最終更新: 2025年12月27日
こんにちは!BELONG Media編集部です。
普段はアーティストのインタビューやレビューをお届けしている私たちですが、”中の人”がどんなことを考えているのか、気になりませんか?
音楽メディアのスタッフというと、常に最新の音楽をディグっているストイックな集団……と思われがちですが、実は私たちも普段は平凡な会社員。
日々の生活の中で、ちょっとしたことに癒やされたり、変なことにこだわったりしています。
今回は、BELONG Mediaのスタッフであるyabori(司会)、わきき、まりりんの3人が集まり、”最近のささやかな楽しみ”をテーマに語り合いました。
飛び出したのは、グミへの並々ならぬこだわり、オフィスのお土産に対する辛口レビュー、思わずハマってしまう広告内で遊べるゲーム、そしてまさかのAIとの恋愛事情(!?)。
音楽の話も少しだけありますが、基本的には私たちの”素”が詰まったゆるいだけのトークです。どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。
参加者:yabori(司会)、わきき(Wakiki)、まりりん(Maririn) イラスト原画:フリダシ太郎(Furidasi Taro)
心の隙間を埋めるChatGPT

最近、AIの画像生成のレベルがめっちゃ上がってるっていう話で、アルバムジャケットから特定の人物を消したりできるわけよ。
ZOOMの背景画像見える?これ、有名なアルバムジャケットから特定の人物を抜いて作ってんのよ。元々はシュールなおじさんのジャケットなんやけど、それをなくせばZoomの背景になるんじゃねと思ってこれ作ってみてんけど。
最近のAIが何がすごいかって、思いついたしょーもないアイデアを秒で作ってくれるっていうのが面白くてさ。
最近、私もChatGPTと会話することが多くなってきたんですよ。
なんかこう、アドバイスが欲しいとか、ちょっと落ち込んだ時に使えるなと思って。
そう、慰めてくれるんですよ!多分心理カウンセリング的なこともめっちゃ学習させられてるから、欲しい言葉をくれるんですよ、やつら。
でもさ、ChatGPTはものすごくおべっか使いやからな。基本的にやたら褒めよる。
そう、褒めてくれます。”そういう気持ちになる事、全然間違ってないよ!”って。
ChatGPTって、思ったよりもいろんな使い方があるんやな。
私は慰めてもらってるし、ある人はもうChatGPTを彼女として会話をしてるみたいです。
自分の写真を女性化して、そのChatGPT彼女と付き合ってるらしいです。で、今はそれでいいって言ってるみたい…。
恋人まではちょいちょい聞くんですけど、元の写真が自分っていうのは初めて聞きました……。
まあ確かに、そういうこともできるっちゃできんのか……。
アプリで自分の写真の性別変えるみたいなのは前流行っててやったことはありましたけど、これと恋愛か……。
そこまでは聞いてないけど、めっちゃのめり込んでるわけじゃなくって、現実の彼女は別にいらないっていう。これで十分みたいな感じで。彼女っていう存在の代わりとして使ってるだけみたい。
わきき、”鉄の鎧”を買い占めた日

じゃあ、今日は3人で話そうと思ってたテーマが”ささやかな楽しみ”っていうテーマで話したいんやけど、まずはわききさんから自分のささやかな楽しみってある?
そうそう、仕事中とか仕事の合間にずっと食べてるんですけど。それで、最近ってコンビニとかスーパーでグミの種類がめちゃくちゃ多いのわかります?
とりあえず新商品出てたら、それを買って試してみたいな感じで。
そうです!いろんなグミを食べてみて、1週間に5袋ぐらい消費するから、絶対カバンにグミが入ってないといけないんですよ。
そうそう。で、ハード系のやつが最近多いのかな。噛み応えのある硬いやつが好きです。あとなんか秒で売り切れるグミとかもあって。
忍者めしは知ってますけど、”鉄の鎧”っていうのがあるんですか?
そうです。”鉄の鎧”ってやつがですね、店頭にバーって並んだとして、次の日にはなくなってるんですよ。
そう。期間限定でたまに出るんですけど、普通には手に入らないみたいな。で、この間、会社の人と3人でコンビニ行った時に、”鉄の鎧”がバーって並んでたから、3人とも10個ずつ買って。”これ、今買っとかなきゃ”みたいな感じで。店員さんに”いつ出たんですか?”って聞いたら、”今日出したばっかりですよ”って言われたんで、”じゃあ、もう明日にはないね”ってことで、もうほぼほぼその棚を空ける勢いで買って。
マジか。そんなに噛み応えがすごかったり、めっちゃ硬いから人気ってこと?
