最終更新: 2021年5月25日

新世代のヒップホップ・アーティスト、Lick-G(リックジー)とHoodoo Fushimi(フードゥー・フシミ)による、新曲「オリンピック・サマー」がサプライズリリースされた。

Hoodoo FushimiはLick-Gの実父であり、80年代にリリースした作品が海外を中心にリイシューされている。

Lick-GとHoodoo Fushimiはこれまでに「Takoyaki」をリリースしている。

Hoodoo Fushimiとは

Lick-G、Hoodoo Fushimi、Lick Gの曾祖父
左:Lick-G、右上:Hoodoo Fushimi、右下:Lick Gの曾祖父

Hoodoo FushimiはLick-Gの実父であり、現在も活動している音楽家である。

Hoodoo Fushimi名義で1985年から1992年にかけて4枚のアルバムをリリースしている。

制作したトラックは、エレクトロファンクを基調にしたものに琵琶や尺八といった和楽器音が加わり、また謡曲の要素も取り入れられているとのこと。

Lick Gの曾祖父

また、Lick Gの曾祖父は三味線奏者であり、音楽一家である。

1992年のアルバム『くさや』(まもなくニューヨークのレーベルGood Find Records から限定盤リイシューがリリースされる)の後、琵琶を老師にまたウードをトルコで習った彼の音楽経験が生きた最新トラックとなっている。

Takoyaki

Lick-Gが、初の全編英語歌詞の新曲「Takoyaki」をリリースした。さらに新曲は彼の父親であるHoodoo Fushimiと初の共同プロデュース作。

Lick-GとHoodoo Fushimiによる初のコラボ曲「Takoyaki」はLick-Gの曽祖父が作った100年物の薩摩琵琶を始め、

30年以上前のヴィンテージ機材に自作楽器が使用されており、伏見家代々のルーツが伝わる一曲となっている。

ラップやヒップホップというジャンルにとらわれないサウンドこそ、Lick-Gの最大の魅力と言えるだろう。

オリンピック・サマー

Lick-G(リックジー)とHoodoo Fushimi(フードゥー・フシミ)が新曲「オリンピック・サマー」をサプライズで無料配信した。

新曲「オリンピック・サマー」はコロナ感染拡大に見舞われた日本の状況をラップで表現しており、

バックトラックにはHoodoo Fushimiのリイシューされた『ケンカおやじ』の楽曲が使用されている。

また、曲の後半は英詞になっており、日本の状況が分からない海外の人に向けて書かれている。

Lick-G – オリンピック・サマー

リリース

  • Lick-G
  • 発売日:2019/1/15

  • Hoodoo Fushimi
  • 発売日:2018/10/5

    プロフィール

  • Lick-G
  • 神奈川県逗子市出身のラッパー。日本人の父とイギリス人の母を持つ。本名は伏見絃。中学時代から楽曲制作を始め、MCバトル〈Warugaki☆G.P〉で決勝に進出したのを機に名が広まる。その後、2015年の〈School Of Rap〉で優勝、第9回高校生ラップ選手権では準優勝を獲得。TV番組『フリースタイルダンジョン』のほか〈戦極 MCBATTLE〉などの有名バトルに出演。2017年2月には1stアルバム『Trainspotting』をリリース。現在は自主レーベルを立ち上げ、活動中。
    https://lickg.bandcamp.com/

  • Hoodoo Fushimi
  • 神奈川県横須賀市出身の宅録ミュージシャン、琵琶・ウード演奏家。本名は伏見稔。1979年に宅録で活動開始。ライブは行わず、1985年から1992年にかけて4枚のアルバムをリリース。その後、師匠のもと琵琶、トルコではウードの演奏を学ぶ。現在は自己創作楽器“琵琶ウード”を製作し、演奏もしている。2017年には『IN PRAISE OF MITOCHONDRIA』リイシュー。
    https://minoruhoodoofushimi.bandcamp.com/