最終更新: 2023年4月20日
THALAはPulpやTeenage Fanclub、Spacemen 3などを輩出してきた、イギリスの老舗レーベルであるFire Recordsと契約した、注目の新人アーティストである。
新作EP『In Theory Depression』リリースに伴い、新曲「Curtain Call」のMVが公開された。
彼女は最近、SXSWやGreat Escapeフェスティバルにも出演することが決定しており、BBC Radio 1やClashなどの音楽メディアからも注目されている。
目次
THALAとは
THALAはドイツ生まれで、カナダの家庭で育ち、現在はイギリス・ロンドンに拠点を置くアーティストである。彼女は変化に富んだ人生を送っており、以前はカナリア諸島に数年間滞在し、後にスキューバダイビングのインストラクターをすることに。
その時に培った彼女の音楽的ルーツは、深海で過ごす時間とともに育まれ、90年代初期のシューゲイザーに影響を受けるようになった。
彼女は再びベルリンに戻り、路上演奏やオープンマイクナイト(※)、そしてより音楽制作へ時間をかけるようになっていった。
※オープンマイクナイトとは、カフェやナイトクラブ、パブなどの会場で夜に行われるライブショーのこと。
オープンマイクナイトでは観客がステージでパフォーマンスをすることができる。
アマチュアでもプロでも初めてでも、または近日ライブを行うことを宣伝するためでも構わない。
Fire Records
そして、THALAはPulpやTeenage Fanclub、Spacemen 3などを輩出してきた、イギリスの老舗レーベルであるFire Recordsと契約。
最近ではSXSWやGreat Escapeフェスティバルにも出演することが決定しており、BBC Radio 1やClashなどの音楽メディアからも注目されている。
THALAの概要
アーティスト名 | THALA |
---|---|
活動拠点 | イギリス・ロンドン |
レーベル | Fire Records |
In Theory Depressionについて
THALAはEP『In Theory Depression』を2023年7月7日にFire Recordsからリリースする。
この作品はTHALAにとって最も内省的なものであり、自己探求を深めた歌詞によって構成されている。
レーベルからの情報によるとこのEPは、Mazzy Starの華麗なサウンドスケープ、Liz Phairのウィットに溢れた音楽、そしてJuliana Hatfieldの緻密なパンクロックサウンドから影響を受けているとのこと。
Curtain Callについて
THALAの新作EP『In Theory Depression』リリースに伴い、新曲「Curtain Call」のMVが公開された。
また、EPからは既にシングル「You Had 2」がリリースされている。
Curtain Callの歌詞
「Curtain Call」の歌詞は、内省的であり、孤独感や不安、希望を感じさせる。
歌詞の中で、脳が無意味な情報を溢れさせる様子や、壁を見つめながら希望を願う様子が描かれており、人間の内面的な葛藤が表現されている。
特に、下記のフレーズは、愛する人がいないまま不幸な死を迎えることを恐れる心情が表現されており、人間の根源的な欲求である愛と結びつけられている。
“And I’m scared I’ll
Die unhappy
Without someone – to love”
また、下記のフレーズは、ショーが終わり、カーテンコールが始まる様子を描写しており、人生の終わりを暗示しているとも解釈できる。
“Here’s the curtain call
Shows over I’ve got to go”
全体として、この歌詞は人間の内面的な葛藤や孤独感、希望を表現したものであり、聴く者に深い共感を呼び起こすものとなっている。
THALA – Curtain Call (Official Video)
In Theory Depression リリース詳細
発売日: 2023年7月7日
収録曲:
1.You Had 2
2.Curtain Call
3.Easy Out
4.Are You Thinking Of Me
5.Sink
6.In Theory Depression
フォーマット:Mp3
Amazonで見る
THALA 関連記事
- シューゲイザーの遺伝子を受け継いだ、新世代バンド10選
- 【歌詞和訳】マシュー・ヒーリーがホリー・ハンバーストーン「Please Don’t Leave Just Yet」に与えた影響とは?
ライター:yabori
BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
今まで執筆した記事はこちら
Twitter:@boriboriyabori