最終更新: 2020年12月31日
イギリス人シンガーソングライターのJake Bugg(ジェイク・バグ)が新曲「All I Need」をリリースした。
今回の記事ではデビューアルバム『Jake Bugg』についてはもちろん、5作目となる最新アルバムへと繋がる新曲「Kiss Like the Sun」と「All I Need」について掘り下げている。
今までのクラシックな作風にとらわれない“モダン路線”を打ち出したJake Buggは一体どこを目指すのか。
目次
Jake Buggとは
Jake Bugg(ジェイク・バグ)はイギリス出身のシンガーソングライター。
12歳でギターを弾き始め、16歳の時にアメリカのレコードレーベルMercury Recordsと契約。
ファーストアルバム『Jake Bugg』で2012年にデビュー。
翌年2013年にはセカンドアルバム『Shangri La』、2016年にサードアルバム『On My One』、そして2017年にフォースアルバム『Hearts That Strain』をリリース。
デビューアルバム『Jake Bugg』
Jake Bugg(ジェイク・バグ)のデビューアルバム『Jake Bugg』。
『Jake Bugg』は2013年に、イギリスとアイルランドの音楽賞であるマーキュリー賞にもノミネートされた。
代表曲として知られる「Lightning Bolt」や「Two Fingers」が収録されており、中でも「Two Fingers」のMVはYouTubeで2500万回以上の再生回数を記録している(2020年11月現在)。
そんな突如としてミュージックシーンに現れた、若きフォークシンガーのデビュー作が『Jake Bugg』である。
多様性に溢れ過ぎているこの時世の中で埋もれずに生き抜くには差異化を図るものだが、
Jake Buggの音楽はシンプルかつクラシックなブルースを土壌に持ったフォークロック。
確実にリスナーの心を掴み取る、狙いすまされた最小限のフックを仕掛けるセンスが散りばめられ、
特徴的な歌声が全てを包み込み一つのアイデンティティーとして確立したデビュー作である。
Kiss Like the Sun
2020年1月にリリースされたJake Bugg(ジェイク・バグ)の新曲「Kiss Like the Sun」。
ラナ・デル・レイを始め、5 Seconds of Summerなど数々の有名アーティストを手がけてきた敏腕プロデューサーのアンドリュー・ワットをレコーディングに迎えて制作された。
アコースティックギターで奏でられるブルース調のギターリフは電子楽器に匹敵するほどの迫力を持ち、
そこへ伝統的なカントリー音楽を継承したスライドギターやハンド・クラップが重ねられていく。
これらのクラシックな生楽器ですらビート感漂うモダンなポップネスを帯びる、Jake Buggとアンドリュー・ワットの共作ならではの一曲に仕上がっている。
All I Need
Jake Bugg(ジェイク・バグ)の10月26日にリリースされた新曲「All I Need」。
今までのブルース・カントリーな作風から一変、デジタルへと大幅に舵を切るとともに合唱団のコーラス隊を率いて制作されたモダンテイストな一曲。
というのも、エド・シーランやThe Chainsmokersなどを担当してきたスティーブ・マックというプロデューサーを迎えたことにより、
エレクトロニックかつ現代のポップスに限りなく近づけた新たなテイストを打ち出すことに成功した。
“デジタルな世界に適応しようとしてるんだ”という歌詞と、デジタルサウンドに寄せるという新たな方向性が完璧にリンクした、Jake Buggにとってチャレンジングな作品に仕上がっている。
リリース
シングル『Kiss Like the Sun』
フォーマット:Mp3
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4thアルバム『Hearts That Strain』
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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3rdアルバム『On My One』
フォーマット:CD、アナログ
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2ndアルバム『Shangri La』
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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1stアルバム『JAKE BUGG』
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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プロフィール
“ジェイク・バグはイギリス・ノッティンガム出身現在23歳のシンガーソングライター。14歳からギターを始め、次第に自ら曲作りを始めた。2012年、自身の名を冠したデビュー・アルバムが全英チャート1位を獲得(当時彼は18歳で、英国男性ソロ・アーティストとしては最年少の快挙)し、ダブル・プラチナの売り上げを達成、マーキュリー音楽賞の候補となった。その後、創造性に拍車がかかる一方だったバグは、マリブでリック・ルービンと次作の制作に着手。前作から約12ヶ月後の2013年、より豊かな質感を備えた『シャングリ・ラ(Shangri La)』をリリース。同アルバムは全英トップ5にランクインし、ブリット・アウォーズにも2度目となるノミネート。またロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールでの歴史的な公演を成功させ、全英アリーナ・ツアーは完売のアレクサンドラ・パレス公演でクライマックスを迎えた。1&2作目に参加した多彩なコラボレイター陣との貴重な経験を通じ、確かな足場を固めたバグの3作目は驚くべき多様性に満ちた『On My One』である。今作は初めてバグが一人で全曲を作詞作曲プロデュースも手掛けたアルバム。ベースやドラムスも含め、ほぼ全ての楽器を本人が演奏している正真正銘のワンマン・バンドだ。 昨年のフジロックフェスティバル ’16に出演を果たし、BMW「MINI Crossover」の新作「カントリーマン」のCMにジェイク・バグの「ライトニング・ボルト」が起用された。卓越したソングライティング力を維持しながら、ブルースからポップ、ラップ、フォーク、ソウル、カントリーと変化しつつ、人の手を借りることなく『On My One』を作りあげたバグのライブパフォーマンスには期待が高まる。”
Jake Bugg代表曲(Youtube)
- Jake Bugg – Two Fingers (Official Music Video)
- Jake Bugg – Slumville Sunrise (Official Music Video)
- Jake Bugg – Broken (Official Music Video)
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。
兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。
2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。
サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。
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