最終更新: 2025年5月26日

音楽メディアBELONGがお届けする、ART-SCHOOL結成25周年特集“25 souls”。

前編のコラム、そして後編の80を超えるファンからの思いのこもったお祝いメッセージの掲載に続き、今回は待望の木下理樹インタビューをお届けする。

新作ミニアルバム『1985』は、前作『luminous』の地続きでありながら、ART-SCHOOLの新たな地平を切り拓く意欲作だ。

初期楽曲「Outsider」再録の経緯、そして25年間変わらない表現について。

そして、今回はBELONGのART-SCHOOL結成25周年特集“25 souls”の最終回として、7名のファンから寄せられた質問を、木下理樹に答えてもらった。

25周年を迎えたバンドの現在、そして『1985』に込められた思いを、BELONGならではの視点で深く掘り下げる。

ART-SCHOOL・木下理樹インタビュー


アーティスト:木下理樹 インタビュアー:桃井かおる子 編集・校正:BELONG Media編集部

制作の動機とメンバーの手応え

-桃井:ミニアルバム『1985』聴かせていただきました。最初に聴いた時、音や歌詞、全体の雰囲気が、前作の『luminous』にとても近い地続きのような印象を受けました。この作品は『luminous』を作ったすぐ後のタイミングで制作に取りかかったのでしょうか?
木下理樹: そうですね。『luminous』がすごくいいものができたという感触が僕らの中であって。その延長線上にあるような作品を、もう少し作りたいなと思って制作を進めていました。

-桃井:メンバーの皆さんとしても、『luminous』は手応えのある作品だったんですね。
木下理樹: 他のメンバーがどう思っているかはわからないんですけど、僕としてはすごく手応えがあったんです。だから、その先にある風景のようなものを、地続きで表現したかったんですよ。

-桃井:『luminous』の制作時に書かれた曲で、“これは『luminous』ではないな”ということで今回『1985』に入った曲もあるんですか?
木下理樹: そういった曲はないですね。『luminous』を作った後に、全部新曲として作っています。

サポートメンバーyagihiromi加入の経緯

-桃井:今回の『1985』では、サポートメンバーのyagihiromiさんはレコーディングから参加されているのでしょうか?
木下理樹: いや、レコーディングは参加していないですね。

-桃井:やぎさんが参加されるようになったいきさつを改めて教えていただけますか?
木下理樹: 僕が一度体調を壊して大阪で療養していて、少し良くなったので東京に戻ってバンドを再開しようかなと考えていた時期に、ベースの(中尾)憲太郎さんから“サポートギターを入れるのはどうか?”という提案があって。それがニトロデイのやぎちゃんだったんです。それで一度音を合わせてみたら、すごくいい感触だったので、ライブのサポートギターとして参加してもらっています。

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