最終更新: 2023年7月20日

ネオソウルとは、ソウルミュージックと他ジャンルが結合しながら派生して誕生したR&Bのサブジャンルである。

ファンクやヒップホップなど、様々なジャンルから成り立つため、どこからがネオソウルなのか定義するのは正直難しい。

だが最近では、ネオソウルは身近な存在になり、日常で耳にする機会が増えてきている。

そこで今回は、ネオソウルに共通する特徴や歴史、そして注目の新人アーティストを15組紹介したい。(2022年2月20日更新)

ネオソウルとは

ネオソウル(Neo Soul)15組
ネオソウルは80〜90年代前半にアメリカとイギリスにて、ソウルとR&Bが組み合わさって誕生した音楽ジャンルである。

ネオソウルの音楽性は幅広く、R&B以外にもジャズやファンク、ヒップホップやキーボードなどの電子楽器を多用したエレクトロニック音楽、さらにはフュージョンやアフリカン・ミュージックの要素も取り入れられる。

1990年代中頃にはソウルのリバイバルとして、ディアンジェロやエリカ・バドゥなどのアーティストによって広められ、2000年代前半に全盛期を迎える。

そして2010年代、アリシア・キーズやフランク・オーシャンなど、トップチャートを賑わすアーティストにより、ポピュラーミュージックとして復興してきた。

後で紹介するMoonchildやBLACK PUMASなどは、2020年代のネオソウルの未来を担っている。

ネオソウルの特徴

ネオソウル(neo-soul)

ネオソウルは他ジャンルとの境界線がはっきりしていない。

アーティスト毎に魅せる色は十人十色だとは言え、一体どの要素がネオソウルとして確立するのに必要不可欠なのか。

そこで、ネオソウルに共通する特徴を3つまとめたので説明したい。

感情を込めた歌詞

ネオソウルの特徴の一つとして、感情を込めた歌詞が重要視される。

というのも、元々ソウルミュージックでは、黒人が差別撤廃などの社会的なメッセージを歌い上げていた歴史があり、その強いメッセージ性が現在も引き継がれていると思われる。

ネオソウルの中でもヒップホップ要素が強い曲では、社会性、普遍性、文化的背景などを反映された歌詞も多い。

ソウル、すなわちアーティストの”魂”を力強く音楽に昇華させているジャンルがネオソウルである。

幅広いスタイルのボーカル

ネオソウルの特徴として、幅広いスタイルのボーカルが挙げられる。

古典的なソウルのスタイルとして、ゴスペルのようなパワフルで感情的なボーカルやコーラスなどがある。

特に最近のネオソウルでは、ファルセットを生かしたテクニックや囁くようなボーカルスタイル、さらにヒップホップや男女混声が主流である。

これらのボーカルスタイルと、先ほど説明した感情を込めた歌詞により、聴き手の心に響くネオソウルが完成するのである。

グルーヴ

ネオソウルと言えばざっくりと”オシャレな音楽”というイメージが強いかと思う。

その”オシャレ”の大きな要素の一つがグルーヴ感ではないかと考える。

ネオソウルは、R&Bやファンクなど、リズム感を重要視する音楽がブレンドされたジャンルである。

そのリズム感に加え、ソウル特有の高いボーカルの表現力や、ジャズのテクニカルな演奏技法も加わり、それら全てがグルーヴに直結している。

そのグルーヴが、オシャレな雰囲気と心地よさを生み出すため、ドライブ・ミュージックやリラックス時のBGMとして使用されることが多いのかもしれない。

ソウルとの違い

ネオソウルと既存の音楽ジャンルであるソウルの違いは諸説あるが、一番の違いはビートにある。

そのビートを生み出したのがJ・ディラであり、下記のネオソウルの代表的なアーティストで挙げているD’Angeloやエリカ・バドゥも共通して影響を受けている。

J・ディラはアメリカのレコードプロデューサーであり、ビートメーカーであるが、2006年に32歳の若さで亡くなっているものの、後進に計り知れない影響を与えた。

彼はMPCサンプラーを革新的に使用し、ネオソウルの特徴である“揺らぎのあるリズム”を生み出すことに成功している。

The Rootsのドラマーであるクエストラブは、『Kick It: A Social History of the Drum Kit』という本の中でJ・ディラを「我々がネオソウルと呼ぶ音を発明した」と言っている。

ここ日本でも星野源やmabanuaもJ・ディラから影響を受けたと、NHKの番組“星野源のおんがくこうろん”で語っていた。

下記の動画では、いかにJ・ディラがMPCで革新的なリズムを生み出したか解説している。(2022年2月20日 BELONG編集部追記)