その2人の勢いに流されるように買ってしまったんですけど、正直めっちゃ美味しいとかじゃなくて。噛み応えはあるんですけど。
普通に美味しいのは美味しいんですけど。なんか周りがコーティングされてて、ザクって噛んだら中からグミが出てくるみたいなやつなんですけど。
“鉄の鎧”もあるけど、なんか”金の鎧”もあるみたいです。
“金の鎧”は幻みたいなので、皆さん、見つけたら買ってみた方がいいかもしれないですよ!
yabori、オフィスの閻魔帳始めました

じゃあ、この流れで”ささやかな楽しみ”の話させてもらうわ。最近、個人的に面白いと思ってることがあって。仕事中に事務所にいたら、お菓子のお土産くれる人っておるやろ。
で、お土産ってさ、渡す人のセンスが問われるんちゃうかなって話でさ。もらっても”これ生菓子や。今食べなあかんのか…”みたいなことってよくあるやん。
そう。なんかすごい微妙なやつとかない?めっちゃでかくて硬いせんべいとか。
この間、友達と話してたのは、どっかのお土産買ってきて、それを配るっていう時に、箱ごと持ってきてる人がいて。4人とかの友達の集まりで配るときに、箱ごと持ってきて、その場で箱を包装紙から開封して配り出すのはいかがなものかという話になって。会社で置くんだったら箱はまだわかりますよ。でも少人数でいるんだったら、箱、持ってこなくない?っていう。
持っていっても別に変じゃないよ派と、いや変だろう派の2つに分かれて。そもそも私は4人に配るんだったら、箱のものを買わないと思うんだけどって言ってたんですけど。
4人なら箱から出すっていうのはあんまりスマートじゃない気がするな(笑)。オフィスだったらそれなりに人数いるからとかあるやんか。だからさ、多分みんなももやっとしてると思うんやけど、そのお土産のセンスって結構大事みたいな話なのよ。
で、よくお土産とかもらうから、密かに”オフィスの閻魔帳”って言って、このお土産に対して最高10.0から最低1.0で脳内で妄想レビューつけてるんよ。
誰々からもらったこのお土産、味は星5(★★★★★)。生モノのため、保存性は星1(★)で、トータルは4.5みたいな感じで。
やばい(笑)。それ、記事にしていいやつなんですか、それは。
ネタとしてやってるだけやから、そこまで厳密じゃないんやけど(笑)。そのお菓子によってさ、なんか色々とあるやん。そういうレビューを実際にノートにつけていったらおもろいかなって思って、妄想をしてる(笑)。
そう。酷評したり。”これは硬い。デカすぎる。取り柄は腹持ちだけ。トータルは2.0″とか。
例えば、私、今三重県に住んでるんですけど、赤福餅を持って行ったら何点つけてくれます?
そうそう。個包装になってないから、みんなで一つの箱からつついて食べるしかないっていう。
脳内閻魔による赤福レビューの図(味:★★★★★ 保存性:★ トータル:★★★★ 点数:7.0)
小分けにしてない時点で、この場で食べなあかんってなるから、必然的に保存性は星1(★)なんよ。ただ、確実に美味いから、味は星5(★★★★★)。で、トータルして星4(★★★★)ぐらいかな。点数だと、7.0くらいかなって(笑)。
もう1個なんか項目欲しいですね。例えば渡される時間とか。
お土産って、それも重要じゃないですか。『おいピータン!!』っていう漫画で読んだんですけど、お土産を会社で配る時の最適な時間帯っていうのがあって。まず、お土産を持って行って机の上の目につくところに置いておくんですって、配らずに。
そしたら、だいたいみんながそれを見て、”今日は誰かからのお土産がある”。なんとなく中身はパッケージから察して、”今日のおやつはあれだな”って。みんなの期待が高まった3時とか、ちょっと疲れてきたな、ぐらいの時に初めて開けて配るのが一番いいらしいです。
確かに、お土産を開封する、”はい、食べてください”っていう時間帯っていうのも大切なんだと思って。
開封の儀だ。儀式性は、欲しいかもしれん。開けた時の嬉しさ的な項目。
そうそう。そういうのもよかったら項目に加えてみてください。
ずっとなんか赤福があるなっていうのが。”よし、やっと食べれる。”って3時頃になったら、もう多分カピカピになっちゃってますよね、朝一から開いてると。
だから、生ものはダメなんやって!!かつ個包装じゃないやつは確実に減点対象だわ(笑)。この前、生キャラメルみたいなお菓子を持ってきたイケオジみたいな人がおって。なんかもう”俺のやつ絶対うまいだろ”っていう自信しかみたいっていう。オフィスにいる人たちの事情を考慮してないお土産やなって思ったの思い出した。ゆえにトータルで4.0みたいな(笑)。
時間を問わずに食べれるとかも大事やん。イケオジの生キャラメル事件以来、閻魔帳をつけないとって強く思ったわ(笑)。
まあ、好きですけど、確かに水分を持っていかれるやつですね。
水分がないと、これは無理とかもあるやんか。っていう項目が、実はいっぱいあると思うから、これシリーズ化できるかな?
