最終更新: 2021年9月13日
Tempalay – made in Japan(まりりん)
お正月開けて通常モードになってくる1月6日。Tempalayが初アルバム『from JAPAN』をリリースする。デビューE.P.が入手困難になった彼らだけにとても楽しみで、リード曲「made in Japan」を何度も聴いていた。どのジャンルにも分類できない独特のメロディーは、どこか懐かしいのだけれど新しくて癖になる。謎の宇宙人が気になって仕方がないMVはsuchmos、yahyalなどを手掛ける映像作家Datch(Yamada Kent)の作品。媒体を超えて同世代のアーティストが集まりはじめている。2016年は彼らを中心に面白いことが起こりそう。まずは3月にテキサス州で行われるSXSWに出演するTempalay、Made in JAPANの力を世界に見せつけてほしい。
RAT BOY – MOVE(yabori)
AdeleやSam Smithなどの世界的にブレイクしたアーティストを生み出しているBBC Music Sound Of 2016に選出され、絶好調のRAT BOYが新曲「MOVE」のMVを公開した。Rat Boyことジョーダン・カーディがクレイアニメになって、遊び半分でやっているチープなヒップホップとでたらめな映像がとにかく痛快である。それこそ往年のBeastie Boysを思い出すような何が飛び出してくるか分からない面白さがある。RAT BOYもこのクレイアニメから抜け出して彼らのように音楽シーンをこねくり回して欲しいと思う。
Sunflower Bean – Wall Watcher(桃井かおる子)
ニューヨークはブルックリンからやって来た今年注目株の新人3ピースバンド、サンフラワービーン。ぶっちゃけ最近、ほぼ毎日聴いてます。ボーカルのジュリアの歌声とバンドの音が、個人的にはマジでドンピシャです!ちなみにジュリアはサンローランのモデルもやっていて、クールな見た目とはギャップのあるフワフワとした歌声がたまらんです。ジュリア以外の男メンバー(G.ニック/Dr.ジェイコブ)も、おしゃれなのか何なのかよくわからない風貌がなんだかウケる(笑)。…あぁ、そういうことか。このバンドは、「イケてる」と「ダサい」の中間地点のようなポジションにいるのが強みなのかもしれない。THE SMITHを思い出させるようなそのサウンドも、繰り返し聴いてみるとがっつりパンクだったり。妖精のようなジュリアの歌声に、それ程歌の上手くないニックの声が重なっていたり。何より、アー写やメンバーの雰囲気はいい感じなのに、全員演奏が正直上手くない。いわゆる、今流行りの【ギャップ】ってヤツですよ。だって、見た目同様の音楽をやっているようなバンドってつまらないじゃないですか?やっぱり音楽をやっている以上、おもしろくないとダメでしょ?あらゆる面でギャップありまくりのサンフラワービーン、ぜひ注目して頂きたい!いよいよ今週2日に発売される日本デビューアルバム『Human Ceremony』には、そんな彼らのギャップという魅力が大いに満載だ!もちろんこんな注目株、BELONGとしては見逃すわけにはいかない。
yahyel – Joseph(yabori)
前回特集した“YOUTHWAVE 2.0”で取り上げたyahyelが、新曲「Joseph」のMVを公開した。最近の彼らはと言えば、ロ ンドンのRough Tradeでのインストアライブを含むヨーロッパツアーを終え、本日7インチを発売したばかり。この新曲も7インチを購入するとダウンロードできるとのことだ。先日公開した「Fool」は圧倒的に作りこまれたビートがひたすら魅力的であったが、「Joseph」はUFOの飛行音のようなユニークな音使いに彼らのアイデアが光っている。しかしその反面ドラムの音に鋭さがないのが惜しい。それを差し引いてもこの曲を聴けばyahyelが国内では他の追随を許さないほど、斬新なビートを作り出しているのが体感できるだろう。またあくまで言語ではなく、ダンサーが踊っている映像で楽曲のメッセージを伝えようとする美学があるのも見事である。
https://www.youtube.com/watch?v=gvsQLki0QbQ
いざゆかんとす! – すかたん(桃井 かおる子)