The humanity that J Dilla gave to the MPC3000

ネオソウルの代表的なアーティスト

ネオソウルのムーヴメントを引き起こした代表アーティストであるD’Angeloとエリカ・バドゥ。

そして現代のネオソウルシーンにおける重要アーティストの一人、フランク・オーシャンについて紹介していく。

D’Angelo

D'Angelo(ディアンジェロ)
D’Angelo(ディアンジェロ)はアメリカのバージニア州出身のSSW兼プロデューサー。

ヴォーカル、ギター、ピアノ、ベース、ドラム、そして作詞作曲までをこなすマルチ・アーティストとして知られている。

1995年にリリースしたファーストアルバム『Brown Sugar』で既存のR&Bを柔軟に変化させ、ネオソウルのムーヴメントを作り出した。

2000年にはセカンドアルバム『Voodoo』でグラミー賞最優秀R&Bアルバムを受賞し、今なおアーティストに尊敬されるアーティストとして楽曲提供の分野でも活躍している。

エリカ・バドゥ

エリカ・バドゥ(Erykah Badu)
エリカ・バドゥ(Erykah Badu)はアメリカのテキサス州出身のアーティスト。

1997年のデビューアルバム『Baduizm』ではグラミー賞と共に、ソウル・トレイン・ミュージック・アワードでR&B/ソウル・アルバムを受賞。

ソウルやR&Bはもちろん、ジャズやファンクを始めヒップホップなどを織り交ぜた音楽性がネオソウルのムーヴメントの火付け役となった。

圧倒的な歌唱力と表現力、そして感情に訴えかける内省的な歌詞。

これらの要素が、エリカ・バドゥをネオソウル界のクイーンとして成立させているのだろう。

フランク・オーシャン

フランク・オーシャン(Frank Ocean)
フランク・オーシャン(Frank Ocean)はアメリカのルイジアナ州出身のSSW、プロデューサー、写真家である。

2012年発売のファーストアルバム『Channel Orange』ではグラミー賞を受賞し、一気に名を世に知らしめた。

R&Bにソウル、ヒップホップにポップミュージック、他にThe EaglesやMGMTなどからサンプリングをするなど、音楽的影響は多岐にわたる。

フランク・オーシャンの音楽性はボーダーレスだが、R&Bをルーツに多ジャンルを発展させている点において、ネオソウルとしてカテゴライズされるのではないだろうか。

ネオソウルの新人アーティスト15組

ネオソウルがいかに多様性を含み、アーティストごとに独自のスタイルを確立しているのか。

そこで、ネオソウルの新人アーティストであるMoonchild、BLACK PUMAS、JUNGLE、Free Nationals、Hiatus Kaiyote、アンダーソン・パーク、FKA twigs、Rhye、

The Marías、Yellow Days、Thundercat、Arlo Parks、Tom Misch、Durand Jones & The Indications、Michael Kiwanukaの15組を通して、ネオソウルというジャンルの”広がり”を感じていただきたい。

Moonchild

Moonchild
南カリフォルニア出身のネオソウル・トリオ、Moonchild(ムーンチャイルド)。

R&Bやジャズ、そしてモダンなシンセサイザーを多用した電子音楽を包括したネオソウルが特徴だ。

ソウル特有のソウルフルなボーカルとは打って変わって、紅一点の女性ボーカル、アンバー・ナヴランの歌声はウィスパーのような優しさを強みとしている。

ビートを変幻自在に操り、独特のグルーヴを醸し出すのも”ネオ”ならでは。

そんなMoonchildの来日情報やバンドに関する内容はこちらから。

『Little Ghost』

ジャンル:ネオソウル
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BLACK PUMAS

Black Pumas
第62回グラミー賞“ベスト・ニュー・アーティスト”にノミネートされた、テキサスのネオソウル・デュオ、BLACK PUMAS(ブラック・ピューマズ)。

