最終更新: 2022年4月29日

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリッジャーズ)が新曲「Sidelines」をリリースした。

この記事では、新曲「Sidelines」の歌詞を和訳し、BELONG Media独自の解釈で内容を考察している。

本当の自分を見失った人々や過去のトラウマに苦しむ人々。

Phoebe Bridgersが「Sidelines」で描いた、“自分らしく生きること”とは?

Phoebe Bridgersについて

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)
Phoebe Bridgers(フィービー・ブリッジャーズ)は、アメリカはカリフォルニア出身の女性シンガーソングライター。

ソロ活動以外には、ジュリアン・ベイカーとルーシー・ダカスと結成したBoy Geniusを始め、Bright Eyesのコナー・オバーストとのデュオであるBetter Oblivion Community Centerとしても活動している。

さらにThe Killersやテイラー・スイフトの作品への参加だけでなく、自身の所属するレコードレーベルであるDead Oceansの傘下に、自身のレーベルSaddest Factory Recordsを設立した。

2017年にファーストアルバム『Stranger in the Alps』をリリース。

そして、2020年にセカンドアルバム『Punisher』をリリースした。

Sidelines

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリッジャーズ)の新曲「Sidelines」。

「Sidelines」は、アイルランド人作家のサリー・ルーニーの小説を基にしたHuluのテレビシリーズ『Conversations With Friends』のために書き下ろされた。

Phoebe Bridgers – Sidelines (Official Audio)

Sidelines歌詞和訳

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリッジャーズ)の新曲「Sidelines」について。

自分らしい生き方がテーマの歌詞を和訳し、内容を掘り下げていく。

もう何も怖くない
火事で死ぬことも
あの頃のようにお金に苦しむことも
断層の町に住むことも怖くない
私を揺さぶるものも、涙を流すこともないから
海に墜落する飛行機でもない
私は溺れているの

“I’m not afraid of anything at all
Not dying in a fire,
not being broke again
I’m not afraid of living on a fault line
‘Cause nothing ever shakes me, nothing makes me cry
Not a plane going down
In the ocean, I’m drowning”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)「Sidelines」歌詞(Genius Lyrics)

世界を傍観してる
証明することなんて何もなかった
あなたと出会うまでは
そして失うものをくれた
ようやく分かったの
外に出たいという気持ちがどんなものかって
私の体の輪郭のように

“Watch the world from the sidelines
Had nothing to prove
‘Till you came into my life
Gave me something to lose
Now I know what it feels like
To wanna go outside
Like the shape of my outline”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)「Sidelines」歌詞(Genius Lyrics)

学校に戻ることは怖くない
最初は諦めたけど、もう一度挑戦しようかな
年を取ることだって怖くない
昔は自分を盲信してたけど、今では観葉植物に話しかけてるのよ
一人になるのは怖くない
人で溢れかえった部屋でもね

“I’m not afraid of going back to school
I gave it up the first time, but I’ll try again
I’m not afraid of getting older
Used to fetishize myself, now I’m talking to my house plants
Not of being alone (mmm)
In a room full of people”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)「Sidelines」歌詞(Genius Lyrics)

世界を傍観してる
証明することなんて何もなかった
あなたと出会うまでは
そして失うものをくれた
ようやく分かったの
外に出たいという気持ちがどんなものかって
私の体の輪郭のように

“Watching the world from the sidelines
Had nothing to prove
‘Till you came into my life
Gave me something to lose
Now I know what it feels like
To wanna go outside
Like the shape of my outline”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)「Sidelines」歌詞(Genius Lyrics)

昔はこう考えてた
貝殻に耳を当てると海の音が聞こえるって
大人気ないよね

“And I used to think
You could hear the ocean in a seashell
What a childish thing”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)「Sidelines」歌詞(Genius Lyrics)

Sidelines歌詞和訳まとめ

Sidelines歌詞和訳まとめ(rainbow)
クレジット:pexels

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリッジャーズ)の新曲「Sidelines」は、自分らしい生き方がテーマの楽曲である。

冒頭の歌詞に登場する“火事”とは、フィービー・ブリッジャーズが幼少期に住んでいた実家が火事に遭ったことを示唆している。

そして次に登場する“断層の町”とは、カリフォルニアのパサデナにある実家が活断層の多い地域にあり、頻繁に地震が起きていたことを表現している。

“もう何も怖くない
火事で死ぬことも
あの頃のようにお金に苦しむことも
断層の町に住むことも怖くない
私を揺さぶるものも、涙を流すこともないから”

サビの歌詞では、外部との接触の少なかったフィービー・ブリッジャーズの内気な性格が、恋人ができたことにより変化したことが綴られている。

I Know The Endの歌詞との関連

そして、「I Know The End」という楽曲の歌詞、“自分の部屋が一番の居場所なの”にもあるように、主に自宅で過ごすことの多かったフィービー・ブリッジャーズが外に出たいという外交的な性格へとシフトしていく過程が表現されている。

“世界を傍観してる
証明することなんて何もなかった
あなたと出会うまでは
そして失うものをくれた
ようやく分かったの
外に出たいという気持ちがどんなものかって”

