最終更新: 2025年10月7日
バンコクを拠点に活動するシンガーソングライター、Thalassa(タラッサ)が約4年間の沈黙を破り、新曲「Good Boys」をリリースする。
「Good Boys」は、現代の恋愛が抱えるジレンマの核心を突き、最終的には自己肯定へと聴き手を導く歌詞が特徴的だ。
きらめくシンセの音色と遊び心に満ちたビートは、まるで長い夜の終わりを告げる朝日のように感じられる。
彼女の“新たな時代の幕開け”を祝福するファンファーレのように、私たちの耳に鳴り響く。
また、BELONG Media / A-indieが運営するDiscordコミュニティでは、本作の先行試聴を実施しており、参加者のコメントも掲載している。
コミュニティへの参加方法については記事末尾をチェックして欲しい。
スペイン、フランス、香港にルーツを持つアーティスト
8歳から舞台に立ち続けてきた経歴
Thalassaは、スペイン、フランス、香港にルーツを持つマルチカルチュラルなバックグラウンドを持つアーティストだ。
8歳から『レ・ミゼラブル』や『ライオンキング』などのオペラやミュージカルに出演し、オペラ界の重鎮アンドレア・ボチェッリとも共演経験を持つ。
10代の頃はバークリー音楽大学やロンドンのウエスト・エンドのサマープログラムで研鑽を積み、ピアノ、ギター、ベース、フルートを演奏するマルチインストゥルメンタリストとして成長。
タイのランシット大学音楽院で作曲を専攻し、首席で卒業している。
デビュー曲「Hey Girl」で注目を集める
2020年にリリースされたデビュー曲「Hey Girl」は、独創性と遊び心のあるエッジで高く評価され、Nation TV、Cat Radio、Fungjai、AVYSS Magazineなど複数のメディアで取り上げられた。
2021年には日本のレーベルTypical Recordsから「Hey Girl」と「Love Dove」を収録した7インチレコードがリリースされている。
AVYSS Magazineは彼女について「ClairoやBeabadoobeeにも通じる新世代のDIY感覚を持ちながら、ノスタルジックなアジアの雰囲気を醸し出している」と評している。

あなたの“好き”が、誰かの“扉”になるかも🎶
また、新曲の限定先行試聴もスタートしました!あなたの好きなあのアーティストの新作も一足先に聴けるかも!?
参加はこちら⏩ https://discord.gg/67T5evaBA5
自己愛への目覚めを描く「Good Boys」
一時的な関係性の中で揺れる自己肯定感
「Good Boys」は、現代の儚い人間関係の中で、欲望と自己肯定感の間で揺れ動く感情を探求している。
アップビートながら、挑戦的な姿勢を崩さない楽曲は「どこにいい男の子はいってしまったの?」というシンプルな問いかけを投げかける。
この曲の核心にあるのは、自分を愛することこそが始まりであるというシンプルなメッセージに凝縮されていることだ。
忘れられないフックを持つこの楽曲は、アーティストとしてのThalassaの進化を象徴する決定的な瞬間となっている。
Getsunovaのメンバーがプロデュース
今作には、サマソニに出演経験もあるタイの人気バンドGetsunovaのPrakarn Raivaがエグゼクティブ・プロデューサーとして、NACHO CHANがプロデューサーとして参加。
Thalassa自身がシンガーソングライターとして全面的に関わっている。ミックスとマスタリングはHenry Watkinsが担当した。
日本の関西地方で撮影されたミュージックビデオも制作されており、ノスタルジックなビジュアルで楽曲を彩っている。
リミックスと新曲で広がる世界観
リリース後には「Good Boys」のリミックスバージョンと、それぞれミュージックビデオを伴う2曲の新曲が続けて発表される予定だ。
これらのリリースは、Thalassaの多様性を示し、国際的な舞台での彼女の存在感をさらに確固たるものにするだろう。
約4年のブランクを経て戻ってきた彼女の新しい時代は、まさに今始まろうとしている。自分自身を取り戻すこと、自己愛を受け入れること。
Thalassaの「Good Boys」は、そんな私たち全員が経験する普遍的な物語を、キャッチーでパワフルなポップソングとして昇華させた作品だ。
Discordコミュニティでの先行試聴について
BELONG Media / A-indieでは、Discordコミュニティ内で本作の先行試聴を実施。
信頼できるメンバーのみに限定し、URL短縮サービスを利用した配布先追跡可能な仕組みにより、公開リスクを最小限に抑えながらファンとの密接な関係を築いている。
コミュニティメンバーからのコメント
先行試聴を聴いたコミュニティメンバーからは下記のようなコメントが届いた。
素敵な男の子どこ?って関西の色々な場所を探しているMVも素敵です。
デビュー曲の「Hey Girl」のMVは彼女が関東を旅行した際の映像だったので、対になっている感じもありますね👏
音に関して言えば心地良すぎて入眠に誘うベッドルームポップでした!
