最終更新: 2021年7月31日

Clairo(クレイロ)がセカンドアルバム『Sling』より、新曲「Blouse(ブラウス)」をリリースした。

この記事では、新曲「Blouse」の歌詞を和訳して内容を考察している。

Clairoが過去に経験したのは、男性から受けた不快な感情。

“キッチンテーブルでの会話”という日常生活をテーマに通して描かれる、女性の心の叫びとは。

Clairoとは

Clairo(クレイロ)
Clairo(クレイロ)ことクレア・コットリルはアメリカ出身の女性シンガーソングライター。

Clairoの音楽性はベッドルームポップと称され、代表曲の一つである「Pretty Girl」のミュージックビデオは、YouTubeで7400万再生を超えている。

Wallows、Mura Masa、SG Lewisを始めとする、数々のアーティストとのコラボレーションでも活躍している。

2019年にファーストアルバム『Immunity』を発売。

2021年7月16日にセカンドアルバム『Sling』をリリースする。

Blouseについて

Clairo(クレイロ)の新曲「Blouse(ブラウス)」。

プロデューサーにはTaylor Swift、Lorde、Lana Del Rayなどを手がけてきたジャック・アントノフを起用し、コーラスとしてLordeが参加している。

Clairo – Blouse

Blouse和訳

Clairo(クレイロ)の新曲「Blouse(ブラウス)」について。

女性が日常生活で感じる男性から受けた不快な感情について歌われた歌詞を和訳し、内容を掘り下げていく。

さぁ着いたわ、キッチンテーブルでの静かな時間よ
小さなイライラにも大人の対応をしなきゃ
膝の上にナプキンを置いて、また困った状況に引き戻されるの
スカーフと母からもらった防寒ジャケットをハンガーに掛けてさ

“Here we are, quiet at your kitchen table
With courtesy to little pet peeves
Napkins on laps, strands pulled back
I hang the scarf and my mom’s anorak”

引用元:Clairo(クレイロ)「Blouse(ブラウス)」歌詞(Genius Lyrics)

あなたが私のブラウスを見つめてる時に
私がどう感じてるのかなぜ伝えなきゃいけないの?
こんなの声を上げて言うほどのことじゃないけど
もし話を聞いてもらうために触らせなきゃいけないならそうするわ
触らせないと話を聞かないなら仕方ないわ

“Why do I tell you how I feel
When you’re just looking down the blouse?
It’s something I wouldn’t say out loud
If touch could make them hear, then touch me now
If touch could make them hear, then touch me now”

引用元:Clairo(クレイロ)「Blouse(ブラウス)」歌詞(Genius Lyrics)

誰かが軽蔑されているのを見て笑っている人と話をして
噂話って結局のところ役に立つのかもね
私は役立たずで体まで売ってさ、笑っちゃうよね
でもあなたのお気に入りのワンマンショーに署名しちゃうのよ

“Talking to some who laugh and others scorned
I guess humor could help me after all
It’s funny now, I’m just useless and a whore
But I get a cosign from your favorite one-man show”

引用元:Clairo(クレイロ)「Blouse(ブラウス)」歌詞(Genius Lyrics)

あなたが私のブラウスを見つめてる時に
私がどう感じてるのかなぜ伝えなきゃいけないの?
こんなの声を上げて言うほどのことじゃないけど
もし話を聞いてもらうために触らせなきゃいけないならそうするわ
触らせないと話を聞かないなら仕方ないわ

“Why do I tell you how I feel
When you’re too busy looking down my blouse?
It’s something I wouldn’t say out loud
If touch could make them hear, then touch me now
If touch could make them hear, then touch me now
If touch could make them hear, then touch me now
Now”

引用元:Clairo(クレイロ)「Blouse(ブラウス)」歌詞(Genius Lyrics)

Clairoが訴えたかったこと

Clairo(クレイロ)の新曲「Blouse(ブラウス)」では、女性が普段感じているが声に出せない不快な思いについて描かれている。

Clairoは以前ツイッターにて、“私自身、音楽シーンで過去に男性から不快な思いをさせられた経験がたくさんあって、そのことについて公の場で話せるほど自分は強くないの。”

