最終更新: 2025年4月22日
自主企画、新曲、そして未来へ
まりりん:それで言うと、久しぶりの自主企画とリリースがあるじゃないですか。ライブ自体も一年半ぶりで。
青山:そうですね。2023年11月の“BiKN shibuya”というイベント以来です。
まりりん:今回、自主企画をやろう、となったきっかけは何だったんですか?リリースと自主企画、どちらが先だったんでしょうか?
青山:自主企画が先ですね。僕らは締め切りがないとできないので(笑)。ゆっくり活動する癖がついちゃってるから。お世話になっていた新宿MARZの店長に掛け合ったら、5月11日(母の日)が空いている、と。しかも、2018年の5月5日(こどもの日)にまりこの第一子の産休ライブをしていて、新宿MARZで。それにリンクするんですよね。本当は夏くらいにやろうと思っていたんですが、5月11日にピンときちゃって。日曜日だし。
まりりん:なるほど。
青山:まりこに“5月11日にライブすることになった”って言ったら“やろう!”って。
まりりん:だから3ヶ月連続リリースの間に自主企画があるんですね。でも、確かにその日しかない、と。
青山:そうなんです。ライブをしたくなったからやる、という感じです。4月下旬に「タイムカプセル」という曲をリリースして。5月、6月は日程が未定なんですが、5月のライブで披露します。
まりりん:「タイムカプセル」しか聴けていないので、楽しみです!その3曲の方向性としては、それぞれ違うんでしょうか?
青山:それぞれ違いますね。だけど、吹っ切れている、という感じかな。
まりりん:「タイムカプセル」は、cinnamonsっぽいな、と思いました。最初の頃にライブで聴いていたような。
青山:確かにそうかもしれないですね。「タイムカプセル」は、まりこが3人目の妊娠のタイミングで“またしばらくライブやレコーディングができなくなるから、歌えるうちに歌いたい、親から子への想いを歌にしたい。”というところから始まって。
まりりん:なるほど。
青山:お腹が大きい時に歌入れしたんです。だから、歌入れしたのは2年以上前、という。そこから、ゆっくりアレンジしていった、という流れです。歌に合わせて、ドラムやベース、ギターを弾いている、という。
まりりん:最初に歌を録ったんですね。
青山:そうなんです。当初楽器は打ち込み、宅録でいく予定だったんですが、歌を入れて聴いてみたら、やっぱり生で録りたいな、となり。アレンジャーの力も借りながら、ゆっくりアレンジしてようやくリリースです。
まりりん:この曲を最初に作っていた時は、まだライブの予定とかもなかったんですね。
青山:なかったですね。今回の「タイムカプセル」という曲を完成できたことが、僕らとしても達成感と嬉しさがあって。この間に他の曲のデモも作ったりはしたけど、まずはこの曲を完成させたい、という思いが強くて。
まりりん:なるほど。
青山:この曲は、ボーカルの子どもたちに向けた曲でもあるので、大切にしていて、一生をかけて聴いてほしい曲なんです。子どもたちから、またその子どもたちへ、と続いていってほしい曲なので、丁寧に時間をかけて作って。
まりりん:素敵ですね。こう聞いてみると、めちゃくちゃイレギュラーな活動をしてきてるんですね(笑)。
青山:そもそも「summertime」を歌っているボーカルに子供が3人いるということも、コアなファンでない限りよっぽど知られていないですしね。ここ5,6年間はあらゆる状況が重なり、年に1曲ペースでのリリースになってしまったけど、今は気持ちを新たに気合い入ってます。まりこも“ちゃんと子どもたちにかっこいい背中を見せたい”と言っていて。
まりりん::本当に素敵な話ですね。
青山:そんなことをボーカルに言わせてしまって申し訳ないな、という気持ちがあって。自分のやれることを精一杯やってみよう、自分にはメンバーもいるし、お客さんもいるし、と目が覚めました。いろんな心境の変化がありましたね。