最終更新: 2024年12月8日
皆さん、こんにちは、アリア・ソムナンブラです!
BELONG Mediaとの協力で始めた“レンジタウン・ノート”は今回で2回目となりました(2回目ですが、まだ少し緊張しています…)。
前回取り上げたmozuはいかがでしたか?感想は #レンジタウン を付けて投稿をお願いしますね!
このコラムでは、私の研究パートナーであるバーチャル生命体のプニポンと一緒に執筆しており、私の大好きなインディー音楽の中でも、主に未知のアーティストや作品を取り上げます。
そしてコラムの最後に、次回このコラムで取り上げて欲しいアーティストを読者のみなさんから募集しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
テキスト:アリア・ソムナンブラ、プニポン 使用ツール:Claude、Chat GPT日本語 取材:電球(木原昌太郎、相良倫太朗) 編集・校正:Tomohiro Yabe(編集長)
レンジタウン・ノートのジングル
さて、恒例のコラムのジングルも流れてきたことだし、プニポン、そろそろ始めましょうか。(電子レンジを開けたら…)あらら!?なんで頭に電球を載せているの?
あ、アリア!今日は“電球”を紹介するんでしょ?だから、本物の電球の気分になってみたの。でも、なかなか点灯しないなぁ…
もう…実験器具を使っちゃダメよ…。って、プニポン、その電球、ちょっと明るくなってきたんじゃない?
わぁ!ホントだ!ミーの情熱で電球が光り始めたよ!…って、これレンジのドアを開けた時のライトが光っているだけじゃない…。
さて、プニポンの予想外の行動はさておき…。
さあ、第二回目の“レンジタウン・ノート”では、東京のインディーシーンで注目を集める新鋭バンド、電球(denkyu)をご紹介します。
電球(denkyu)は現在、プロフィールに情報がほとんど掲載されていないアーティストなんですが、編集部が直接、彼らにアンケートという形で取材した内容を元にしているので、目指している音楽の方向性や彼らのルーツなど、ここでしか知ることのできない情報が盛りだくさん🍚
それでは、さっそく本編をお楽しみください!
電球(denkyu)とは
プニポン、電球(denkyu)は2022年に東京で結成された2人組のバンドよ。木原昌太郎さんがベース・ギター・ボーカル、相良倫太朗さんがギター・ボーカルを担当していて、ノイズ、電子音楽、ポップスを融合させた新しいサウンドを作り出しているのよ。
えっ!?ミー、てっきり電気屋さんかと思ってた!でも、よく考えたら電球って、小さな空間で大きな光を放つよね。2人だけど、大きな音楽の光を放ってるってことかな?
面白い視点ね!確かに、彼らの音楽は従来のバンドの枠にとらわれないわね。特に「4番線」という曲はシューゲイザーという音楽がベースにあるんだけど、電車のアナウンス音も入っていて、とても興味深い音楽なの!
バンドの音楽に電車のアナウンス音が入ってるの!?それってミーたちが作ってるジングルみたいで良いじゃない♪それとアリア、シューゲイザーって何?
シューゲイザーというのは、1980年代後半から1990年代前半にイギリスで生まれた音楽ジャンルよ。特徴としては、ギターのエフェクトをたくさん使って、音が波のように重なり合うところね。だから、聴いていると夢の中にいるような気分になることもあるわ。
わぁ、それって何だかふわふわした感じだね!でも、どうして“シューゲイザー”って名前なの?
それは面白い由来があるの。シューゲイザーって“靴を見つめる人”って意味なのよ。演奏中にギタリストが足元にあるエフェクターを操作するためにずっと下を向いていて、その様子がまるで靴を見ているみたいに見えたから、そう呼ばれるようになったの。
なるほどね!電球(denkyu)もそのスタイルを取り入れてるんだね。でも、そこに電車のアナウンス音まで加えるなんて、本当にユニークだね!