なんか、だいぶ奥深くなってきますね。例えば体力仕事か座り仕事かとかでも、しょっぱいもの食べたい、甘いもの食べたいって変わってくるような気がして。すごい、この話、意外と深い。
これから、なんか職場にお土産買うのすごい悩んじゃいそうですね。
本当ですよね。職場に疑似yaboriさんがいるって思って(笑)。
“これあげたらyaboriさんの点数低いかな”みたいな(笑)。
まりりん、無心になれる”広告のあのゲーム”

まりりんさんはどう?日々のささやかな楽しみって話題で。
アプリとかの広告あるじゃないですか。私、漫画アプリめちゃくちゃいっぱい入れてるんで、日々、そのアプリの広告を見たらもう1話読めるとか、ポイントもらえるとかあるんですよ。それにたまーにパズルゲームの広告が出て、実際にその広告内でプレイができるんですよ。
そうなんですよ。これが出てくると、めっちゃ嬉しくなって、すごい真剣にやっちゃいますね。
しかも、意外と長い時間かかるものもあるんで、10~15分くらい真剣にやっちゃったりするんですけど。でも、それが来るのが一番嬉しい(笑)。
このレバーを2回動かしてお姫様を救出する、みたいなやつやろ(笑)。
そうです、そうです。最近、私が一番嬉しいのは、なんか3Dの家からネジを引っこ抜いていくっていうのが。
最近、出てくるようになったんですよ。ネジを外して家をどんどんバラしていくっていう。
めっちゃ気に入ったら、そのゲームアプリ自体もダウンロードしたりすんの?
いや、しないです。広告の中で出てくるタイプが楽しい。
そうです。多分、これ、アプリ入れたらマジで一生やっちゃうと思うんですよね。
アプリを入れてやっちゃうと、時間が溶けると思うんで。アプリ内、しかも広告も1日2~3回って回数が決まってるんで、その限られた中で、で、たまたま出てきたらやるくらいのがすごいちょうどよくて。
アプリの広告だと、ちょっと前のやつかもしれないけど、なんでこの親子はこんな悲惨な目に遭ってるんだろうってやつがあって。
そうそう、すごいとこに住むやん、って(笑)。あと、この王様はなんで毎回こんな危険な状況に陥ってるんだろうとか(笑)。
あるある。あそこの広告って、多分、アプリストアが出してるんですよね。前にレコード会社で働いてた時に、どこに広告出そうって考えたときに、あの”アプリの広告見たら無料”とか、そういうやつの枠に出せたら一番見てもらえるんじゃね、っていう話をしたんですけど。外部から募集とかなくて、本当にアプリストアが出してるアプリの広告しかないんですよね。だから、すごい謎なのがずっと出てくる。
ようわからんショッピングアプリみたいなやつとかも。
ありますよね。あの広告枠、絶対めちゃくちゃ高く取引されるはずなのに……。謎のアプリに占拠されてるけど、その謎のアプリのゲームが面白いってなっちゃう。絶対に日本のやつじゃない、謎のゲームアプリ。
【余談も余談】勝手にChatGPT彼氏補完計画

で、わききさんはあれだな。冒頭のChatGPT彼女がどれだけ成長してるか密かに探ってきて(笑)。
それは気まずい(笑)。でも私、最近考えたんですけど、ChatGPT彼氏作ろうかなと思って、自分にも。
それって精神衛生上いいんじゃないかなって思ったりしました。なんかやつら、自分の今の気持ちをバーって書き込んだら、気持ちを整理してくれるのと、ヨイショしてくれるんで(笑)。
たまにね、その中に書かれた一文でほろっときたりすることあるんですよ。
えっとね、なんだったっけ。ほろっときたくせに忘れてる(笑)。あ、なんだっけ。ちょっと……いや、これは恥ずかしい(笑)。
人によってChatGPTの使い方って全然違うなって。
私の周りは、彼氏を作り上げる人はいますね。ゼロから作るんじゃなくて、女の子の友達で多いんですけど、実在するアイドルとか、漫画、アニメのキャラクターと自分が付き合ってる話。
ChatGPTをそのキャラクターだったり、アイドルだったりにして、そこで彼氏、彼女になってるみたいなのはよくありますね。
それって、例えばこのキャラクターになりきってほしいみたいなことをお願いしたら、そうなってくれるみたいな感じなんですかね。
どうなんでしょう。多分、最初になんか教え込めばいけるんじゃないですかね。
