最終更新: 2023年2月5日
Lucinda Chua(ルシンダ・チュア)はチェロによる深遠なアンビエント・ドローン・サウンドを伴った幽玄なボーカルで、FKA TwigsからThe Cinematic Orchestraまでが注目する新人アーティストである。
そんな彼女がデビューアルバム『YIAN』を名門レーベル4ADからリリースする。
目次
Lucinda Chuaとは
Lucinda Chua(ルシンダ・チュア)は、サウスロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、プロデューサーである。
バンドでの活動
ロンドンで生まれたLucinda Chuaには、イギリス、マレーシア、中国の文化的背景が混在している。幼い頃から音楽の才能に恵まれ、3歳の頃からスズキ・メソードによる耳コピで音楽を学んだ。
ノッティンガムの大学で写真を学んでいた頃、ルシンダは音楽制作に目覚め、実験的なトラックを作り始めたところ、米国のレーベルであり、Deerhunterを輩出したkrankyの目にとまることに。
その後、Stars of the Lidとツアーを行い、ポストロックバンドFelixで2枚のアルバムをリリースした。
Felix解散後、彼女はロンドンのクリエイティブなシーンに身を投じ、チェロの実験にしばらく時間を費やした。
その結果、彼女のデビューEP『Antidotes 1』が生まれることになった。
ソロでの活動
Lucinda Chuaは、2019年に自らリリースした『Antidotes 1』で音楽評論家から高い評価を受け、Red Bull Music Festival LondonやMUTEK Barcelonaなど、イギリスやヨーロッパ各地で音楽フェスにブッキングされるようになった。
彼女の音楽は、Pitchfork、The Guardian、Dazed、gal-demなどでも認められ、高い評価を受けている。
また、音楽メディアだけでなく、やFKAツイッグス、シネマティック・オーケストラといったアーティストからの称賛も受けている。
アーティスト名 | Lucinda Chua(ルシンダ・チュア) | レーベル | 4AD |
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活動拠点 | イギリス・サウスロンドン |
YIAN
Lucinda Chua(ルシンダ・チュア)待望のデビューアルバム『YIAN』が2023年3月24日に名門レーベル4ADからリリースされる。
アルバムタイトルの『YIAN』は中国語で燕を意味し、これは彼女の両親が中国の伝統とのつながりを保つためにつけた名前”Siew Yian”の一部である。
母国語である中国語を話せない彼女にとって、音楽は世界へと繋がる手段なのかもしれない。
このアルバムは、単なる音楽作品というよりもLucinda Chuaという人間の世界観を現しており、彼女が生涯をかけて行ってきた自分のバックグラウンドやアイデンティティとの和解の旅を反映している。
Echo
アルバムに収録されており、先行配信された新曲「Echo」は、官能的に響くハーモニーと繊細なソウル調のピアノによる、彼女独自の親密さと別世界のサウンドを披露してる。
「Echo」のミュージックビデオは、映像作家のJade Ann JackmanとムーブメントディレクターのChantel Huとのコラボレーションで制作され、中国のファンダンスと中国武術へのオマージュとして、季節のように移り変わる感情を表現した作品となっている。
国内盤のCD版には解説と対訳歌詞が収録され、2023年3月24日に世界同時発売される予定。輸入盤LPはクリアー盤で発売され、各ショップで随時予約受付が開始されている。
まとめ
Lucinda Chuaのデビューアルバム『YIAN』は、音楽の持つ癒しの力を体現したパーソナルなアルバムである。
独自のサウンドと革新的なアプローチで、ルシンダは彼女のクリエイティブなビジョンの深みと『YIAN』 の世界を垣間見ることができるものである。
この感動的な作品を手に入れ、音楽の持つ癒しの力をご自身で発見するチャンスをお見逃しなく。
Lucinda Chua – Echo
Lucinda Chuaアルバムリリース
1stアルバム『YIAN』
発売日:
収録曲:
1.Golden
2.Meditations On A Place
3.I Promise
4.You
5.An Ocean
6.Autumn Leaves Don’t Come
7.Echo
8.Do You Know You Know
9.Grief Piece
10.Something Other Than Years
フォーマット:CD
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Lucinda Chuaプロフィール
“サウス・ロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、作曲家、プロデューサー、マルチ奏者。ノッティンガムの大学で写真を学ぶ傍ら、音楽制作の選択科目を履修し、実験的なトラックを制作してオンラインにアップロードしたところ、米〈Kranky〉の目に留まり、フェリックス(Felix)名義で2枚のアルバムをリリース。その才能が浸透していくにつれ、FKAツイッグスのライヴ・メンバーやザ・シネマティック・オーケストラのリミキサーに抜擢され、2019年には「Antidotes 1」でソロ・デビュー。ピッチフォーク、ガーディアン、デイズド、ギャルデムなどで高い評価を得たのち、Red Bull Music Festival London、MUTEK Barcelona、Tate Modern、Somerset Houseなどで行なったライヴでさらにその評価を高めた。”
Lucinda Chuaの評価
““荘厳で甘美なヴォーカルには確固たる魂が宿り、静謐なメロディーにもまた然りである” MOJO ****
“妖艶” Uncut
“魔法にかけられたような音楽” Dazed
“彫刻のような、魅惑的な、雰囲気のある音楽を奏で、聴き手はその中に身をゆだねることができる” gal-dem
“彼女の歌は、音と感情の深い泉であり、震えるストリングスとチュアの囁くようなボーカルによってその一部が照らされている.” The New Cue”
Lucinda Chua代表曲(Youtube)
- Lucinda Chua(ルシンダ・チュア) – Golden (Official Video)
- Lucinda Chua(ルシンダ・チュア) – Until I Fall
- Lucinda Chua(ルシンダ・チュア) – Hub Sessions
Lucinda Chua関連記事
Lucinda Chua(ルシンダ・チュア)の関連記事について、BELONGではこれまでにLucinda Chuaが所属している4ADの記事をを取り上げている。
ライター:yabori
BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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Twitter:@boriboriyabori