンバーであるアンドリュー・ミアーズ(Ba.)を中心に結成。
2017年にアンドリューが脱退してからは、ヤニスとジミー・スミス(Gt.)、エドウィン・コングリーヴ(Key.)、ジャック・ビーヴァン(Dr.)の4人体制となる。
野性味のある大味ギターロックから機微に触れたポストパンク、そしてエレクトロニックを大胆に取り入れた律動的なものまで。
作品ごとに趣をかえ、ロックを中心に折衷的な音楽スタイルの確立と可能性を模索してきた。
それらを総括し、生成したのが2019年リリースの2部作『Everything Not Saved Will Be Lost (Part 1)』と『Everything Not Saved Will Be Lost (Part 2)』だ。
音の余白を活かしたアルバム『Everything Not Saved Will Be Lost (Part 1)』
シンセや電子機器を巧みに操り、全編にわたって純な音と鳴りが際だつ『Everything Not Saved Will Be Lost (Part 1)』。
アンビエントやサイケ、クラウトロックを行き来する「Moonlight」や「Cafe D’Athens」は必要最小限の音だけで空間を支配し、想像を掻き立てる。
かと思えば、中盤では懐古的なシンセ音とダンス・パンクを結晶化させた楽曲を展開。
黙って聴いてもよし、踊ってもよしの全方位型なアルバムだと言っていいだろう。
純度の高いロックアルバム『Everything Not Saved Will Be Lost (Part 2)』
一方の『Everything Not Saved Will Be Lost (Part 2)』と言うと、渋くて感情があらわなロックンロールやギターロックが主題となっている。
一周回って純度高めのロックナンバーで小細工なしの演奏力だけで勝負した1枚だ。
試行錯誤を繰り返してきた上で、今この選択をしたのはかなり勇気のいるものであったに違いない。
もしあなたがこのアルバムを初めて聴くのならば、いちばん最後に聴くのをおススメする。
来日公演の見どころ
これらを踏まえて彼らのライブの見どころだ。
2019年に行われた地元ロンドンの公演では、1万人規模でありながらチケットは即完売。
幾多のデカいステージを経験してきたFOALSにとって、フジロックでの来日公演は向かうところ敵なし。
毛色の違う2部作をひっさげてのライブならば尚更だ。
実際に彼のアクトは演奏だけでモッシュやシンガロング、横揺れが各所で巻き起こる。
静と動、抑揚と起伏が浮き彫りになるであろうステージングに注目して欲しい。
いわゆる、煽りたてるようなパフォーマンスはなくとも彼らが音を鳴らすだけであなたはきっと踊りたくもなるし、ただじっと聴き惚れたくもなるはずだ。
そこに「Sunday」や「I’m Done With The World (& It’s Done With Me) 」のような聴かせる音楽が加わると、もうどうなるか予想はつかない。
その答えを知りえるのはそこに居合わせたもののみだ。
FOALS単独来日詳細
3月3日から予定していたFOALS来日公演は、アーティストとの再度の協議の結果、延期となったとのこと。
また現在、振替公演の日程調整を行っており、手元にあるチケットは振替公演の際に有効になる。
振替公演に都合がつかない方は払い戻しの対応を行い、その詳細は振替日程の発表の際に案内があるとのこと。
詳細はSMASHのFOALS公演ページにて。(2020年3月2日追記)
新型コロナウイルスの影響で来日公演やライブが中止される中、FOALS来日公演はアーティストとの協議の結果、予定通り開催することが決定した。
またウイルスの影響で公演を見送られる方に関してはチケット代金の払い戻しがあるとのこと。
FOALS JAPAN TOUR 2020
・2020年3月3日(火)@名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 18:30 START 19:30
スタンディング 前売り:¥7,500(ドリンク代別)
お問い合わせ:
Nagoya CLUB QUATTRO 052-264-8211
・2020年3月4日(水)@大阪BIGCAT
OPEN 18:30 START 19:30
スタンディング 前売り:¥7,500(ドリンク代別)
お問い合わせ:
SMASH WEST 06-6535-5569
・2020年3月5日(木)@東京・新木場 STUDIO COAST
OPEN 18:30 START 19:30
スタンディング 前売り:¥7,500(ドリンク代別)
お問い合わせ:
SMASH 03-3444-6751
FOALSからのコメント
未だ予測不可能な新型コロウイルス感染拡大の影響により、日本ツアー開催を断念することにしました。
近日中に新たな振替公演の日程を発表出来ることを望みます。
今回来日できないことは非常に残念です。チケットを購入してくれたファン全ての方々が予定通りに来場することが困難であるという状況も理解しています。
ほんの少し時間はかかるかもしれませんが、皆さんの信頼に応える為にも必ず来日公演を行います。それまでチケットを保管していてください。
Big big love, FOALS
FOALS公演ページ
FOALSフジロック来日決定
FOALS(フォールズ)が2022年に開催されるフジロックへの来日が決定した。
彼らは7月30日(土)、グリーンステージに登場する。
フジロック2022
2022年7月29日(金)、30日(土)、31日(日)新潟県苗場スキー場
FOALS:フジロックでライブ生配信決定
FOALSのフジロックでのライブ配信はチャンネル1の19:00~を予定している。
FUJI ROCK FESTIVAL ’22 LIVE Channel 1
https://youtu.be/QR0sG0z43Ho
フジロック2022 来日プレイリスト
BELONGスタッフで、フジロック2022で来日するFOALSを含めたアーティストのプレイリストを作成した。
フジロックを120%楽しむためにこのプレイリストを聴いて欲しい!
