最終更新: 2025年9月30日

北海道と東京の二拠点で活動するツーピースバンドflip-flops(フリップ・フロップス)が、10月15日に5thアルバム『catch me up』をリリースすることを発表した。

前作で打ち出した”far-east emo”コンセプトをさらに進化させた今作では、全曲で変則チューニングを採用し、日本語と英語を織り交ぜた楽曲も収録。

BELONG Media / A-indieが運営するDiscordコミュニティでの先行試聴では、新曲を先行試聴したリスナーから“ノスタルジックな夏の午後のような雰囲気”といった反響も寄せられており、期待が高まっている。

また、11月23日には吉祥寺daydreamでのライブも決定している。

flip-flopsとは

flip-flops
flip-flopsは2022年の活動開始から3年で5枚のアルバムをリリースする多作ぶりで知られ、約3000人の月間リスナーを獲得している。

前作『the pure simulation, with no hesitation, no imitation』で掲げた”far-east emo”というコンセプトは、US発祥のジャンル”midwest emo”に対する東アジアにおける「エモ」として位置づけられている。

“far-east emo”をより推し進めた新作『catch me up』

今作『catch me up』では、このコンセプトをより一層推し進め、これまでになかった新しい試みやアグレッシブなアレンジを導入。現時点での彼らができること全てを注ぎ込んだ作品として完成した。

日本語と英語を織り交ぜたリードトラック「super close」

前作の歌詞はほとんどが英詞で構成されていたが、今作のリードトラック「super close」では日本語と英語を織り交ぜた歌詞が展開されている。

US発祥の音楽ジャンルを日本という場所で表現し、昇華させていくことの意味を改めて考えた時、母語である日本語を入れ込むことは自然なことだったという。

これにより、今までの作品と比べてより国内のリスナーが自然に受け取れるように、同時に日本語を母語としない人たちにとっても新しい響きが与えられることを意図している。

flip-flops『the pure simulation, with no hesitation, no imitation』
【インタビュー】結成3年でライブ1回、アルバム4枚、約3000人の月間リスナー | ファー・イースト・エモを掲げるflip-flopsとは?

Discordコミュニティでの先行試聴

デザイン:つでん
BELONG Media / A-indieでは最近、Discordを始めて国内外のリスナー40名程度が集まるコミュニティを運営している。

Discordコミュニティ内での限定先行試聴の第一弾となった本作は、信頼できるメンバーのみに限定して行った。

URL短縮サービスを利用した配布先追跡可能な仕組みにより、公開リスクを最小限に抑えながらファンとの密接な関係を築いている。

今回は『catch me up』より、リードトラック「super close」とアルバム1曲目の「polyblue」について、先行試聴を実施。

コミュニティメンバーからの反響

先行試聴を聴いたコミュニティメンバーからは下記のようなコメントが届いた。

Pon🇯🇵
「super close」:曲の半分以上を占めている間奏部分が好き。MVの夕焼けや駆けていくメンバーの映像とサウンドがマッチしていてgoodでした👍️

「polyblue」:静かさの中に時々エモがこっちを覗いてくるような⋯🤔気づけば何度も再生してました🎧

RAM🇦🇷
「super close」:この楽曲は誰もが共感できるような雰囲気を作り出していると思います。特にノスタルジックな夏の午後のような感じがします。この曲(それからpolyblueも)のギターワークが素晴らしいです!特に中間部分では、とても感情的になります。ミュージックビデオは楽曲が描く情景に大きく貢献しています。間違いなく見る価値があります!

「polyblue」:また別の素晴らしいギターワークの表現です。ボーカルにつながるインストゥルメンタルラインは遊び心があり、お互いをとてもよく補完しています。コーラス部分でギターが入ってくる方法が素敵で、すぐに私の注意を引きました!ボーカルは自由に、優しく流れており、super closeよりもプロセッシング(音響処理)がずっと少なく、それがより親密な感じを作り出しています。大好きでした!

まりりん🇯🇵
「super close」:日本のギターロック的なわかりやすさと西海岸のエモが混ざりあってて洋邦どちらのリスナーにも聴きやすいのではと思いました。北海道で撮られただろうMVの構図や色味もとても好きです。彼らのこれまでのアートワークにも車がよく出てきていたので、今回も継承されていてなんか嬉しいです。

「polyblue」:イントロ聴いてこれも疾走感のある曲かなと予想していたので(わたしも君の街までのような感じだと思いました)、予想外の曲調で驚きつつも、ずっとループしているギターがとても心地よかったです。
この振り幅がflip-flopsだなーと思いました!

yabori🇯🇵
「super close」、「polyblue」:感想:2曲とも毛色が違っていて、とても聴いていて面白かった✨️自分は「polyblue」のほうが好きでした!イントロの第一印象はアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)「君の街まで」となぜか沖縄を感じました。なぜ、沖縄を感じたのかは自分でも説明できないのですが😅よくあるギターのイントロだと思いますが、他のバンドには感じない違和感を感じられてとても良かった🙌 🙌

全曲変則チューニングで挑んだサウンドの進化

今作の大きな特徴として、全曲で変則チューニングが使用されていることが挙げられる。

歌詞やメロディだけでなくサウンド面でも大きな進化を遂げており、ギターやベースのサウンドはもちろん、フレーズも前作よりさらに洗練されたものに仕上がった。

リリース詳細


5thアルバム『catch me up』
リリース日:2024年10月15日(水)

先行シングル「super close」
リリース日:2024年10月8日(水)
bandcampで見る

ライブ情報

flip-flops live 2025
日程:2024年11月23日(土)
会場:吉祥寺daydream
開場:15:30 開演:16:00
共演:Clovers High, Lana,Pono
チケット:¥2,500
チケット予約:こちらをクリック🔗

デザイン:つでん
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)

BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori