最終更新: 2026年2月7日

音楽メディアとして長くシーンを見つめていると、時折、理屈抜きで胸がざわつく瞬間に出会うことがある。

それは緻密に計算されたアーティストを見つけた時ではない。“衝動”がそのまま形になったような、歪だが磨けば光る原石を見つけた時だ。

そのアーティストがGIRLFRIENDZ(ガールフレンズ)というバンドであり、彼らは結成2ヶ月にして早くもセカンドシングル「D.M.I.S.」リリースし、自主企画を2月13日に行う。

BELONG Media / A-indieでは、Discordコミュニティ限定で先行試聴を行い、リスナーからコメントを集めた。

是非、コメントを読みながら彼らの音楽をいち早く知って欲しい。

GIRLFRIENDZとは


2026年1月21日、東京のインディ・シーンに突如として現れた4人組バンド、GIRLFRIENDZ(ガールフレンズ)。

彼らが放ったファーストシングル「Tonight」は、まさにそんな初期衝動の塊だ。

驚くべきはそのスピード感。2025年12月に結成され、翌日にはレコーディング、さらにその翌日には自宅でグリーンバックを用いたMV撮影を敢行したという。

レーベルに所属せず、完全なDIY(自主制作)体制で、誰の許可も待たずに公開された本作。

この性急さは、彼らが“今、この瞬間の空気”をパッケージすることに何より自覚的であることを示している。

メンバーについて

メンバーは、Mayu Morimoto(Vo.)、Hitomi(Gt.)、Ido Kyo(Ba.)、そしてコンポーザーを務めるスペイン出身のゲームサウンドクリエイター、Miguelの4人。

国境もバックグラウンドも異なる彼らが鳴らすのは、インディ・ポップの甘さと、ゴシック・ホラーの不穏さが同居する不思議なサウンドスケープだ。

「Tonight」が描くリアリティ


「Tonight」を再生した瞬間、耳に飛び込んでくるのは、どこか懐かしくも捻くれたポップ・サウンドだ。

スウェーデンのThe Cardigansが持っていた“砂糖菓子のような毒気”や、The Cureに通じる“陽気な絶望”――そんな形容をしたくなる、80s〜90sオルタナティブの遺伝子を感じさせる。

だが、私がこの曲に最も強く惹かれたのは、その歌詞が持つ鋭いリアリティだ。

現代社会は、私たちに“正しく”あることを強要しすぎる。ウェルネス(心身の健康)ブーム、SNSに溢れるポジティブな格言、丁寧な暮らし。

それらは確かに素晴らしいのだが、時として私たちの首を静かに締めつける。

“健康的に生きてみようとした / それで何か特別になれる気がして / でも朝のスムージーじゃ / ヘヴィな一週間は変わらない”

クリスタルを買い、セラピーに通い、アプリでメンタルを管理する。そうやって必死に“まとも”であろうとする滑稽さと切なさ。

GIRLFRIENDZは、そんな私たちの矛盾を否定しない。

“負け続けて、選び続けてる / 「間違い」なのに心地いいものばかり”

彼らが歌うのは、解決策ではない。

矛盾を抱えたまま、それでも「今夜は逃げないでいられる(I can still show up tonight)」と顔を上げる、等身大の勇気だ。

それは、諦めでも開き直りでもない。ただ、自分の足で立つためのきっかけだ。

アートワークはMei Semonesの作品を手掛けるBaba

また、視覚的なアプローチも秀逸だ。ジャケットのアートワークを手がけたのは、NY・ブルックリンのSSW、Mei Semonesの作品にも関わるアーティスト、Baba。

柔らかいタッチの中に痛みが滲むそのイラストは、楽曲の持つ複雑な感情を静かに形を与えている。

「Tonight」のMVについて

そして、メンバー自身の手で撮影されたミュージックビデオ。退廃的なゴシックホラーの世界で骸骨たちが踊る映像は、チープでありながらとてもシュールだ。

この“わちゃわちゃしたローファイ感”こそが、彼らのシリアスなメッセージを重苦しくさせない魔法のスパイスとなっているのだ。

わずか2ヶ月で放たれた2ndシングル「D.M.I.S.」

1stシングル「Tonight」をリリースしたばかりのGIRLFRIENDZが、わずか2ヶ月というスピードで2ndシングル「D.M.I.S.」を発表した。

“ギルティープレジャー”という独自の美学を掲げる彼らは、1月に沖縄で初ライブ、2月には東京・下北沢にて自主企画イベント“Diary”を開催。その翌日には仙台でライブを敢行するなど、精力的に活動を続けている。

目まぐるしく駆け抜ける日々のなかで生まれた焦燥感や煌めき――そのすべてをグルーヴィに昇華したインディ・アンセムが、この「D.M.I.S.」だ。

「D.M.I.S.」が描く危うい恋愛

楽曲は、1st「Tonight」より一層メインストリームに踏み出し、”ギルティ・プレジャー”を常に意識するGIRLFRIENDZならではの極上のポップ・ソングとなっている。