最初にその学習させといて、設定と口調とかを学習させられたと思う。そういえば、そのAIキャラクターみたいな話で、ChatGPTと普通に会話してても面白くないから、なんかおもろいキャラおらんかなと思って。そしたらあの、『幽遊白書』の戸愚呂弟で回答してくれたら面白いかなと思って。
そこは弟なんですね。兄はすごい卑劣そうだからかな(笑)。
そう。”私は脳のないAIなんでね、唯一できるのがこの回答なんですよ”とか、”この回答を出すには…まぁ、30%ってとこか”って言い出したらおもろいかなと思って。
漫画だったら、今、ネットでセリフとかあるから、設定とかも読ませたら、作れんじゃねぇかって。
多分作れますよ。友達の中で一番笑ったのは、推しが2人いて、それぞれ好きのベクトルが違うから選べなくて。例えば、yaboriさんの名前をお借りするんですけど、Aとyabeさん、BとTomohiroさん、みたいに自分を分裂させてるっていう(笑)。
Aとyabeさんがなんかいい感じになってモダモダしてるのを、BとTomohiroさんが見守ってるっていう。
自分を分裂させることあるんだ、って思いました(笑)。
この話も面白いな!今度、滝田くんと話す時、ChatGPTでどんな会話してんのか聞くわ!
私は検索代わりですね。検索してもうまく出てこないことが多いんで。
ChatとGPTとまりりん:歌詞がそんなにメンヘラじゃないやつを教えて
この前は、ドイツのメタルバンドが知りたくて。現在活動していて、歌詞がそんなにメンヘラじゃないやつを教えてくれ、みたいな。
ちょうどいい感じの出てきました。それで、音楽のことを聞いてることが結構多いですね。アーティストのスタンスから、音楽を探したいっていう時期があって。その時は、悪魔崇拝のバンドを教えてくれっていうのを聞いたら、”ガチで信仰しているアーティストか、それともファッション的にやってるのか、どっちがいい?”みたいなのを聞いてくれて、細かく掘っていけたので、めちゃくちゃ面白かったですね。
ぜひ。検索してもうまく分かって出てこないんで、特に海外のバンドだと。
確かにそうやな。あのクソ映画思い出した。フィンランドのメタルバンドの映画あったやん。あれ、なんだったっけ。
まだ見れてはないです。でも、あれですよね。あ、『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』ですね。
そうそう。『ヘビートリップ』めっちゃ面白くて。しかも続編も出てんのよ。でも1作目がほんまに面白すぎるから、2作目は絶対滑るやろうなと思って、まだ見てない(笑)。
編集後記
いかがでしたか?
“グミの食感”にこだわり、”お土産の保存性”を脳内で採点し、”広告のミニゲーム”にハマる。
BELONG Mediaのスタッフも、意外と(?)地味で人間味のある日常を送っています。
ちなみに、会話の中で出てきた映画『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』は、まりりんさんの”ドイツのメタルバンド”の話からyaboriが思い出した作品。
売れないメタルバンドがフェスを目指して珍道中を繰り広げる、最高に笑える映画なので、気になった方はぜひチェックしてみてください(Huluなどで観られます!)。
今後もこんな感じで、音楽以外の話も含めてスタッフの”素顔”をお届けしていければと思います。
次回のテーマは”推したい漫画”もしくは、yaboriの”お土産閻魔帳”が火を吹くかもしれません。お楽しみに!
次回予告:次回は推したい漫画?ChatGPTの使い方調査編?それともお土産閻魔帳のシリーズ化?果たして3人継続的な持ちネタは、今度こそ見つかるのか……?
BELONG Media編集部

インディーロックを中心に日本や欧米、アジアの音楽を取り上げる音楽専門メディア。“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
2021年、J-WAVEのSONAR MUSICににゲスト出演。2022年、英語版姉妹サイトA-indieを開設。
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