フィービー・ブリッジャーズのトラウマ

次の歌詞にある“学校に戻ることは怖くない”では、バークリー音楽院を中退したフィービー・ブリッジャーズの過去への回帰と同時に、苦手だった学校生活にも今の自分なら挑戦できるという過去のトラウマを乗り越えた強さが描かれている。

“学校に戻ることは怖くない
最初は諦めたけど、もう一度挑戦しようかな
年を取ることだって怖くない
昔は自分を盲信してたけど、今では観葉植物に話しかけてるのよ
一人になるのは怖くない
人で溢れかえった部屋でもね”

そして最後の歌詞、“貝殻に耳を当てると海の音が聞こえる”とは、貝殻から海の音を想像するよりも、実際に海に足を運んで“本物”の海の音を堪能することの素晴らしさを説いている。

“昔はこう考えてた
貝殻に耳を当てると海の音が聞こえるって
大人気ないよね”

Phoebe Bridgersのこれまでの作品では、過去のトラウマや死、精神疾患や人間関係といった人生の影の部分に焦点を当てた内容の歌詞をテーマに描いてきた。

「Sidelines」では全ての過去の闇を抱擁し、希望に満ちた未来を描こうとするフィービー・ブリッジャーズの性格の変化が歌詞に表現されている。

インターネット上でほぼ全てが完結してしまう現代で本当の自分を見失った人々、そして過去のトラウマに苦しむ人々に、世界をただ傍観せずに今を生きることの大切さを描いた曲こそが「Sidelines」である。

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アルバム

シングル『Sidelines』

発売日: 2022/4/15
フォーマット:Mp3
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2ndアルバム『Punisher』

発売日: 2020/6/18
フォーマット:Mp3、CD
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1stアルバム『Stranger in the Alps』

発売日: 2017/9/22
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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Phoebe Bridgersプロフィール

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)

“フィービー・ルシル・ブリジャーズ(1994年8月17日生まれ)は、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のアメリカ人シンガーソングライターである。11歳で初めて曲を書き、10代は地元ロサンゼルスのファーマーズ・マーケットでバスキングをしていた。

20歳のとき、3曲入りのEP『Killer』でデビュー。このEPの後、Bridgersは多くのツアーオファーを受けるようになり、その後2年間、ジュリアン・ベイカーやViolent Femmesなどのツアーに同行した。

これらのツアーの後、ブリジャーズはスタジオに戻り、デビューアルバム『Stranger in the Alps』のレコーディングを終え、2017年9月にリリースされた。彼女はインタビューで、主にエリオット・スミスやレナード・コーエンといった古典的なシンガーソングライターや、より現代的なアーティストからインスピレーションを受けていることを述べている。

また、ブリジャーズはソロの音楽制作以外にも、ジュリアン・ベイカー、ルーシー・ダカスとの3人によるバンドであるboygeniusで音楽を作り、コナー・オバーストとブリジャーズの音楽プロジェクトであるBetter Oblivion Community Centerというバンドにも参加している。これらのアーティストは、ブリジャーズのソロ作品にも参加しており、例えば、コナー・オバーストは「Would You Rather」にゲストボーカルとして参加している。

2020年夏にリリースされたセカンドアルバム『Punisher』は、Pitchforkをはじめとする有名メディアサイトで絶賛されたほか、第63回グラミー賞では最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムを含む3部門でノミネートされた。本作では、“うつ病”、“孤独”、“青春”といったテーマをより深く掘り下げている。”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)プロフィール(genius.com)

Phoebe Bridgersの評価

“フィービー・ブリジャーズ(Phoebe Bridgers)は、1994年8月17日生まれ、アメリカ合衆国のシンガーソングライターである。カリフォルニア州パサディナで生まれ育った彼女は、Sloppy Janeのメンバーとして活動した後、ソロ活動に乗り出した。ブリジャースは2017年にスタジオ・デビュー・アルバム『Stranger in the Alps』をリリースし、高い評価を得た。2020年にはセカンド・アルバム『Punisher』を発表し、さらなる批評的成功を収め、メインストリームに認知されるようになった。ブリジャーズは第63回グラミー賞で最優秀新人賞を含む4部門にノミネートされた。”

引用元:Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)の評価(Wikipedia)

Phoebe Bridgers代表曲(Youtube)

  • Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ) – Savior Complex (Official Video)
  • Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ) – Kyoto (Stephen Colbert Late Show)
  • Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ) – I Know the End (Official Video)

Phoebe Bridgers関連記事

Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)の関連記事について、BELONGではこれまでに『Punisher』リリース記事、共にboygeniusを結成したジュリアン・ベイカー、ルーシー・ダカスの記事を取り上げている。

  • 『Punisher』リリース記事
  • 【歌詞和訳】Julien Baker、「Faith Healer」に込めた意味とは?
  • Lucy Dacus、新作アルバム『Home Video』リリース!
  • ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
    Rio Miyamoto
    BELONG Mediaのライター/翻訳。

    高校卒業後18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、大学ではインターナショナルビジネスを専攻。

    13歳よりギター、ドラム、ベースを始める。

    関西を拠点に活動するサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。

    2017年10月、全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。

    2021年2月、J-WAVEのSONAR MUSICへゲスト出演。

    普段はサイケデリック、ソウル、ロカビリーやカントリーを愛聴。趣味は写真撮影、ファッション、映画鑑賞。

    今まで執筆した記事はこちら

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