最終更新: 2024年2月17日

Goat Girl(ゴート・ガール)は、サウスロンドン出身のバンドで、ガレージ・ロックを中心に幅広い音楽スタイルを組み合わせ、鋭い社会批評を展開する歌詞が特徴である。

彼女たちは2018年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースし、ブレグジットやセクハラ、恋愛などに対する不満をパンク、カントリー、ゴスの要素を組み合わせた音楽でデビューした。

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Goat Girlとは

撮影:Holly Whitaker
Goat Girl(ゴート・ガール)は2016年に結成され、ロッティ・クリーム(Vo./Gt.)、L.E.D.ことエリー・ローズ・デイヴィーズ(Gt.)、ナイマ・ボック(Ba.)、ロージー・ジョーンズ(Dr.)の4人で活動を開始した。

彼女たちはサウスロンドンの活気あるD.I.Y.シーンで出会い、HMLTD、Sorry、Shameなどと同じ地域で活動していた。

バンド名はアメリカのコメディアンであるビル・ヒックスのネタの一つである“ゴート・ボーイ”から取られたものである。

Goat Girlはブリクストンの会場ザ・ウィンドミルでライブを行い、2016年にラフ・トレードと契約し、その翌年、The Fallの最後のロンドン公演に出演。

2018年にはダン・キャリーがプロデュースしたセルフタイトルのデビューアルバムをリリースした。

このアルバムはラフ・トレード・ショップスの年間ベストアルバムのトップ10にランクインし、各メディアからも高評価を獲得している。

その後、ベーシストのナイマ・ボックの代わりにホーリー・ホールが加入。

現在、ナイマはソロで活動しており、2022年にSub popからデビューアルバム『Giant Palm』をリリースしている。

セカンドアルバム『On All Fours』のレコーディング中にL.E.D.がステージ4のホジキンリンパ腫と診断され、6ヶ月間の化学療法を受けたが、バンドは4人でアルバムを完成させることができた。

プレスリリースによると、Goat Girlは現在はロッティ・クリーム、ロージー・ジョーンズ、ホーリー・ホールの3人で活動している。

Below The Waste


Goat Girl(ゴート・ガール)のサードアルバム『Below The Waste』は、ラフ・トレードから2024年6月7日にリリースされる。

このアルバムは、バンドとblack midiを手掛けたジョン・スパッド・マーフィーが共同プロデュースし、アイルランドのスタジオやデーモン・アルバーンのスタジオである“Studio 13”で録音された。

本作はストリングスや木管楽器、合唱団などの多彩なサウンドが、コラージュのように組み合わされた作品となっている。

リード・トラック「ride around」のMVは、ルーク・クルクンディスとマテオ・ヴィラヌエヴァ・ブラントが監督・制作した。

また、ロッティは同曲について、下記のように語っている。

“当時はフィリップ・グラスやディアフーフの音楽で、緊張感と収束感のバランスを表現したものをたくさん聴いていて、それがこの曲に影響を与えたのは間違いない。あの時期は、誰もがそうだったように、私たちはお互いから孤立していたこともあって、人との関係において、誠実さや真実味を求めるようになっていた。でも、それ以上に、私が思い描いていたのは、人間が必死になって固執している礼儀作法をすべて取り去り、自分自身の最も興味深い部分が抑圧されていそうな、深層へと潜り込んでいくような、深いものだと感じていた。”

Quote:Goat Girl / サウス・ロンドン・シーンから頭角を現し、英国ロック・シーンの新時代を築き上げたゴート・ガールが最新アルバム『Below The Waste』を 6月7日に発売!シングル「ride around」をMVと共に公開。(Beatink)

まとめ

Goat Girlは、自分たちの音楽に対する探求心を失わずに、新しい境地に到達した。

メンバーチェンジを乗り越えて制作された『Below The Waste』は、彼女たちの畢生の大作と言えるだろう。

Goat Girl – ride around (Official Video)

Below The Wasteリリース詳細


発売日: 2024年6月7日
収録曲:
1.reprise
2.ride around 04:09
3.words fell out
4.play it down
5.tcnc
6.where’s ur <3
7.prelude
8.tonight
9.motorway
10.s.m.o.g
11.take it away
12.pretty faces
13.perhaps
14.jump sludge
15.sleep talk
16.wasting
17. take it away (demo) ※ボーナストラック
18. no binary (tcnc instrumental) ※ボーナストラック
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
Tomohiro Yabe
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori

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