最終更新: 2025年11月12日

ジャケットアートと「Red Strobe」


-まりりん:それでは作品について聞いていきたいと思います。まずはジャケットがとてもいいですね。背景が少しシャガールっぽくて、人物がエゴン・シーレっぽいなと。

Tatsuro Aoyama:ベースのメンバーにも全く同じことを言われましたね。19世紀末から20世紀あたりに活躍した2人ですよね。

-まりりん:今回の作品にとても合ってると思ったんですけど、これは誰がアートワークを描いたんですか?

Tatsuro Aoyama:前にベースを弾いてたメンバーが描いたんです。彼は今漫画家をやっているんですけど、絵がとても素敵で。あの絵は彼が何年か前に、どこに出すでもなく描いたものなんです。今回、彼にお願いしようとなった時、最初は俺が”こういう風にしたい”ということを言っていたんです。それは絵ではなくて、写真を使ったものだったんですけど、作ってもらうとしっくりこなくて。それでなんとなく昔に書いた絵を見せてもらって、その中からこの絵を見つけて”これじゃん!”ってなったんです。もちろん描いたのは昔だから、今回のEPの内容を意図してるものではないんですけど、リンクする部分があって。彼もそれを感じた部分があったようで、”これでいこう”と。

-まりりん:色の感じがとてもいいですよね。それでは曲についてなんですけど、1曲目の「Red Strobe」は先行配信されてますよね。この曲は初めて最後の部分だけ日本語詞になっていますが、日本語の歌詞を入れようと思ったのはなぜでしょう。

Tatsuro Aoyama:メロディーに歌詞を乗せるとなった時に、最初流れでそのまま英語を乗せたんですけど、クールすぎるなと。もう少し”ダサさ”が欲しいと思った時に、ここで俺が日本語を歌うのは、いいアレンジになるんじゃないかと思って。

初めての日本語詞

-まりりん:リスナーから日本語詞について反応はありました?

Tatsuro Aoyama:ないですね。みんな気づいてるのかな。サイケデリックなボーカルの処理をしてるんで、違和感なく流れてたし。

-まりりん:そうですね。歌詞自体も、他の英語の部分を日本語訳にしたものと並べても、違和感がないですよね。

Tatsuro Aoyama:そうですね。曲の内容の二面性といった部分も確かにあるし。

-まりりん:今までSisters In The Velvetとしては、日本語詞は書いたことありました?

Tatsuro Aoyama:いや、ないですね。日本語詞は初めてです。日本語を入れたくないとも思わないし、入れたいとも思わないんですけど、ここは”日本語かも”とたまたま思って入れただけですね。

-まりりん:作る上では、この1箇所だけですけど、英語と日本語で何か違いや意識したことはありましたか?

Tatsuro Aoyama:びっくりするくらいすんなりできたから、意識したことはないですね。宇多田ヒカルが好きなんですけど、あのバイブスで歌詞を思いついた感覚があって。『初恋』というアルバムに「Too Proud」という曲があって、その歌詞に”寝食を共にし始めて何年”という歌詞があるんですけど、それの引用のように思いました。

-まりりん:それは意図してですか? それとも後から?

Tatsuro Aoyama:たまたま脳裏にこびりついてたものが、ああやって出たという感じですね。

-まりりん:これからも、もしかしたら”ここは日本語かも”となるかもしれないですね。この曲をリード曲として先行配信しようと思ったのはどうしてですか?

Tatsuro Aoyama:深い意味はないんですけど、この曲からレコーディングを始めて。これは俺らの”グルーヴ”だなと。あんまりポピュラーじゃないリズムなんですけど、それを楽しんでいる様子をパッケージングできた感覚があったんです。録り終わった瞬間もみんな同じように感じてて。最初に録ったということと、今回のEPの”身体性”といったコンセプトを出しつつ、日本語も入ってるし、アレンジも新しいものにできたという自覚があったんで先行曲として出しました。

デザイン:つでん
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