BLACK PUMASは70年代へのリスペクトを感じさせるサイケデリックと、ヴィンテージなファンクのエッセンスを含んだネオソウルを奏でる。

そしてボーカリストのエリックによる透き通ったファルセット。

感情をこれでもかと言うほど詰め込んだ歌声は、新人バンドということを完全に忘れさせる存在感がある。

BLACK PUMASのリリース情報やバンドについては、こちらも合わせて読んでいただきたい。

『Black Pumas』

ジャンル:ネオソウル
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JUNGLE

JUNGLE
ロンドン発の男女混合7人組ネオソウル・バンド、JUNGLE(ジャングル)。

Jamiroquaiやノエル・ギャラガーからも絶賛されているJUNGLEは、エレクトロやファンク、そしてダンスやサイケデリックを併せ持つ。

何層にも重ねられたシンセサイザーは壮大でサイケデリックな世界観を創り出す。

もちろん根底にあるのはグルーヴィーなソウルで、Bee Geesを彷彿とさせる裏声も秀逸だ。

JUNGLEのセカンドアルバム『FOR EVER』インタビュー記事はこちら。

『For Ever』

ジャンル:ネオソウル
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Free Nationals

Free Nationals
Anderson .Paakのバックバンドとして知られる、ロサンゼルス出身の4人組ネオソウル・バンド、Free Nationals(フリー・ナショナルズ)。

レトロファンクと海外で称される彼らの音楽性だが、そこにソウルとR&Bがミックスされたネオソウル。

レトロファンクというのも、カセットやレコードなどのアナログ特有の温かみを音に落とし込み、受け継いできた過去の音楽へのリスペクトを表現している。

インスト曲以外は全て豪華アーティストとコラボし、メロウなドライブミュージックを奏でる。

Anderson .Paakを始め、豪華面々が参加したFree Nationalsのデビューアルバムについてはこちら。

『Free Nationals』

ジャンル:ネオソウル
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Hiatus Kaiyote

Hiatus Kaiyote
オーストラリアはメルボルン出身の4人組バンド、Hiatus Kaiyote(ハイエイタス・カイヨーテ)。

グラミー賞最優秀R&Bパフォーマンス賞にノミネートされた経歴を持つネオソウル・バンドである。

紅一点のネイ・パームの圧倒的な存在感に変則的なリズム、そして色んなジャンルの顔を覗かせるプログレッシブな曲展開に、ゲームのような奇妙なサウンドエフェクト。

一聴すると、様々な要素が混沌としているように感じるが、これらを一つにまとめるのがHiatus Kaiyoteのグルーヴ感だろう。

Hiatus Kaiyoteは見た目も相まって、ジャンルやバンドという概念を超え、一つの新しい”民族”なのではないだろうかとさえ思わせるバンドだ。

『Tawk Tomahawk』

ジャンル:ネオソウル
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アンダーソン・パーク

アンダーソン・パークAnderson .Paak
アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)はアメリカはカリフォルニア出身のシンガー、ラッパー、プロデューサー、マルチプレイヤー。

2019年にリリースされた4作目『Ventura』ではグラミー賞の最優秀R&Bアルバムを受賞している。

交友の幅が広く、ドクター・ドレーの作品への参加を始め、ライブではThe Free Nationalsをバックバンドにつけ、音楽プロデューサーであるKnxwledgeとのコラボデュオ、NxWorriesなど幅広く活動している。

『Oxnard』

ジャンル:ネオソウル
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FKA twigs

FKA Twigs
FKA twigs(エフケーエー・ツイッグス)はイギリスのグロスタシャー出身の女性SSW。

音楽の他にダンサーや女優としての顔も持ち、マルチな才能を発揮している。

イギリスとアイルランドで最も優れたアルバムに贈られるマーキュリー賞や、ブリット・アワードにもノミネートされた経験がある。 

ビリー・ホリデーやマーヴィン・ゲイなどから影響を受けていると公言しており、エレクトロニック・ミュージックやヒップホップ、R&Bからネオソウルまでジャンルの壁を超越した音楽性がFKA twigsの特徴だ。

『MAGDALENE』

ジャンル:ネオソウル
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Rhye

Rhye(2020)
Rhye(ライ)はカナダのトロント出身のマイク・ミロシュによる音楽プロジェクト。

アルバムのアートワークは一貫して官能的な女性のデザインで統一されているうえ、透き通ったハイトーン・ボイスはジェンダーレスなため勘違いしやすいが、Rhyeは男性アーティストである。

Washed OutやAirと共鳴するクリアなエレクトロニック・サウンドによって描かれるロマンティックな情景は美しくも、そこへ微かな陰影が見え隠れするのがRhyeの生み出すネオソウルである。(2020年11月17日更新)

Home

ジャンル:ネオソウル
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Yellow Days

Yellow Days(イエロー・デイズ)
Yellow Days(イエロー・デイズ)はイギリス出身のジョージ・ヴァン・デン・ブルックによるソロ・プロジェクト。

内に秘めた感情を剥き出しにしたハスキーかつソウルフルな歌声は圧巻で、同じくUKの新鋭King Kruleが引き合いに出されることが多い。

レイ・チャールズやThundercat、マック・ディマルコなどから影響を受けた音楽性は、ジャズやファンク、ローファイなサイケデリックを取り込んだ独自のネオソウルへと昇華されている。