そうね。彼らは今までの音楽に独自の要素を加えて、斬新なサウンドを作り上げているわ。
電球 『4番線』
電球(denkyu)の目指している音楽性や表現について
ここからはBELONG Mediaで電球(denkyu)に直接アンケートを取ったものを紹介します。まずは“目指している音楽性や表現について教えてください”という質問への回答を紹介しますね。
“今は一応バンド形式で活動しており、楽曲もどちらかと言えばバンドサウンドよりです。しかし、今後はライブハウスだけでなく、クラブや自然の中などといった、様々な場所や形式に対応できる曲作りや演奏をしたいと思っています。”
電球(denkyu)は、バンドサウンドを基本としながらも、その枠にとらわれることのない音楽を作ろうとしているようね。ライブハウスだけでなく、クラブや自然の中など、様々な場所での演奏も視野に入れているのよ。
自然の中で演奏するなんて、ちょっとワクワクするね!でも、どうしてそんなにいろんな場所で演奏したいんだろう?
それは、彼らの音楽がどんな場所でも響くようにしたいという思いがあるからだと思うわ。音楽って、聴く場所や環境によって感じ方が変わるでしょ?電球はその環境自体を音楽の一部として捉えたいんじゃないかしら。
なるほど、ライブハウスだけじゃなくて、自然の中で鳥の声と一緒に演奏したり、クラブで重低音を響かせたりできる音楽を作りたいってことだね!
その通りね。そして、電球(denkyu)の柔軟な発想は、これからの音楽のあり方に新しい可能性を示しているとも言えるわ。
ミー、これを聞いて、もっと彼らの音楽を聴いてみたくなったよ!どんな場所でも“電球”みたいに輝ける音楽を目指しているのが素敵だね。
そうね。それに、場所や形式にとらわれない電球(denkyu)のアプローチは、これからの音楽の聴かれ方やあり方を大きく変えるかもしれないわ。
電球(denkyu)のルーツ(影響を受けたアーティスト)
続いて“影響を受けたアーティスト(ルーツ)について教えてください”という質問への電球(denkyu)の回答を紹介しますね。
“坂本慎太郎
様々な音楽を自分の世界観に落とし込んでしまうところです。(木原)
いつ聴いても邪魔にならない気持ち良さがあって、こんな音が出せたらな、と思います。(相良)
吉村弘
風景を音に落とし込むこと、音から風景を呼び起こすこと。この両方において影響を受けています。(木原)
The Velvet Underground
自分の中にあった「かっこいいギターの音」を歪められてしまった気がします。(相良)”
影響を受けたアーティストの話って面白いよね!坂本慎太郎さん、吉村弘さん、The Velvet Undergroundって、みんな全然違う感じだけど、どんな風に電球に影響を与えてるのかな?
それぞれの影響はとてもユニークなのよ。例えば坂本慎太郎さんについて、木原さんは“様々な音楽を自分の世界観に落とし込む”ところに影響を受けたと言っているわ。そして相良さんは“いつ聴いても邪魔にならない気持ち良さ”を目指しているみたい。
坂本慎太郎さんって、音楽で気持ち良さを作る名人なんだね!それで、吉村弘さんは?
吉村弘さんについて木原さんは、“風景を音に落とし込むこと、音から風景を呼び起こすこと”に影響を受けたと言っているわ。これは音楽を聴くだけで情景が浮かんでくるような感覚を目指しているということね。前回のmozuも同じことを言っていたわ。
そうだね!風景を音で表現するなんて、かっこいいじゃない。
mozuと電球(denkyu)はそういう部分で、通じる所があるかもしれないわね。最後のThe Velvet Undergroundについて相良さんは、“かっこいいギターの音を歪められた”と感じたって言っているのよ。
ギターの音が歪められた…?それってすごく衝撃的だったってこと?
そうね。The Velvet Undergroundは、1960年代にニューヨークで結成されたバンドで、当時のロックの常識を覆した存在だったのよ。特にノイズや実験的な音作りで、ロックに新しい表現をもたらしたの。ボーカルのルー・リードやメンバーのジョン・ケイルがサングラスをかけて演奏するのが印象的だったわ。
サングラスって太陽が眩しいからかけるものじゃないんだね。バンドの演奏中にもかけるって、何だかかっこいいじゃない!ミーも真似してみようかな。
もしかしたらロックバンドといえば、サングラスというスタイルを確立した立役者の一人はThe Velvet Undergroundかもしれないわね。こうやって異なるジャンルのアーティストたちから影響を受けているのは、電球が独自の音楽を作る源泉なのね。坂本慎太郎さんの揺るぎない世界観、吉村弘さんの風景音楽、そしてThe Velvet Undergroundの実験性…これらが融合しているのよ。
電球(denkyu)の今後の意気込みや目標
最後に“今後の意気込みや目標などがあれば教えてください”という質問への電球(denkyu)の回答を紹介しますね。
“EPを制作中なので、早くリリースできるよう頑張っています。”
EPって何のこと?エレキ・パワー?いや、エキセントリック・ポップ?…それともエレクトリック・プニポン?