リリース
6thアルバム『Everything Not Saved Will Be Lost – Part 2』
Warner Bros. Records
収録曲:
01.Red Desert
02.The Runner
03.Wash Off
04.Black Bull
05.Like Lightning
06.Dreaming Of
07.Ikaria
08.10,000 Feet
09.Into the Surf
10.Neptune
5thアルバム『Everything Not Saved Will Be Lost – Part 1』
Warner Bros. (2019-03-08)
売り上げランキング: 281,870
収録曲:
01.Moonlight
02.Exits
03.White Onions
04.In Degrees
05.Syrups
06.On The Luna
07.Cafe D’Athens
08.Surf, Pt. 1
09.Sunday
10.I’m Done With The World (& It’s Done With Me)
4thアルバム『What Went Down』
ワーナーミュージック・ジャパン (2015-09-16)
売り上げランキング: 379,672
収録曲:
01.What Went Down
02.Mountain At My Gates
03.Birch Tree
04.Give It All
05.Albatross
06.Snake Oil
07.Night Swimmers
08.London Thunder
09.Lonely Hunter
10.A Knife In the Ocean
3rdアルバム『Holy Fire』
Warner Bros / Wea (2013-03-05)
売り上げランキング: 155,795
収録曲:
01.Prelude
02.Inhaler
03.My Number
04.Bad Habit
05.Everytime
06.Late Night
07.Out Of The Woods
08.Milk & Black Spiders
09.Providence
10.Stepson
11.Moon
2ndアルバム『Total Life Forever』
Warner Bros UK (2010-06-22)
売り上げランキング: 405,156
収録曲:
01.Blue Blood
02.Miami
03.Total Life Forever
04.Black Gold
05.Spanish Sahara
06.This Orient
07.Fugue
08.After Glow
09.Alabaster
10.2 Trees
11.What Remains
1stアルバム『Antidotes』
Warner Music Japan =music= (2008-03-26)
売り上げランキング: 213,114
収録曲:
01.French Open
02.Cassius
03.Red Socks Pugie
04.Olympic Airways
05.Electric Bloom
06.Balloons
07.Heavy Water
08.Two Steps Twice
09.Big Big Love (Fig. 2)
10.Like Swimming
11.Tron
ライブDVD『Live at the Royal Albert Hall』
売り上げランキング: 49,814
収録曲:
01.Prelude
02.Olympic Airways
03.My Number
04.Bad Habit
05.Milk and Black Spiders
06.Blue Blood
07.Late Night
08.Providence
09.Spanish Sahara
10.Red Sock Pugie
11.Electric Bloom
12.Moon
13.Inhaler
14.Two Steps Twice
15.Total Life Forever (Bonus)
16.Balloons (Bonus)
17.Miami (Bonus)
プロフィール
“英オックスフォード出身、ヤニス・フィリッパケス(Vo/G)を中心とした現在4人組のロックバンド、フォールズ。
プロデューサーにデヴィッド・シーテック(TVオン・ザ・レディオ)を迎え制作されたデビュー・アルバム『アンチドーツ(解毒剤)』(2008年)は全英アルバム・チャート初登場3位を獲得。
その後発売された<2nd AL>『トータル・ライフ・フォーエヴァー』(2010年)、<3rd AL>『ホーリー・ファイア』(2013年)、<4th AL>『ホワット・ウェント・ダウン』(2015年)を含む、全オリジナル・アルバムが、全英チャートにてTOP10入りを果たしている。
ゼロ年代から「非オーソドックス」を探求し続け、この10年の間に、フォールズは海外大型フェスティヴァルのヘッドライナーを飾る唯一無二なバンドへと進化を遂げ、2019年、共通のテーマ、アートワーク、タイトルをもつ、2枚の新作『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビィ・ロスト』を発表することをアナウンス。
その「パート1」が2019年3月8日に全世界で発売となり、8月開催のサマーソニックでのステージでは圧倒的なライブを披露。そして「パート2」が10月23日に日本盤発売決定。「2発目の爆薬」と自ら表現するキャリア最高傑作とともに、6年ぶりとなる待望の日本単独ツアーが2020年3月に決定した。”
Youtube
- FOALS – Wash Off [PSA Video]
- FOALS – Black Bull [Official Music Video]
- FOALS – Mountain At My Gates [Official Music Video] (GoPro Spherical)
- Foals – Sunday [Official Music Video]
1991年生まれ、北海道苫小牧市出身のフリーライター。TEAM NACSと同じ大学を卒業した後、音楽の専門学校へ入学しライターコースを専攻。
そこで3冊もの音楽フリーペーパーを制作し、アーティストへのインタビューから編集までを行う。
その経歴を活かしてフリーペーパーとWeb媒体を持つクロス音楽メディア会社に就職、そこではレビュー記事執筆と編集、営業を経験。
退職後は某大型レコードショップ店員へと転職して、自社媒体でのディスクレビュー記事も執筆する。
それをきっかけにフリーランスの音楽ライターとしての活動を開始。現在は、地元苫小牧での野外音楽フェス開催を夢みるサラリーマン兼音楽ライター。
猫と映画鑑賞、読書を好む。小松菜奈とカレー&ビリヤニ探訪はライフスタイル。
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Twitter:@takita_funky