どのジャンルも一瞬にして自分のフィールドへ持ち込む、変幻自在なソングライティング技術に優れたUKの若き才人だ。(2020年11月17日更新)

A Day in a Yellow Beat

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The Marías


The Marías (ザ・マリアス)はロサンゼルス出身の5人組バンド。

プエルトリコ生まれ、LA育ちのフロントウーマンであるマリア・ザードヤによって使い分けられる英語とスペイン語は、西海岸を飛び出した異国情緒を身に纏う。

そんなマリア・ザードヤの恍惚とした美声に加え、レトロフューチャーな音像から伝わるサイケデリア、そして居心地の良さが約束されたラウンジ・ミュージックがそこへ折り重なる。

エリカ・バドゥ、ディアンジェロ、Tame Impalaなど多様なアーティストからインスパイアされたThe Maríasの音楽性はサウンドにジャンル、そして言語と、あらゆる垣根を超えたネオソウルを創り上げた。(2020年11月17日更新)

Superclean, Vol. II

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Thundercat

THUNDERCAT
撮影:Parker Day
Thundercat(サンダーキャット)はロサンゼルス出身のベーシスト兼シンガーソングライター。

2020年発売のアルバム『It Is What It Is』ではグラミー賞「Best Progressive R&B Album」にノミネートされている。

ジャズ譲りの高度な演奏技術と音楽理論を武器に縦横無尽に6弦ベースを操り、ワウペダルを使用した独自のサウンドはファンクの影響を匂わせる。

日本のアニメ好きの影響が楽曲にも投影され、遊び心も忘れない次世代のネオソウル ・アーティストだ。(2021年1月25日追加)

It Is What It Is

ジャンル:ネオソウル
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Arlo Parks

Arlo Parks(アーロ・パークス)
Arlo Parks(アーロ・パークス)はウエスト・ロンドン出身のシンガーソングライター。

デビュー前からBBC Radioなどで取り上げられ話題となっているArlo Parksだが、音楽家だけでなく詩人としての顔も持つ。

それは歌詞にも反映され、恋愛や人間関係に始まりメンタルヘルスへの言及など、リアリティに富んだ人間模様について描写される。

そんなエモーショナルな部分がソウル・ミュージックへと変換され、硬派なジャズからカジュアルなインディーポップのエッセンスを巧みに組み合わせた音楽性が魅力となっている。(2021年1月25日追加)

Collapsed In Sunbeams

ジャンル:ネオソウル
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Tom Misch

Tom Misch(トム・ミッシュ)
ロンドン出身のミュージシャン兼プロデューサー、Tom Misch(トム・ミッシュ)。

スムーズかつ大人の色気漂うジャジーなギタープレイはジョン・メイヤーも認めるほど。

数々のコラボを経験しながら、ジャズにヒップホップ、ラウンジ・ミュージックやシティ・ポップをも包括し、貪欲にジャンルのリミットを拡張し続けている。

ジャンルの壁を超えて一貫しているのが気品溢れる音楽性だが、即興でしか為し得ない躍動感やグルーヴが、Tom Mischならではの音楽を構成する要素として確立している。(2021年1月25日追加)

Geography

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Durand Jones & The Indications

Durand Jones & The Indications(ドラン・ジョーンズ & ザ・インディケーションズ)
Durand Jones & The Indications(ドラン・ジョーンズ & ザ・インディケーションズ)はアメリカのインディアナ州出身の5人組バンド。

カーティス・メイフィールドやジャッキー・ウィルソンなど、70年代のクラシック・ソウルを現代に継承するネオソウルが魅力である。

グループ唯一の黒人フロントマンのデュランド・ジョーンズによる透き通ったファルセット、そこへ重なり合うコーラスワークはまるでソウル黄金時代へとタイムスリップしたかのよう。

ソウルのいろはがたっぷり詰まったディープなソウルを堪能できる。(2021年1月25日追加)

American Love Call

ジャンル:ネオソウル
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Michael Kiwanuka

Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)
Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)はイギリス出身のシンガーソングライター兼プロデューサー。

サードアルバム『Kiwanuka』では、2020年度のマーキュリー賞年間最優秀アルバムを受賞した。

バラードにゴスペルを始め、攻撃的なファズギターやオルガンなど60年代のサイケデリック要素を練り込んだネオソウルが特徴。

レトロ愛溢れるサウンド・デザインも秀逸で、マーヴィン・ゲイやアル・グリーンと通じるセクシーさを身に纏ったソウルを自分のものにするセンスは本物だ。(2021年1月25日追加)

