最終更新: 2022年6月26日
来日公演が決定したニュージーランド出身の4人組ドリーム・ポップバンド、Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)。
代表曲「In Camera」や「Persephone」でも見せた、浮遊感と重厚感が共存するYumi Zouma特有のドリーム・ポップ。
これらがさらに透明度を増したことを証明した2020年のアルバム『Truth or Consequences』、2022年の『Present Tense』をリリースした。
新作アルバムを携えて来日ということで彼女らの経歴を含め、アルバムと来日公演の見所について掘り下げてみたい。(2022年6月26日追記)
目次
Yumi Zoumaとは?
Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)と聞いてまず頭に浮かぶのは、日本人女性SSWなのか?ということだが、実はニュージーランド出身の4人組ドリーム・ポップバンドだ。
クリスティー・シンプソン(Vo.)、ジョッシュ・バージェス(Gt./Ba.)、チャーリー・ライダー(Gt./Ba.)、そしてオリヴィア・キャンピオン(Dr.)から成る。
このなんとも謎めいたバンド名はメンバーの共通の友人2人の名前から取られたもの。
Yumi Zoumaは2014年に『EP』をリリースし始動。翌年2015年に『EP II』を発売し、東京公演にて初来日を果たす。
ファーストアルバム『Yoncalla』を2016年にリリースし、東名阪ツアーを成功。
有名曲「Depths, Pt I」や「Persephone」が収録されたセカンドアルバム『Willowbank』を2017年にリリースし、この年も東名阪ツアーで来日した。
そして彼女らの代表曲の一つである「In Camera」が収録された『EP III』が2018年にリリース。
サードアルバム『Truth or Consequences』を2020年にリリースし、フジロック2020への出演も決定していたが、イベント自体がキャンセルとなった。
その後、フォースアルバム『Present Tense』を2022年3月にリリースし、2022年9月に来日公演が決定している。
Truth or Consequences
Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)と言えばどこまでもクリアな透明感が最大の魅力である。
『Truth or Consequences』は、Hazel Englishを始めJay SomやAlvvaysなどが所属するアメリカの名門インディーズ・レーベル、Polyvinylへとレーベル移籍して発売された作品だ。
今作は全曲を通して平均点が高い作品に仕上がっている印象なのだが、オープニング・ナンバー「Lonely After」からシングル曲「Right Track / Wrong Man」と「Southwark」への流れですでにこのアルバムのポテンシャルの高さに驚かせられるに違いない。
壮大なシンセが輝きを放つ「Mirror To the Fire」、重厚感と疾走感が共生するシングル曲「Cool For a Second」、丸く艶やかなギターが心地良い「Truer Than Ever」への流れも素晴らしい。
どの曲も細部まで技巧が凝らされたサウンド・メイキングで、聴くたびに新たな音に出会うことができるアルバムではないだろうか。
来日公演の見所
残念ながらフジロック2020はキャンセルとなってしまったが、2022年9月にYumi Zouma(ユミ・ゾウマ)の来日公演が決定した。
前述した『Truth or Consequences』と2022年リリースの新作アルバム『Present Tense』の楽曲がライブでどう表現されるのか楽しみなのはもちろんだが、人気曲「In Camera」や「Persephone」も見所のひとつ。
シンセだけに頼らずギターによって創り出されるドリーミーな世界観、そこにタイトで重厚なドラミングがメリハリをもたらす。
Yumi Zoumaは曲構成も精巧に作り込まれているので、ドリーミーさだけでなくグルーヴを感じると同時に非日常の空間に身を委ねるという不思議な体験ができるはずだ。
Yumi Zouma アルバムリリース
4thアルバム『Present Tense』
収録曲:
1.Give It Hell
2.Mona Lisa
3.If I Had The Heart For Chasing
4.Where The Light Used To Lay
5.Razorblade
6.In The Eyes Of Our Love
7.Of Me And You
8.Honestly, It’s Fine
9.Haunt
10.Astral Projection
11.Grateful(※ボーナストラック)
12.Jessica’s Flat(※ボーナストラック)
3rdアルバム『Truth Or Consequences』
収録曲:
01.Lonely After
02.Right Track / Wrong Man
03.Southwark
04.Sage
05.Mirror To The Fire
06.Cool For A Second
07.Truer Than Ever
08.My Palms Are Your Reference To Hold To Your Heart
09.Magazine Bay
10.Lie Like You Want Me Back
2ndアルバム『Willowbank』
収録曲:
01. Depths (Pt. I)
02. Persephone
03. December
04. Half Hour
05. Us, Together
06. Gabriel
07. Carnation
08. In Blue
09. Other People
10. A Memory
11. Ostra
12. Depths (Pt. II)
1stアルバム『YONCALLA』
収録曲:
01.Barricade (Matter of Fact)
02.Text From Sweden
03.Keep It Close To Me
04.Haji Awali
05.Remember You At All
06.Yesterday
07.Better When I’m By Your Side
08.Short Trush
09.Hemisphere
10.Drachma
Yumi Zouma来日公演詳細
Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)の来日が2022年9月に東京で2公演決定した。
チケットの先行販売は6月27日までライブネーション・メルマガ会員先行で行っており、一般販売は7月9日(土)10:00~受け付け開始の予定。(2022年6月26日追記)
2022年9月26日(月)東京・恵比寿リキッドルーム
開場・開演(1st):17:00 / 18:00
開場・開演(2nd):20:00 / 21:00
チケット料金(前売り):スタンディング 6500円(税込) ※別途1ドリンク代
チケット購入先:
・e+
・ローチケ
・チケットぴあ
フジロック2020詳細
FUJI ROCK FESTIVAL ’20
8月21日(金)22日(土)23日(日)@新潟県湯沢町 苗場スキー場
※フジロック2020はコロナ感染拡大のため、中止となりました。
Youtube
Yumi Zouma – In Camera (Official Video)
Yumi Zouma – Southwark (Official Music Video)
Yumi Zouma – Cool For A Second (Official Music Video)
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
兵庫県出身のサイケデリック・ロックバンド、Daisy JaineのVo./Gt.。アメリカ・ボストンに留学経験があり、BELONGでは翻訳を担当。サイケデリック、オルタナ、60s、ロカビリーやR&Bと幅広く聴きます。趣味はファッション、写真、映画観賞。
Twitter:@rio_daisyjaine