どれも違うわ(笑)。EPは、アルバムより短いけれどシングルより曲数が多い音楽作品のことよ。新しい楽曲をまとめた形でリリースするから、ファンにとっても楽しみね…。って、プニポン、どうしてサングラスなんてかけてるの?
・・・(サングラスをかけ、神妙な面持ちで)アンニュイな気分・・・。
ちょっと、どうしたの急に…?“アンニュイな気分”ってどういう意味なのよ…!?困ったわね…。そうだ、こういう時はChat GPTに聞いてみましょう。それ、ポチッとな。
Chat GPT日本語:「“アンニュイ(ennui)”とはフランス語に由来する言葉で、日本語では「退屈」や「倦怠」と訳される一方、単なる退屈以上に物寂しさや虚無感、感傷的で内向的な雰囲気、さらにはミステリアスで洗練された感情を伴うニュアンスを持ち、雨の日の気分やファッション・アートの文脈でも使われる、曖昧さが魅力の表現です。」
・・・(遠くを見つめながら)ほう、退屈と物悲しさの狭間か・・・。なるほど、僕のアート魂が共鳴していたのかもしれないね・・・。
いやいや、それっぽく言ってるけどただサングラスかけたかっただけじゃないの?(笑)
・・・(サングラスを深くかけて)アリア、アートに理由を求めるのはナンセンスだよ・・・。
(サングラスを外して)ミーもこのサングラスで、電球の音楽に浸る準備は万端!
やれやれ…!やっといつものプニポンに戻ったわ…。それはそうと電球のこれからの活躍がますます楽しみね。
アーティスト名:電球(denkyu)
SNSアカウント:
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Twitter
読者参加:リスナーの皆さんと一緒に探る音楽の世界
さて、ここからは皆さんが主役です!音楽は一人一人で感じ方が違うものですよね。だからこそ、皆さんの意見を聞くのがとても楽しみなんです。
ねえアリア、ミーからも質問していい?みんなが思う音楽を聴いているときに、“アンニュイな気分”になるのはどんなときかな?例えばミーは、・・・(サングラスをかけて)雨の日にジャズを聴いているときとか、夜明け前にインストゥルメンタル曲を聴いている瞬間かな・・・。
リスナーの皆さんにとって、“アンニュイな気分”になるのはどんな音楽やシチュエーションでしょうか…?って、プニポン、サングラスをかけてまたかっこつけようとしてない?らしくないから普通にしなさいよ(笑)。
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2. 次回のリクエスト: 次はどんなアーティストについて知りたいですか?皆さんのリクエストをお待ちしています。
3. アンニュイな気分”にぴったりな音楽募集!: プニポンにあなたが“アンニュイな気分”になるときの音楽を教えてください!例えば、おすすめのプレイリストやアーティスト、シチュエーションに合う曲をぜひ共有してください。YouTube動画などのURLでお送りいただけると嬉しいです。皆さんの応募を待っています♪
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電球(denkyu)のまとめ
電球(denkyu)の音楽はいかがでしたか?もし興味を持っていただけた方は、感想をぜひX(旧Twitter)のハッシュタグ #レンジタウン を付けてツイートしてくださいね!
彼らが目指す、場所や形式にとらわれない柔軟な音楽性や、日常の風景や音を再解釈する独自のスタイルは、きっとこれからの音楽シーンに新しい光を灯してくれるはずです。
みなさんも、普段聴いている音楽や何気ない日常の音に、ちょっとだけ耳を澄ませてみませんか?その中に“新しい音楽”のヒントが隠れているかもしれませんよ。
最後に、私の好きなエスペラント語の言葉を紹介します。
“Lumon de muziko”。これは“音楽の光”という意味です。音楽は暗闇の中でも私たちを照らし、新しい世界を見せてくれる光のような存在だと思います。
みなさんも、電球(denkyu)の音楽とともに、素敵な“音楽の光”を見つけてくださいね!
さて、プニポン、今回のコラムはどうだった?あ、またサングラスをかけて、アンニュイな気分にならないで!
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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