KIWANUKA

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ネオソウルは拡張する

ネオソウルを拡張させる、新世代アーティスト7組を紹介

80〜90年代に誕生してから、他ジャンルを取り込みつつ、時代に合わせたサウンドへ柔軟に変化しながら派生してきたネオソウル。

現代ではポピュラー・ミュージックとして、確立した地位を築き上げるまでになった。

その反面、行き過ぎた多様性から明確な定義がなく、サブジャンルとしてのレッテルは拭いきれないというのも事実である。

しかし、ソウルミュージックが多様性を取り入れてなければ、今の時代にここまでリスナーに愛されるジャンルに成り得なかっただろう。

懐古主義とモダニズムのどちらの強みも持ち合わせ、生活に馴染み易いリラックスしたグルーヴを身に纏い、ネオソウルは今後さらに拡張していくに違いない。

SONAR MUSIC出演

2021年2月1日、BELONGスタッフがJ-WAVEのSONAR MUSICに出演することが決定した。

番組のテーマは“ネオソウル”でジャンルを形作ってきた歴史から、最新アーティストをピックアップしていく。

SONAR MUSICとは

Sonar Music
SONAR MUSICはラジオ局J-WAVE(81.3FM)で、月~木の21:00-24:00に放送しているラジオ番組。

番組のナビゲーターはあっこゴリラが担当し、様々な企画を通じて最新の音楽情報をリスナーに届けている。

番組詳細

“ヴィンテージとトレンドが奇跡の融合「ネオソウル徹底解剖!」
音楽を愛する全ての人と作り上げる
(超)進化型音楽番組「SONAR MUSIC」!!

今回のテーマは、ヴィンテージとトレンドが奇跡の融合「ネオソウル徹底解剖!」
ソウルから派生して誕生したジャンルである「ネオソウル」
どのような音楽と融合して発展していったのか
その歴史はもちろん、さらに進化した今の「ネオソウル」まで
SONARおすすめのアーティストの音楽たっぷりでお届けします。”

引用元:SONAR MUSIC番組詳細(radiko)

番組概要

放送局: J-WAVE(81.3FM)
番組タイトル: SONAR MUSIC
ナビゲーター: あっこゴリラ
放送日時: 2月1日(月) 21:00-22:30
番組ページ: http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
公式Twitter: https://twitter.com/SONAR_MUSIC_813

SONAR MUSICプレイリスト

ネオソウルを拡張させる、新世代アーティスト(SONAR MUSIC編)

  • Spotifyプレイリスト
  • プレイリスト 収録曲

  • D’Angelo – Feel Like Makin’ Love
  • Roberta Flack – Feel Like Makin’ Love
  • Moonchild – Cure
  • Arlo Parks – Creep
  • Radiohead – Creep
  • Jungle – Casio
  • millennium parade – Fly with me
  • んoon – Orange
  • Chiiild – Pirouette
  • Black Pumas – Black Moon Rising
  • Free Nationals – Time
  • Robert Glasper – Afro Blue
  • HONNE – Me & You ◑
  • Joey Dosik – Running Away
  • Anderson .Paak – Make It Better (feat. Smokey Robinson)
  • Michael Kiwanuka – Money (with Tom Misch)
  • プレイリスト

    ネオソウルを拡張させる、新世代アーティスト15組

    Spotify

    プレイリスト収録曲

    • Moonchild – “The List” (Official Video)
    • Black Pumas – Colors (Official Live Session)
    • Jungle – Casio
    • Free Nationals – Beauty & Essex (feat. Daniel Caesar & Unknown Mortal Orchestra) (Official Video)
    • Hiatus Kaiyote – Nakamarra
    • Anderson .Paak & The Free Nationals: NPR Music Tiny Desk Concert
    • FKA twigs – cellophane
    • Rhye – Open (Official Video)
    • Yellow Days – A Little While
    • The Marías – I Don’t Know You
    • Thundercat – ‘Dragonball Durag’ (Official Video)
    • Arlo Parks – Caroline (Official Video)
    • Tom Misch – It Runs Through Me (feat. De La Soul) [Official Video]
    • Durand Jones & The Indications – Cruisin’ to the Park (Official Video)
    • Michael Kiwanuka – Cold Little Heart (Official Video)

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    ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
    Rio Miyamoto
    BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。

    兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。

    2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。

    サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。

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