“シリアスにしないで”、“バッドな時が一番好き”、“名前をつけたら、光の中で死んでしまう”――ゲームサウンドをバックグラウンドに持つプロデューサー・Miguelならではの映像描写的な曲展開とビビッドなサウンドに、あなたの耳は最後までハックされてしまうだろう。

“シリアスにしないで / 悲しくしないで / 私はあなたが / バッドな時が一番好き”

タイトル「D.M.I.S.」は、”Don’t make it serious”の頭文字。曖昧な関係性を、曖昧なまま愛おしむ――そんな危ういバランスの上に成り立つ恋愛を、GIRLFRIENDZは鮮やかに描き出している。

まるで狂熱の夏の夜のようなギリギリの世界観へと招待する、待望のセカンドシングルだ。

Babaが再び手がけるアートワーク

アートワークは1stシングルに続き、NY・ブルックリンを拠点に活動する女性ギタリスト、SSWのMei Semonesの作品も手がけるアーティスト、Babaが担当。

楽曲のロマンティックなムードを鮮やかに切り取ったビジュアルが、サウンドの世界観をより強く印象づけている。

渋谷の夜を駆け抜けるMV

MVでは、ボーカルのMayuが渋谷の街を舞台に、人目を気にせず踊りまくり、遊び、歌う。

2010年代を思わせるカメラの質感で切り取られた夜の街の一瞬一瞬は、まるで目の前を一緒に歩いているかのような没入感を生み出す。

GIRLFRIENDZならではのお茶目で挑発的なギミックが随所に散りばめられ、最後まで一気に走り抜ける映像作品に仕上がっている。

「Tonight」、「D.M.I.S.」先行試聴の反響

BELONG Media / A-indieが運営するDiscordコミュニティでは、日本・海外の約50名の信頼できるメンバーのみに限定した先行試聴を実施した。

URL短縮サービスを利用した配布先追跡可能な仕組みにより、公開リスクを最小限に抑えながらファンとの密接な関係を築いている。

「Tonight」、「D.M.I.S.」について、コミュニティメンバーから、下記のようなコメントが届いている。

「D.M.I.S.」先行試聴リスナーからのコメント

「プリティインピンク」や「恋しくて」といった80年代の青春映画で流れていそうな雰囲気を感じました。

キラキラしたシンセとソフトな歌声が癖になる。

今この瞬間を否定もせず肯定もせず、ナチュラルに寄り添ってくれる音楽。

人懐っこいメロディと、どこか退廃的な雰囲気がたまりません。

Don’t make it seriousの頭文字を取ったタイトルがオシャレ。

「Tonight」先行試聴リスナーからのコメント

また、1stシングル「Tonight」の先行試聴では、以下のようなコメントが寄せられていた。

The CureとThe Cardigansが好きなら、クリティカルヒット間違いなし🔥

良くない予感がしてもその瞬間の心地良さに抗わないという歌詞がいい。

Really smooth indie pop, very classy. / ほんとになめらかで心地いいインディーポップ、すごく上品。

Very 90s. / めっちゃ90年代っぽい。

this was great! / 最高だった!

i think i’ll grab this and play it in my party / この曲をDJパーティーでかけようかな。

BELONG Mediaの記事がきっかけで知ったGIRLFRIENDZ。全てが自分好みで、一瞬で心奪われました。今後の活動がとっても楽しみです。

8歳になる息子もシュールなMVが気に入ったみたいで骸骨と一緒に踊っていました。

The Cureや一時期のpale wavesが好きな私はすっかり虜になってしまって何度もリピートしています!今後も素敵な音楽の紹介、楽しみにしています!

集まったコメントは、サウンドの心地よさを評価するものから、歌詞の哲学に共鳴するものまで多岐にわたる。

特に海外のリスナーからの“90s感”や“Classy(上品)”という評価は、彼らの音が単なる日本のインディ・ポップの枠に収まらない可能性を示唆しているだろう。

ぜひあなたも本作を聴きながら、自分の中にある“割り切れない感情”をこの曲に重ねてみてほしい。

GIRLFRIENDZリリース情報

2ndシングル「D.M.I.S.」


Release Date: 2026.2.4
Format: Digital
Label: Independent / DIY
Release Link: https://linkco.re/6AxTFFxH

1stシングル「Tonight」


Release Date: 2026.1.21
Format: Digital
Label: Independent / DIY
Release Link: https://linkco.re/ZpQyMYT3

GIRLFRIENDZイベント情報


“Diary” By GIRLFRIENDZ
日程:2026年2月13日(金)
開場・開演:18:30 / 19:00
会場:下北沢THREE
出演:GIRLFRIENDZ / Emma Aibara @emmaaibara / Yüksen Buyers House @yuksen_buyers_house
料金:
・前売り ¥3,000 (+1D)
・当日 ¥3,500 (+1D)

デザイン:つでん
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