ちょっと待って、聞いてない!儀間君、金城君、あなた方いつの間にこんなこと始めたのよ!?いざゆかんとすって何なのよ!?岡崎 体育と友達だったなんて、そんなの知らなかったよ。いやホント、本人達に会って詳しいことを聞きたいですわ。日本語の歌詞がなぜか英語に聴こえてしまうという不思議なラップが女子中高生の間で話題になっている、奈良県在中のシンガーソングライター・岡崎 体育。そして、関西のバンドシーンの台風の目・愛はズボーンのフロントマンの儀間 健太と金城 昌秀。この3人からなる謎のヒップホップ集団が、いざゆかんとす!である。このグループ名といい、「すかたん」(何の略?)という曲名といい、彼らがやっていることはとにかく振り切れてダサい!それこそ今人気急上昇中のSuchmosとか、その界隈のアーティストと比較すると非常にダサく感じられてしまうのだが、私が彼らに対して感じているダサさには【懐かしい】という感情も含まれている。3人の雰囲気や「すかたん」の曲調は、“だよねェ~”で一世を風靡したEAST END×YURIの「DA・YO・NE」を思い出させる。“だよねェ~”からヒントを得たかどうかは分からないが、先日の愛はズボーンへのインタビューの際金城君が言っていた“一周回った”とは、もしかするとこのことも含まれていたのではないだろうか?愛はズボーンの音楽はどのジャンルにもあてはまらず、方向性がまるで見えない未知数なバンドだ。だからこそ、音楽性として交わることのないはずだった岡崎 体育と一緒にグループを結成することができたのかもしれない。両者共に今まで見せなかった一面をこんなカタチで表現してくるとは、誰が予想できただろう。明らかにダサいいざゆかんとす!、この先どんなおもしろいモノを出してくるのか楽しみだ!
Mura Masa – What if I go? (木ノ下トモ)
期待の新人としてBBC Sound Of 2016にも選ばれ、今年フジロックへの出演も決定しているベッドルーム・ミュージック・アーティストMura Masa。彼のMura Masaという名前は、日本刀の村正から名づけられたそう。その名の通り、“ナイフのように切れる音を”と望む彼の音楽。そんな彼の新曲「What if I go?」が公開されました。ラジオのような無線放送のようなサンプリング。歪んだ電子ドラムの音が、ボーカルの声の始まりとともに愛らしい鐘の音のように変化していく。思い切ったエフェクトのかけ方が、これぞ宅録!という思い切りの良さ。とことん作り込めるのがソロの面白さだなと思いました。SoundCloudのコメントからも彼の注目度が感じられ、見ながら聴くのも楽しいです!
Walkings – flying fly(まりりん)
去年フジロックのルーキーに出演、私の企画にも出てもらった大好きなWalkingsが全国デビュー!アルバムの一曲目から驚いた。Walkingsってこんなバンドだっけ?地響きのような低音に風さんの荒々しくもどこか優しい声が混ざる。シャウトとヘッドバンギングをしたくなるリズムはどこかで体験したことがある。インディーバンドではなくてスタジアムで聴いた海外重鎮バンドの演奏で。ギターの音をうねらせ、タバコの煙を吐き、強気な笑い顔で去っていく。どの時代にも共通するロックバンドのイメージ。ゆっくり歩きながら、Walkingsはものすごい大物バンドになりそう。
Higher Authorities – …And Why Not? (木ノ下トモ)
アークティック・モンキーズやホット・チップ、フランツ・フェルディナンド等が所属する、イギリスの音楽シーンを代表する老舗レーベルDomino RecordsのSoundCloudで公開されてたこの曲、かなりかっこいいです。そのプロフィールなどは謎に包まれたエレクトロサイケデリック・デュオ。半覆面という風貌で、あまりにも気になりすぎる彼ら。一説には、20年以上ものキャリアを誇るバンドのメンバーの別プロジェクトだとか何とか?浮遊感にどっぷりつかれるドリーミーな楽曲と、けだるいボーカル。エレクトロだけど、音の粗さが生音に近く感じさせるような。この完成度で今度4月にリリースされる新作がデビューアルバムなの?って笑っちゃう感じがいい。ペイヴメントの『Brighten The Corners』がたまらなく好きな私には、ど真ん中です。
YOSA feat. ZOMBIE-CHANG & SALU – 夜明け前(yabori)