歌詞は極めてストレート。だからこそコーラス/フックがこれほどスムーズに決まっていて、非常に優れていると思います。ただ、歌詞が何を言っているのか少し分かりづらいと感じる箇所があり、時折、モゴモゴとした歌い方が少し過剰に感じられました。もちろん、こうしたヴォーカル・パフォーマンスがスタイルの一部であることは理解していますが、単語全体が聞き取れない部分もありました。
ミュージックビデオは非常に魅力的で、意図的でありながら偶然とも感じられる雰囲気を醸し出していた。細かいことを言えば、ヴァース部分が時折、少し引き算され過ぎていて、まるでコーラスを待っているかのように感じられました。しかしながら総じて、素晴らしい楽曲であり、見事な仕事だと思いました。聴いていて大いに楽しめました。
声も素敵で耳の保養になりました👂自分みたいなおじさんが聴いてもいいのか、そのくらいキラキラしてました。
欲を言えばもっと荒削りな部分が欲しくなるくらい!このキラキラ感、マブシイっすね✨️
MVでは関西の観たことある景色が出てきて懐かしくなりました。
リリース詳細
シングル「Good Boys」
アーティスト:Thalassa
リリース日:2024年10月8日
エグゼクティブ・プロデューサー:Prakarn Raiva(Name / Getsunova)
プロデューサー:NACHO CHAN
ミックス/マスタリング:Henry Watkins
spotifyで見る
Thalassaプロフィール
Thalassaはバンコクに拠点を置くシンガーソングライター。彼女の多彩に広がる芸術的でポエムのようなストーリー性のあるリリックとその歌唱力は、グローバルなインディー音楽
シーンで注目を集める。タイで生まれスペインとフランス、香港をルーツに持つ彼女は8歳からLes Misérables, The Lion King, Mae Naak, Reya The Musical, Brundibarなどの舞台やオペラでパフォーマンスを始め、それらの経験からローマ教皇の前で披露し、イタリアオペラ歌手のAndreaBocelliやAMAS Choir、Thai Youth Choirなどの合唱団に認められスキルを磨いた。10代に入ってからは活動の場を広げロンドンのWest End StageやBerklee College of Musicなどで歌唱力や表現力にさらに磨きをかけ、大学では音楽を専攻し、主にピアノ、ギター、ベースそしてフルートをマスターしてトップの成績で卒業した。彼女の幅広いパフォーマンス経験と音楽知識は、彼女に、ジャンルにこだわらない独特かつ親密で心に深く響くスタイルを与えた。
デビューシングルとなった「Hey Girl (2020)」は、弱冠20歳ながらすでに洗練られた独創的なリズムスタイルとユーモアな遊び心でインディーシーンに新たな息を吹き込んだ。「Hey Girl」はNation TV, Cat Radio, Fungjai, La Vague Parallèle, AVYSS Magazine, Third WorldMagazineなどのメディアや雑誌で特集され高い評価を得て、さらに2021年には日本のレコードレーベルのTypicalRecordsの目に留まり、HeyGirlとLoveDoveが収録された7インチのヴァイナルレコードがリリースされ、音楽批評家からは、「アジアの雰囲気を残しつつノスタルジックでClairoやBeabadoobeeに通ずつ新世代のアーティスト(AVYSS Magazine」)や、「精密に作り込まれた音楽は、気づかぬうちに耳の奥深くまで刻み込まれる(LaVagueParallèle」)と言わしめた。
一歩ずつ歩みを重ね国境を越えた場所でリスナーの評価を集めるThalassa。今、彼女は着々とニューシングルのリリースに向けて準備を進めている。新しい世代の音楽を目指し、アーティストとしての成長を示し、グローバルに注目を集めることを予感させる。
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
今まで執筆した記事はこちら
Twitter:@boriboriyabori
BELONG Media編集部
インディーロックを中心に日本や欧米、アジアの音楽を取り上げる音楽専門メディア。“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
2021年、J-WAVEのSONAR MUSICににゲスト出演。2022年、英語版姉妹サイトA-indieを開設。
編集部メンバーの栄養源は、主にシューゲイザーやドリームポップから得ています。
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