最終更新: 2025年12月23日

the hatchの3rdアルバム『333』は、どのようにして完成したのか?

先日公開したインタビュー前編では結成の経緯や制作スタイルの変遷が語られたが、インタビュー後編では音楽の核心に迫る。

音楽以外から受けた影響と、生活と音楽の境界線を消すことで生まれる独自のサウンドについて。

映画音楽や料理、友人の絵画、レコードショップでの出会いが、彼らの音楽にどのように反映されているのかをテーマに語ってもらった。

山田碧(Vo.,Key.)が語る「the hatchの音楽は一生完成しない」という言葉には、完成を拒み、常に変化し続けるバンドの哲学が込められている。

完成した瞬間に興味を失い、次の創作へと向かう彼らの姿勢は、音楽というものの本質を私たちに問いかける。

このインタビュー後半は、前回行われたNOT WONKとの2マン”Half Blues”東京公演の写真を全12枚掲載し、一部有料記事として公開する。

前回のインタビューについて

the hatch/NOT WONK presents
撮影:山田 翔太(Shota Yamada)

先日公開した初インタビューの前半では、the hatchという印象的なバンド名や札幌の大学のメタルサークルで出会った山崎健人(Ba.)と宮崎良研(Gt.)を中心に結成された経緯が語られた。

当初はパワーバイオレンスやハードコアのバンドとして活動していたが、山田碧(Vo.,Key.)が加入し、トロンボーンを手にステージに立つという独特のスタイルが生まれる。

その後、安齋草一郎(Per.)が加入して現在の5人編成となった。

制作スタイルはアルバムごとに変化し続け、『333』では山田が最初のデモを作り、メンバー全員でアレンジを重ねるというスタイルで制作。

編集を繰り返し、偶発的な要素を取り入れながら曲を完成させていくプロセスが、the hatchの音楽の核心となっている。

【インタビュー前半】キーボードを自販機に置いて帰った過去から、最高傑作へ。the hatchが10000字で語る『333』の”産みの苦しみ”と進化とは?

山田碧が独特な制作プロセスを語る

the hatch/NOT WONK presents
撮影:山田 翔太(Shota Yamada)

ここから先は有料記事となる。

インタビュー後編では、山田碧(Vo.,Key.)がロックというショービジネスのエンターテインメント性やディアンジェロ『Voodoo』で確立した”いい音”という概念について語る。

さらに、メンバーそれぞれが音楽以外からの影響、生活と音楽の境界線を曖昧にする姿勢、そして完成することのない音楽を追い求める彼らの哲学について語ってもらった。

記事を単体で購入する場合はわずか200円で読んでもらえる。

the hatchが”the hatch”たらしめるものは何なのか?特に強く影響を受けた”音楽”と、音楽以外の料理(玄米の美味しい炊き方など)について語ってもらった。

the hatchライブ情報

the hatch/NOT WONK presents”Half Blues”2 MAN LIVE

2025年12月25日(木) 北海道・cube garden OPEN / START 18:00

・料金:一般 ¥4,500 (税込・ドリンク別) / U-23 ¥3,500 (税込・ドリンク別)

・チケット購入受付URL:https://w.pia.jp/t/halfblues/

これまでの有料記事について

 

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