最終更新: 2026年2月9日

音楽以外のルーツ

-まりりん:音楽以外のところだとどういうものが自分のルーツになっていますか?

Ido Kyo:ゴスですね。初めて自分で手に取った本が『ダレン・シャン』でした。で、『ダレン・シャン』を読んで、それでCrystal Castlesを聴いて、みたいな。で、2年前にイタリアに行ったんですが、メディチ家の教会(メディチ家礼拝堂)に行きました。

-まりりん:骨の装飾品があるところですね!

イタリアで見つけた答え

Ido Kyo:メディチ家に入ったら、色々な思い出がよみがえってきて。。。。僕はキリスト教徒じゃないんですけど、中学から大学までキリスト教の学校だったんですよ。で、教会に入ったら、ピアノで流れてくる曲が毎日歌ってたようなやつで。なんかめっちゃ”ただいま”みたいな気分になって。そこに人骨で出来た装飾品がいっぱいあって。骨にリボンを巻いてあるやつとか。”なんだこれは!!!”ってなりました。で、ググったら、亡くなった牧師の方々の骨を見れた人は天国に行ける、といった風習があったとのことで。あんまり詳しくは覚えてないですが、そのようなことが書いてありました。。そういうめっちゃポジティブなイメージでそういうアートが発生していたのが西暦200年とかなんですよ。自分が『ダレン・シャン』を読んで、Crystal Castlesを聴いてきた流れの発端がキリスト教の文化で、そこからゴシック文化が生まれていったんだなと思ったら、”僕の人生はこれだ”ってなったんですよね。

-まりりん:それが宗教ではなく”ゴス”っていう言葉やカルチャーに結びつくんですね。

Ido Kyo:キリスト教を信仰しているわけではないんですけど、教会にいると落ち着くんですよ。それを今っぽい感じで表現したい。僕が好きな海外のバンドってどこかしらにゴス要素が入ってるな〜って人たちが多いです。

教会美術との邂逅

-まりりん:気持ちとしてはめっちゃわかります。私も大学が明治学院大学の芸術学科だったんですけど、プロテスタントの学校だったんで、強制的に聖書の授業があって。芸術だったら扱う作品がどうしてもキリスト教系が多くなって。美術を見に行きたいっていう理由でイタリアに行ったんですけど、そこでサン・ジョヴァンニ洗礼堂の”天国の門”があるんですけど、それの中の天井のキリストの顔を見て”あ、神いるわ”って思って。絵を通して神を見てるわ今っていう。

Ido Kyo:なるほどね。多分そういう心境にさせるような意図的なポジションだったり、意図的な色使いとかをしているっていうのもあると思うし、神という存在を感じられるようになってますよね。

-まりりん:もともと言葉がわからない、文字がわからない人も聖書の内容を理解できるようにっていうのが教会の美術なんですよね。

Ido Kyo:イタリアにこんなゴスが眠ってるって思っていなかったんですよ。ほんとにイタリアに行ってよかったです。

中二文化からの解放

-まりりん:わかります。長年受け継がれたものが残っているんですよね。

Ido Kyo:自分の根幹みたいなものは2年前にそれでばしっと決まったなという感覚がありました。それまではヒップホップも好きだし、あれもこれも好きだしってふわふわと思っていたんですけど。西暦200年から脈々と教会から始まって、『ダレン・シャン』、Crystal Castlesに至るっていう。日本にいるとやっぱり、ゴシック・アートみたいなものって、中二文化としてピリオドを打たないといけない空気感がいまだにあるじゃないですか。でも”いや、そういうレベルのものじゃなかった”って一大決心しましたね。

Mayu Babyのルーツ


Mayu Baby:私は音楽以外のルーツって、正直あまり思いつかない(笑)。でも、Ido君の言うような不思議に安心する環境で言うと、私は東京の月島で生まれて、子供時代はずっと隅田川に囲まれるように生活をしていたんです。晴海埠頭にすぐ歩いて行けて、SF感のある夜景を日常的に見てました。そういう、自分が小さな存在だなって思えるような、何か広大なものを見ている時は、なんだか安心するし、その感覚は、これまでソロで自分が作った音楽に反映されていると思います。あとは、流れる、流動的なものが好きですね。海や川や、都会の景色もある意味そうかなと思います。形が変わるものが好きだし、安心します。一つの場所や、一つの名前や形に留まるのは、心地良くないんです。自分でも自分のことをあまり把握できていないくらい、性格や好みも流動的だと思います。GIRLFRIENDZに入ることになった時や、ドキドキ・ワクワクすることがあると、海や川や、埠頭を見に行くのが好きですね。『攻殻機動隊』のような電子の世界に入り込むサイバーパンクの世界観も好きです。GrimesやBjörkもそうだし、あと映画で言うと、『フィフス・エレメント』も。

結成から1ヶ月の動き

-まりりん:そういう世界観がGIRLFRIENDZの背景になっているんですね。では、結成から今日まで1ヶ月どういう動きをしていましたか?最初の数日間はレコーディングからMVの撮影があったと思うんですけど、それ以降ライブはやってますか?

Mayu Baby:現時点では、まだライブはやっていないですね。今月末の1月30日の沖縄のライブが初めてで、2月13日に自主企画を下北沢THREEでやって、その次の日は仙台でライブをするんですけど。

初ライブは沖縄

-まりりん:初ライブが沖縄っていうのもだいぶイレギュラーだと思うんですけど、スケジュールはどうなっているんだろうと。

Ido Kyo:HitomiさんとMiguelと出会った頃に、みんなで集まって、僕は真剣にやりたいプロジェクトだったんで、みんなとバイブスチェックをしようと思って、”どのくらい真剣にやりたい?”って聞いたら、みんな”真剣にやりたい”って言うから、じゃあそういうペース配分でいろいろ組んでいこうって感じで。僕、バーってやるの好きなんですよ。だから真剣にやりたいって分かった日に下北沢THREEで自主企画をやるって決めて。で、それだったら逆算して、シングルをこの辺に出した方がいいよねって言って。Mayuちゃんが入ってからすぐに、デビューシングル「Tonight」を出して。最初から決めてたスケジュールに対して動いていくみたいな感じでやってますね。

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