ZOMBIE-CHANGってこんなアーティストだったっけ!?というのがこの曲を聴いた最初の感想。タワレコで彼女の新作を試聴した時は可能性を感じるものの、まだまだこれからといった印象であったが、この曲では良い意味で期待を裏切られた。インディーポップをやっている時とは別人のように神がかったボーカルと恐ろしく広い視野でこの世を捉えた歌詞がとにかく強烈だ。また前回の清水翔太の曲でもコラボをしていた新人ラッパーのSALUもこの曲の世界観を拡張させている。独特の節回しのあるラップと特徴的なボーカルでありながらも、一回聴いて何を言っているのかしっかり伝わるのが良い。その両者を組み合わせてクオリティーの高いダンスミュージックで結びつけるYOSAのプロデューサーとしての力量が遺憾なく発揮された名曲である。YOSAのインタビューはこちら
Frankie Cosmos – Is It Possible / Sleep Song(木ノ下トモ)
アメリカのオスカー俳優を両親に持つという才能あふれるNYの宅録女子・Greta Klineのソロプロジェクトとして始まった4人組バンド、Frankie Cosmos。4月1日にリリースされた新作アルバム『New Thing』がPitchforkのアルバムレビューで8.5点の高得点を獲得したことでも話題になっています。そのアルバムの中の1曲、「Is It Possible / Sleep Song」のオフィシャルMVが公開されています。このシンプルというか、作り込まれてないというか、素材そのものな感じの曲が非常に心地よい不思議。ふにゃふにゃしたシンセの入り方が可愛くて。ギターもごくごくシンプルで。それがなんとも、彼女の声の透明感にとても良く合う。古い時代のグッドソングのような雰囲気を現代で作りだせるのも素敵だな。
KING – The Greatest(桃井かおる子)
黒人の女性が3人こうして並んでいると、TLCやDestiny’s Childを思い出してしまう。つまり、歌って踊れる超カッコイイ女性ユニットってこと。KINGという今回紹介するこのグループを初めて見た時も、個人的にはそんな印象を受けた。だが、どうやらそれは勘違いでしかなかったようである。何なんだよ、このMVは!?誰だってきっと、この人らの見た目(アー写とギャルの聖地OPA的なジャケット)からはこんな映像を作るなんて想像もできないよ!!今の時代っぽくない、それでいて新しさも感じるこのサウンドとビート。そして何より、3人のグルーブ感の心地良い声のハーモニー。しかもその才能と圧倒的なボーカルパフォーマンスは、エリカ・バドゥとプリンスのお墨付き!…って言われているにも関わらず、このMVは何なんだ!?こんなスーパーマリオ的な映像展開、どこぞのヒップホップグループやストロークスのジュリアン率いるCult Recordsでしか見たことないぞ!やっている音楽の内容とそのMVに、こんなにもギャップがあり過ぎていいのか!?…と思ったのだが、この曲のタイトルの意味は“最強にグレート”。何がグレートなんだがよく分からないけど、タイトルにそれを持ってくるという、そこからしてネジが何本か抜け落ちている感がある。まぁ、男も女も見た目と中身にギャップがあればそれだけモテる世の中だし。そういう人や音楽の方がおもしろ味は感じるよね。
DYGL – Let It Sway(yabori)
最近のインディー・ロックは同じような音楽ばかりで飽き飽きしていたところだったが、久しぶりに目の覚めるようなバンドが出てきた。前回BELONGの表紙になったYKIKI BEATのメンバーが3人もいるDYGLこそ、ストロークスやリバティーンズがそうだったようにインディーロックが本来持っていたロックを演奏する事・聴くことの楽しさを思い出させてくれる。DYGLの音楽は先にデビューアルバムを出したYKIKI BEATと比べると相当ラフであり、アナログ録音による荒々しさはあるものの、古き良きロックを演奏する楽しさが聴き手にもダイレクトに伝わってくる。実際にアメリカに長期滞在し、海外のバンドと同じ空気を吸って音楽をやる事により小手先のテクニックだけでなく、海外のインディーロックバンドが持っていた空気感や音圧も実現しているところに圧倒的な説得力がある。
Eskimeaux – Drunk (木ノ下トモ)
