最終更新: 2022年5月15日

Nulbarich(ナルバリッチ)の新作アルバム『NEW GRAVITY』に収録された新曲「A New Day」のMVが公開された。

この記事では、タイ出身のSSWであるPhum Viphuritが作詞を手掛けた「A New Day」の歌詞を和訳すると共に、どのような内容か考察している。

Nulbarichとプム・ヴィプリットがコロナ禍で描いた“新たな一日”とは?

Nulbarichとは

Nulbarich(JQ)
シンガーソングライターであるJQ(Jeremy Quartus)によって結成されたバンド、Nulbarich(ナルバリッチ)。

メンバー構成が随時入れ替わるため、バンドの統一性を保つために“ナルバリくん”と称したキャラクターがマスコットとなっている。

Nulbarichは2016年に始動。

同年にデビューアルバム『Guess Who?』、2018年にセカンドアルバム『H.O.T』、2019年サードアルバム『Blank Envelope』をリリース。

そして、2021年4月21日にフォースアルバム『NEW GRAVITY』にリリースした。

A New Day

Nulbarich(ナルバリッチ)の新曲「A New Day」はフォースアルバム『NEW GRAVITY』収録されている。

タイ出身のシンガーソングライターであるPhum Viphurit(プム・ヴィプリット)をフィーチャリングに迎え、「A New Day」の作詞も担当している。

Phum Viphuritとは

Phum Viphurit(プム・ヴィプリット)
Phum Viphuritはネオソウルに多大な影響を受けたアーティストで、タイ国内のみに留まらず、アメリカやイギリス、そして日本を含む世界ツアーを行うなど、ワールドワイドに活動をしている。

特にPhum Viphuritの代表曲「Lover Boy」のミュージックビデオは全世界で7500万回再生されている。

Nulbarich – A New Day feat. Phum Viphurit (Official Music Video)

A New Day和訳

コロナ禍での希望について描いた、Nulbarich(ナルバリッチ)の新曲「A New Day」。

タイ出身のSSWであるPhum Viphuritが作詞した歌詞を和訳し、内容を掘り下げていく。

あぁ、ずっと孤独を感じてたんだ
僕の声は君に届いてるかい?
夜の始まりだ
離れ離れの人生なんて間違ってる
もし明日がこなかったら?
僕はただ安心したいんだ
大丈夫さ

“I, yeah, I’ve been feeling lonely
I wonder if you hear me?
Calling to the night
It’s not right, this life in isolation
What if tomorrow never comes?
I just want to be alright
Alright”

引用元:Nulbarich(ナルバリッチ)「A New Day」歌詞(Genius Lyrics)

最近ずっと物思いにふけってる
雲の上には何があるのかなって
どうすれば愛を感じられるんだろう?
さぁ立ち上がろう、新たな一日の始まりだ
自信を持って、自分の道を見つけられるさ

“Lately I’ve been lost in thoughts
Thinking about what’s above
What will it take to feel the love?
Then I arise, a new day
My head held high, I’ll find my way”

引用元:Nulbarich(ナルバリッチ)「A New Day」歌詞(Genius Lyrics)

なぁ友よ、指切りをしよう
君を探しにいくよ
操り人形の紐を引き抜こう
怖がらないで
僕は君のパラシュートにだってなるよ
さぁ、部屋からこっそり抜け出そう
今夜僕の元へ帰ってきてくれるよね?

“My friend, I’ll pinky promise you
I’ll find you let’s
Pull the puppet strings out
Don’t be afraid
I’ll be your parachute
It’s time to sneak out the room
Why don’t you come back tonight?”

引用元:Nulbarich(ナルバリッチ)「A New Day」歌詞(Genius Lyrics)

最近ずっと物思いにふけってる
雲の上には何があるのかなって
どうすれば愛を感じられるんだろう?

“Lately, we’ve been lost in thoughts
Thinking about what’s above
What will it take to feel the love?”

引用元:Nulbarich(ナルバリッチ)「A New Day」歌詞(Genius Lyrics)

最近僕たちはずっと物思いにふけってるね
雲の上には何があるのかなってさ
どうすれば愛を感じられるんだろう?
さぁ一緒に立ち上がろう、新たな一日の始まりだ
君に会えるその時まで

“Latеly, we’ve been lost in thoughts
Thinking about what’s above
What will it takе to feel the love?
Then we arise, a new day
When the time comes, see you there”

引用元:Nulbarich(ナルバリッチ)「A New Day」歌詞(Genius Lyrics)

A New Day歌詞和訳のまとめ

Nulbarich - A New Day feat. Phum Viphurit
Nulbarich(ナルバリッチ)の新曲「A New Day」の歌詞では、コロナ禍の苦境で必要な“明日への希望”についてフォーカスを当てている。

冒頭の歌詞では、社会的に人との距離が遠ざかり、孤独を感じることが増えたPhum Viphuritの心情が綴られている。

“あぁ、ずっと孤独を感じてたんだ
僕の声は君に届いてるかい?
夜の始まりだ
離れ離れの人生なんて間違ってる”

