名門4ADと契約したバンド、Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)。

彼らはフローレンス・ショウ(Vo.)のつぶやくようなボーカルとシュールな歌詞に、ポスト・パンクサウンドを組み合わせた新鮮な音楽を聴くことができる。

デビューアルバム『New Long Leg』、セカンドアルバム『Stumpwork』をリリースしている。

セカンドアルバムに収録されなかった曲やデモなどを集めた新作EP『Swampy』は2023年3月1日に4ADからリリースされる。(2023年2月14日追記)

Dry Cleaningとは

Dry Cleaning
Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)はサウスロンドンのポストパンクバンドである。

メンバーはフローレンス・ショウ(Vo.)、トム・ダウズ(Gt.)、ルイス・メイナード(Ba.)、ニック・バクストン(Dr.)の4人組。

Dry Cleaningはカラオケパーティーがきっかけで2017年に結成し、当初はボーカルなしのインストバンドとして活動していた。

結成して半年後に絵の研究者であり、音楽経験のないフローレンス・ショウが加入し、4人編成のバンドとなる。

また、Dry Cleaningはデビューアルバムのリリースはないものの、2019年に2枚のEP(『Boundary Road Snacks and Drinks』、『Sweet Princess』)をリリースしている。

2020年の3月にはDeerhunterやDaughter、Big Thiefらを輩出した名門レーベル4ADと契約。

Dry CleaningはStereogum誌の“Best New Bands Of 2019”に選出され、イギー・ポップにも絶賛されている逸材である。

結成:2017年
出身:イギリス・サウスロンドン
ジャンル:ポスト・パンク
レーベル:4AD
メンバー:
フローレンス・ショウ(Vo.)
トム・ダウズ(Gt.)
ルイス・メイナード(Ba.)
ニック・バクストン(Dr.)

Swampy EP

Swampy EP

2023年3月1日に4ADからリリースされるDry Cleaningの新作EP『Swampy』は、アルバム『Stumpwork』に収録されなかった曲、リミックス、デモなどが収められている。

EPからは、タイトル曲「Swampy」や「Sombre Two」などの曲が先行して公開されており、Dry Cleaningは、このEPリリースに伴い、ヨーロッパやアメリカでツアーを行う予定。

ちなみに調べてみたところ、“Swampy”という単語の意味は、複数の意味がある。

1つは、形容詞として使われる場合で、湿っぽく泥だらけである、水浸しのという意味。

もう1つは、音楽のジャンルとして使われる場合で、ルイジアナ州の沼地地帯で発展したスワンプ・ロックやスワンプ・ポップと呼ばれる音楽ジャンルのことを指す。

スワンプ・ロックやスワンプ・ポップの音楽は、ハスキーでなめらかな音色で、ブルースやカントリー、ケイジャンなどの要素を含みる。

おそらくDry Cleaningの新作EPの場合、どちらの意味も含んだ言葉遊びの強い作品に仕上がっていることが想像できる。

Dry Cleaning – Swampy (Official Audio)

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Dry Cleaningアルバムリリース

Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)はこれまでに2枚のアルバム(『New Long Leg』、『Stumpwork』)をリリースしています。

EP『Swampy』

Swampy EP
発売日: 2023年3月1日
収録曲:
1.Swampy
2.Sombre Two
3.Hot Penny Day (Charlotte Adigéry & Bolis Pupul Remix)
4.Gary Ashby (Nourished By Time Remix)
5.Peanuts (Demo)
フォーマット:Mp3
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2ndアルバム『Stumpwork』

『Stumpwork』
発売日: 20222年10月21日
収録曲:
1.Anna Calls From The Arctic
2.Kwenchy Kups
3.Gary Ashby
4.Driver’s Story
5.Hot Penny Day
6.Stumpwork
7.No Decent Shoes For Rain
8.Don’t Press Me
9.Conservative Hell
10.Liberty Log
11.Icebergs
12.Sombre Two(※ボーナストラック)
13.Swampy(※ボーナストラック)
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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1stアルバム『New Long Leg』

発売日: 2021/4/2
ジャンル: ポストパンク
収録曲:
1. Scratchcard Lanyard
2. Unsmart Lady
3. Strong Feelings
4. Leafy
5. Her Hippo
6. New Long Leg
7. John Wick
8. More Big Birds
9. A.L.C
10. Every Day Carry
11. Tony Speaks! *Bonus Track for Japan
12. Bugg Eggs *Bonus Track for Japan
フォーマット:CD
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Dry Cleaningバンドプロフィール

Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)

“Dry Cleaningは2017年、トム・ダウズ(Gt.)、ルイス・メイナード(Ba.)、ニック・バクストン(Dr.)が集まり、インスト・ポスト・パンクを演奏するために結成された。2018年にはヴィジュアル・アーティストであり、大学講師でもあるフローレンス・ショウ(Vo.)が加入し、彼女の枯れたヴォーカル・スタイルが加わった。

彼らは2019年7月のシングル「Magic of Meghan」でレコーディング・デビューを果たした。8月にはEP『Sweet Princess』が到着し、同年10月には『Boundary Road Snacks and Drinks EP』がリリースされた。2020年後半、Dry Cleaningは4ADと契約し、シングル「Scratchcard Lanyard」を発表した。この曲は、プロデューサーJohn Parishと共にレコーディングした2021年4月のデビューアルバム『New Long Leg』に収録されている。また、同レーベルの2021年のコンピレーションアルバム『Bills & Aches & Blues』に出演し、Grimesの「Oblivion」をカバーしている。”

引用元:Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)バンドプロフィール(Allmusic)

Dry Cleaning代表曲(Youtube)

  • Dry Cleaning(ドライ・クリーニング) – Magic of Meghan (Green Man Festival | Sessions)
  • Dry Cleaning(ドライ・クリーニング) – Viking Hair (Official Video)
  • Dry Cleaning(ドライ・クリーニング) – Full Performance (Live on KEXP)

Dry Cleaning関連記事

Dry Cleaning(ドライ・クリーニング)の関連記事について、BELONGではこれまでにインタビュー記事、『New Long Leg』リリース記事を取り上げている。

  • Dry Cleaningインタビュー
  • 『New Long Leg』リリース記事
  • ライター:yabori
    yabori
    BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

    ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

    これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

    過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

    それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。

    現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

    今まで執筆した記事はこちら
    Twitter:@boriboriyabori

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