先週ご紹介したFrankie Cosmosにも参加する、”ブルックリンの才女”と呼ばれるGabrielle Smith。彼女のソロ・プロジェクト、Eskimeauxの新曲が公開されています。4月15日にリリース予定のアルバム『Year of the Rabbit』に収録されているこの曲。デビューアルバムもPitchfolkで高評価を得ており、この曲を聴くと次のアルバムへの期待も高まります。彼女の柔らかく繊細な歌声が耳にやさしく響いてきます。素材そのままのギターの音もやさしくて。包み込まれるような音楽を何度も聴いていたくなります。番組で弾き語りをしている映像もあるので、こちらもぜひ!前列で彼女を眺める女性客たちの気持ちが分かりすぎるくらい、うっとりしてしまう演奏に心を奪われます。
AFRICA – サマータイム(桃井かおる子)
今の関西のバンドシーンは非常に厳しい状況にあると思う。主に新人のアーティストにインタビューしている私は、近頃こんなことを思っている。実際、私と同じことを感じている関西のバンドマンは何人かいるようで、会うとこうした話をすることもよくある。一番の問題は、関西のシーンと東京のシーンがあまりにかけ離れてしまっていることにあると思う。だが、両シーンの距離を埋めてくれそうな気配を漂わせるバンドがここ関西にいたのである!その名はAFRICA。読んで字の如くアフリカである。大阪出身の彼らが奏でるサウンドは、正直新人とは思えない。何と言うか…そう!子供の頃スーパーで流れていたようなBGMを思い出させるのだ!こう言ってしまっては安っぽくなってしまうが、しかしこのキラキラ感にはまさにこの表現が近いように思える。特に今回紹介する「サマータイム」の曲の締めなんて、まさにひと昔前のスーパーのBGM感ハンパないのだ!とにかく、聴いてみたら恐らく誰しも【懐かしい】という感情になるような、そんな要素がこの曲(このバンド)には詰まっているのだ。具体的に例えると、米米CLUBの「浪漫飛行」を聴いた時に覚えるあの感情のような感じだ。その辺りの時代の音楽に影響を受けているのかと思いきや、ボーカルのとも君は『リトルマーメイド(ディズニー)』の名曲「Under The Sea」が大好きのようで。そんな彼らのデビューアルバム『Summer Long』が、いよいよ今月の27日に発売される。ちなみにこのアルバムには、【ロマン(浪漫)】がこれでもかと言わんばかりに溢れている。関西と東京のバンドシーンの距離を埋めてくれそうな彼らの気配こそ、【ロマン(浪漫)】そのものである。
TENDOUJI – Skippy(まりりん)
みんな大好きTENDOUJIが6月発売の2ndE.P.から「Skippy」のMVを公開した。みんな大好きというのにはちゃんと理由があって、彼らはどんなジャンルにも対応しちゃうのだ。オールディーズが好きな人も、00年代UKロックが好きな人も、邦ロックが好きな人も「TENDOUJI好き!」ってなる。ジャンルの壁を超えるということでDragon Ashのようだと言われるし、友達同士で「TENDOUJIで誰が推しメン?」って話ができるところからインディーバンド界のSMAPとも言われる(実話)。若くないし、かっこよくないし、演奏もうまくない、でも好きになっちゃう。そんなものが気にならないくらい曲と人柄がめちゃくちゃ良い。彼らの「GRUPEEEE」はYkikiBeat「Forever」と並んでDJイベントに欠かせない曲となっている。嘘でしょと思うなら1度ライブを見てほしい。バカみたいな本数やってるから絶対予定が合う日があるはずだ。どこか懐かしく思わず踊っちゃうインディーミュージックは老若男女問わず愛される。その魅力に取り憑かれたら、あなたともこの話がしたい。「TENDOUJIで誰が推しメン?」
リア・ドウ – My Days(yabori)
ファイナルファンタジーVIIIのエンディング曲の「Eyes On Me」って曲を覚えていますか?僕はゲームをやりこんでいたつもりですが、すっかり忘れていました。今回紹介する北京生まれの19歳、リア・ドウはあの「Eyes On Me」を歌っていたフェイ・ウォンの娘だそうで、父親はロック・バンド黒豹でも活躍してきたヴォーカリスト=ドウ・ウェイという、サラブレットぶり。どれくらいサラブレっているかというと、森進一と森昌子の子供、Taka(ONE OK ROCK)みたいなもんだろうか。しかしその出自に負けず劣らず彼女は曲だけでなく、ボーカルも良い。何より北京出身にも関わらず、海外アーティストのように聴こえるし、「My Days」という曲はどこかブリストルサウンドを思わせるクールさがある。日本ではD.A.N.やyahyelなどのクールなサウンドを聴かせるバンドが現れたが、中国でもリア・ドウという逸材が出てきたのだ。これからは中国を始めアジア圏からも欧米でも活躍しそうなアーティストが出て来る時代になるんじゃないだろうか。余談ですが、彼女は日本に留学経験があり、その時に好きになったミュージシャンがゆらゆら帝国だそう。そら間違った音楽は作らんわな~。