そしてこの一文は、Nulbarichのことを探しにいくよ、というPhum Viphuritからのメッセージのようにも捉えることができる。

“なぁ友よ、指切りをしよう
君を探しにいくよ”

曲の進行と共に、明日へと向かう作詞者の前向きな心情の移り変わりが表現されており、タイトルを含む最後の一文では、孤独な日々が終息することへの願いが込められている。

“さぁ一緒に立ち上がろう、新たな一日の始まりだ
君に会えるその時まで”

「A New Day」において、タイ出身のシンガーソングライターであるPhum Viphuritを作詞に起用することには大きな意義がある。

それは日本とタイという国境を超えたコラボレーションによって、コロナ禍で離れ離れになった人々が繋がり合い、未来への希望を共に紡いでいくという根本的なテーマを体現しているからである。

“A New Day”こと、人との距離が縮まった明るさ溢れる“新たな一日”が世界中に訪れることを心より願っている。

A New Day作品クレジット

Nulbarich(ナルバリッチ)「A New Day」のクレジットは下記となっている。

プロデューサー:Jeremy “JQ” Quartus & Phum Viphurit
作詞・作曲:Jeremy “JQ” Quartus & Phum Viphurit
リリース日:2021年4月21日

Nulbarichリリースアルバム

4thアルバム『NEW GRAVITY』

発売日: 2021/4/21
収録曲:
01.Intro
02.TOKYO
03.CHAIN
04.Twilight
05.Lonely
06.Mumble Cast #000
07.Skit #333
08.Look Up
09.Break Free
10.LUCK
11.Lost Game
12.In My Hand
フォーマット:CD
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3rdアルバム『Blank Envelope』

発売日: 2019/2/6
フォーマット:Mp3、CD
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2ndアルバム『H.O.T』

発売日: 2018/3/7
フォーマット:Mp3、CD
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1stアルバム『Guess Who?』

発売日: 2016/10/5
フォーマット:Mp3、CD
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Nulbarichプロフィール

Nulbarich

Nulbarich(JQ)

“シンガー・ソングライターのJQが (Vo.) がトータルプロデュースするNulbarich。2016年10月、1st ALBUM「Guess Who?」リリース。
その後わずか2年で武道館ライブを達成。即ソールドアウト。日本はもとより中国、韓国、台湾など国内外のフェスは既に50ステージを超えた。生演奏、またそれらをサンプリングし組み上げるという、ビートメーカー出身のJQらしいスタイルから生まれるグルーヴィーな音は、
バイリンガルなボーカルと溶け合い、エモーショナルでポップなオリジナルサウンドへと昇華する。「Null(何もない)」けど「Rich(満たされている)」。バンド名にも、そんなアンビバレントなスタイルへのJQの想いが込められている。”

引用元:Nulbarich(ナルバリッチ)プロフィール(Nulbarich公式サイト)

Phum Viphurit

Phum Viphurit(プム・ヴィプリット)

“タイ生まれニュージーランド育ち、現在はバンコクを拠点に活動する23歳のシンガーソングライター。9歳のときに家族とともにニュージーランドのハミルトンに移住し音楽に目覚める。高校卒業後に故郷バンコクに戻るまで10代の大部分をニュージーランドで過ごし、そこでオーセンティックなアコースティック・ミュージックの影響を受けた。

18歳のころから自分の音楽を作りはじめ、程なくしてバンコクのレーベルRats Recordsと契約。2014年のおわりにシングル「Adore」でデビュー。そして、2017年にクラウド・ファンディングによって制作したデビュー・アルバム『Manchild』をリリースした。

影響を受けたアーティストとしてスティーヴィー・ワンダー、フランク・シナトラからボン・イヴェール、マック・デマルコ、ドーターなどを挙げ、フォーク、インディー・ロック、ファンク、ジャズ、ブラック・ミュージックなど様々なジャンルのハイブリッド・ミュージックを奏でる。

2018年3月にリリースされたシングル「Lover Boy」はMVが公開から1年で3,700万回再生にも達するほどのヒットを記録。アジアのみならず、欧米ツアーも成功させた。2019年3月22日にニュー・シングル「Hello, Anxiety」をリリース。「Hello, Anxiety」のMVは公開1週間で150万回再生を達成。STUTSやハイヤー・ブラザーズともコラボレーションを行っている。”

引用元:Phum Viphurit(プム・ヴィプリット)プロフィール(CREATIVEMAN)

Nulbarich代表曲(Youtube)

  • Nulbarich – CHAIN (Official Music Video)
  • Nulbarich – ain’t on the map yet (Official Music Video)
  • Nulbarich – It’s Who We Are (Official Music Video) [Radio Edit]

ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
BELONG Mediaのライター/翻訳。

高校卒業後18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、大学ではインターナショナルビジネスを専攻。

13歳よりギター、ドラム、ベースを始める。

関西を拠点に活動するサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。

2017年10月、全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。

2021年2月、J-WAVEのSONAR MUSICへゲスト出演。

普段はサイケデリック、ソウル、ロカビリーやカントリーを愛聴。趣味は写真撮影、ファッション、映画鑑賞。

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