最終更新: 2025年2月8日

ライブ活動の重要性と効果的なファンの増やし方とは?

音楽業界は今、大きな転換期を迎えている。

従来のメジャーデビューという道だけでなく、自主レーベルで活動しながらプロとして成功を収める“プロインディー”という新しい選択肢が注目を集めている。

しかし、その道筋は決して単純ではない。

今回も前回に引き続き、元メジャーレーベルの新人発掘担当であり、下北沢のライブハウスDaisyBarでの経験も持つまりりんに、

“プロインディー”を目指す上で重要となるライブ活動の重要性と、効果的なファンの増やし方について語ってもらった。

まりりんはこれまでに、自身のイベント企画“SUMMER of LOVE”を成功に導き、その経験を活かして大手レコード会社の新人発掘部門に入社。

その後メジャーレーベルでバンドのプロモーション業務を担当した経歴を持つ。

現場で培った知見と、アーティストと企業の双方の視点を持つまりりんだからこそ語れる、貴重な情報をお届けする。

また、今回もまりりんから聞いた話をもとに、筆者がこれまでにインタビューしてきたThe fin.を例に挙げ、効果的なファンの増やし方を紹介していく。

テキスト:Tomohiro Yabe、まりりん 使用ツール:Gemini、Copilot 編集:Tomohiro Yabe

インディーバンドからの質問

クレジット:pexels

ここ最近のメジャーレーベルについての連載を受けて、本コラムを定期購読いただいているバンドから、前回に引き続き、以下のような質問が寄せられた。

“インディーバンドがレーベルに所属したりファンを増やして売れるためには、ライブハウスで定期的にライブすることは必須なのでしょうか?(レーベルに興味がありますが、ライブをしなければファンやレーベルの人に見つけてもらえないと考えています。実際のところとうなのでしょうか?例えばライブハウスに出演する以外でのアプローチがあれば教えていただきたいです。)”

“ファンを増やす有効な方法はなんでしょうか?(「私達の曲はこういう心づもりで聴いてください」を映像でわかりやすく提示するMVが有効なのでは、と最近考えていましたが、どう思われますか?)”

その中から今回も、上記の2つ、ライブ活動の重要性と、ファンを増やす有効な方法について、まりりんの経験を基に、それら秘訣について教えてもらう。

The fin.とは

The fin.

2010年に兵庫県宝塚市で結成されたThe fin.は、日本のインディーシーンに新しい風を吹き込んだバンドである。

従来の日本のバンドが国内ライブハウス中心の活動をしていた中、彼らはSoundCloudでの楽曲配信や映像での発信を重視し、グローバルな展開を目指した。

2013年に公開された「Night Time」が海外でも話題となり、2015年にはSXSWやイギリスツアーを実現。

特筆すべきは、彼らの音楽制作アプローチである。

既存の音楽の模倣ではなく、サウンド・ボーカル・歌詞が相互に強化し合う独自の手法を確立し、シンプルさを追求しながら立体的な音響空間を構築してきた。

Yuto Uchinoを中心とした現在の編成でも、その革新的なアプローチは継続している。

そして、現在の彼らは新曲「Echoes」をリリースし、2014年にリリースされたデビューアルバム『Days With Uncertainty』が10周年という大きな節目を迎えている。

 

今回はライブ活動の重要性と、ファンを増やす有効な方法について、筆者が活動初期から注目していたThe fin.を実例に紹介していく。

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この企画を始めて一ヶ月経ったが、記事単体と月額のサブスクを併せて、12回購入されているので、ぜひとも参考にしてほしい。

ライブ活動の重要性と、ファンを増やす有効な方法という記事はネットを検索するといくつも見つかるだろう。

しかしながらメジャーレーベルを経験し、実際に現場で活躍していた人に話を聞く機会はほとんどない。

また、一ヶ月500円の月額サブスクリプションに入ってくれた方については、メジャーレーベルもしくは音楽業界で気になることがあれば、今回のように記事内で回答させてもらう。

この機会に加入していただき、知られざる音楽ビジネスの裏側について知っていただきたい。

それでは本題に入っていこう。

これまでのプロインディーの記事について

 

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