とツイートしていたが、「Blouse」ではキッチンテーブルでの男性との会話を通してそういった女性の気持ちを代弁している。

まずサビの歌詞では、体を触らせなければ話すらまともに聞いてくれない男性に対しての疑念と共に、声を上げる勇気がなく言う通りにさせてしまう主人公の女性の苦痛が表現されている。

“あなたが私のブラウスを見つめてる時に
私がどう感じてるのかなぜ伝えなきゃいけないの?
こんなの声を上げて言うほどのことじゃないけど
もし話を聞いてもらうために触らせなきゃいけないならそうするわ
触らせないと話を聞かないなら仕方ないわ”

そして冒頭の歌詞に戻るが、キッチンテーブルでの二人の会話の描写は日常の平穏さと現実味を帯び、リスナーに身近な状況下であることを示している。

“さぁ着いたわ、キッチンテーブルでの静かな時間よ
小さなイライラにも大人の対応をしなきゃ
膝の上にナプキンを置いて、また困った状況に引き戻されるの
スカーフと母からもらった防寒ジャケットをハンガーに掛けてさ”

次の一文では、“ワンマンショー”と称した自己中心的な男性に体を売ってしまい、自己嫌悪に陥ってしまう主人公について描写されている。

“私は役立たずで体まで売ってさ、笑っちゃうよね
でもあなたのお気に入りのワンマンショーに署名しちゃうのよ”

繊細な描写と巧みな比喩によって、周りに助けを求めるのも躊躇せざるを得ないような日常生活で起こる小さな性的暴力が歌詞に昇華されている。

「Blouse」を通して、この問題が少しでも身近なものなのだと認識していただけたら幸いである。

アルバム

2ndアルバム『Sling』

発売日: 2021/7/16
収録曲:
1.Track1
2.Track2
3.Track3
4.Track4
5.Blouse
6.Track6
7.Track7
8.Track8
9.Track9
10.Track10
11.Track11
12.Track12
フォーマット:Mp3
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1stアルバム『Immunity』

発売日: 2019/8/2
収録曲:
1.Alewife
2.Impossible
3.Closer to You
4.North
5.Bags
6.Softly
7.Sofia
8.White Flag
9.Feel Something
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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Clairoプロフィール

Clairo(クレイロ)

“1998年8月18日アメリカ生まれ、現在20歳のシンガー・ソングライター/マルチプレイヤー/プロデューサー。本名:Claire Cottrill。
2017年、寮にいる間にセルフプロデュースした楽曲「Pretty Girl」のビデオが一気にネットでバズり、3,600万再生回数(2019年7月現在)を超え、2018年の最も注目すべき新人として名が挙がった。
2018年にTyler, The Creatorや、Dua Lipaの北米ツアーのオープニングアクトを務め、今年はCoachellaフェスティバルに出演し、KhalidがClairoの今年のヒット曲「Bags」をカバーしたことが話題になった他、Khalidのツアーのオープニングアクトにも抜擢されている。待望のデビュー・アルバム『Immunity』は元Vampire WeekendのRostamがco-producerとして参加している。”

引用元:Clairo(クレイロ)プロフィール(Caroline International)

Clairo関連記事

Clairo(クレイロ)の関連記事について、Clairoが参加した作品(Lorde『Solar Power』、Mura Masa『R.Y.C』)の記事を執筆している。

  • 【歌詞和訳】Lorde(ロード)、「Solar Power」とメンタルヘルスの関係とは?
  • Mura Masa(ムラ・マサ)、『R.Y.C』がパンクである理由
  • Clairo代表曲(Youtube)

    • Clairo – Pretty Girl
    • Clairo – Bags
    • Mura Masa, Clairo – I Don’t Think I Can Do This Again (Official Video)

    ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
    Rio Miyamoto
    BELONG Mediaのライター/翻訳。

    高校卒業後18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、大学ではインターナショナルビジネスを専攻。

    13歳よりギター、ドラム、ベースを始める。

    関西を拠点に活動するサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。

    2017年10月、全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。

    2021年2月、J-WAVEのSONAR MUSICへゲスト出演。

    普段はサイケデリック、ソウル、ロカビリーやカントリーを愛聴。趣味は写真撮影、ファッション、映画鑑賞。

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