WEIRDO – ARMANIO (木ノ下トモ)
謎につつまれたWEIRDOというアーティスト。ベルリンに拠点を置くとか、UKのプロデューサーとか色々説はあるようですが、はっきりしたところはよく分からない・・・。でも確実に言えることは、かっこいい!これまでに「BUTTER」と「ARMANIO」の2曲がSoundCloud上にあげられているんですが、どちらも良くて紹介するのに迷ってしまいます。「ARMANIO」は、力強くて踊れる感じの曲なんですが、細かい音が繊細できれい。そしてキャッチーだからもっと聴きたいなって思います。プロデューサーをやってる方って、大体、めっちゃ歌えるやん!みたいな人多いですよね。そもそも音楽の才能なかったらプロデュースなんてできませんもんね。
Thank You Cream – Hegira(まりりん)
5月にDead Funny Recordsから1stミニ・アルバムをリリースするThank You Creamから音源が届いた。2年前に結成された東京の5人組である。1曲目から予想外にヘビィーなサイケデリックサウンドに驚かされた。シンセより目立つギターのゴリゴリした音と抑制された歌声のギャップが良い。60年代以降のありとあらゆるサイケバンドに影響されたとのことで、そのサウンドの幅は広い。粗削りな部分もあるが、それが逆にライブ感を感じさせて、彼らが気持ちよさそうに演奏している様子が想像できる。盛り上げたあと落とすタイミングも絶妙だ。「Hegira」というイスラム教の聖遷を意味しするタイトルやアートワークのセンスも個人的にとても好き。若手インディーサイケの筆頭としてThank You Creamの伸び白に期待大。
※「Hegira」はStudio Sessionの2曲目で演奏
Weaves – One More(yabori)
何、このジャンクな音!?一体、全体どうしたらこんな謎の音楽を作れるのか?はたまたどんな奴がこんな音楽を作っているのだろうか?調べてみたらこのWeavesというバンドはボーカルのアイフォンのボイスメモを集めることから始まり、現在はカナダはトロントのDIYシーンで随一の人気バンドにまで成長したらしい。そして6月に全世界でデビューアルバムをリリースするそうだ。そうか、どおりでこんなヘンテコな音楽を作れるのか。そもそもバンドの成り立ち自身がマトモじゃねぇし。しかしながらそんなカテゴライズ不能で無視できないポップ・ミュージックによって、今、全世界のメディアの注目を集めているらしく、PitchforkやNMEなどで絶賛されているらしい。やっぱりメディアも新しくて面白い音楽を求めているんだから、バンドなんてマジメにやらなくても良いんじゃないか。
FREAK – What Happened?(yabori)
どうやら最近、イギリスではチェルムズフォードという土地がアツいらしい。ここは今年のサマソニに出演するRAT BOYの出身地でもあり、今日紹介する18歳のConnar Ridd率いるイギリスの新人バンド(ソロプロジェクト?)のFreakの出身地でもあるのだ。近年、ウルフ・アリスやドレンジなど、ネオグランジ勢が盛り上がっているイギリス国内において、その勢いに続けとばかりに出てきた彼らの音楽はグランジとヒップホップとをほど良いバランスで掛け合わせた音楽であり、もう既に海外メディアからも注目を集めているようだ。NMEは彼らをNew Music Of The Dayで取り上げ、“Slaves and RatBoy”のハイブリッド系だと評しているようだ。またそれだけではなく、おそらくチェルムズフォード(Chelmsford)という地名から取ったのだろうか、彼らを’Chelmo-rock’とも呼んでいるようだ。そして彼らのデビュー作『What Happened EP』より、タイトル曲のMVも公開された。これがまた、ビデオを見せる気があるのかないのか振り切れたハチャメチャぶりが良い。RAT BOYとともにイギリスのミュージックシーンを面白くしてくれそうだ!