Baroque Pop

先日、イギリスのブライトンから、ショート・ピープルとファーという素晴らしい新人バンドがデビューを飾りましたが、いかがお過ごしでしょうか。

特にショート・ピープルはバロック・ポップと呼ばれる音楽をやっているのですが、バロック・ポップという言葉をご存知でしょうか。

バロック・ポップとは

まず、バロック・ポップとは何ぞや?という方もいるでしょう。

色んな定義がありますが、ここではシンセ登場以前のテイストを持った音楽(1970年以前)のことを指します。

また同じジャンルを指す言葉にチェンバー・ロック、チェンバー・ポップというものもあります。

現代でもアメリカ中心ではありますが、バロック・ポップを鳴らす新人アーティストが近年増えてきているので、ここで紹介していきます。

新世代バロック・ポップアーティスト

The Lemon Twigs

まず、このシーンの立役者となったのがレモン・ツイッグス。

フォクシジェンのジョナサン・ラドがプロデュースしたデビューアルバムの先行曲「These Wordsは見た目も音楽も衝撃的。

Weyes Blood

彼らに続くのはカーペンターズを思わせる歌声を持つ、ワイズ・ブラッド。8才からギターを始めたというクラシックなソングライティングも魅力。

その才能ゆえにアーティストからのラブコールも多く、アリエル・ピンク、パフューム・ジーニアスらの楽曲へも参加しています。

2019年に最新作『Titanic Rising』をリリースしましたが、各メディアのベストアルバムの常連になるほど評価が高い作品を作っています。

Short People

イギリスからもランディー・ニューマン(70年代に活躍したロサンゼルスのSSW)の同名曲をバンド名にした、ショート・ピープル。

まだ2曲しかリリースしていない超新人ですが、一筋縄ではいかないソングライティングとアコギ、ピアノを含む5人編成というのも面白いです。

Fruit Bats

アメリカはシカゴのサイケフォークバンド、Fruit Batsの新曲「Gold Past Life」も良質なバロックポップとなっていて聴きごたえがあります。

ちなみに最新作『Gold Past Life』を2019年6月にリリースされたので、こちらも是非チェックを。

Fruit Batsはエリック・D・ジョンソン(Eric D. Johnson)を中心に結成されたバンドで、2013年に一度解散。

2015年に再結成し、現在も活動を続けています。

Drugdealer(12/5追加)

名前こそ物騒ですが、古く良きアメリカン・ポップスの真骨頂を生み出す逸材、Drugdealer(ドラック・ディーラー)。

彼らはロサンゼルス在住のマイク・コリンズによるソロプロジェクト。

最新作『RAW HONEY』は前述したレモン・ツイッグスのダダリオ兄弟のみならず、ワイズ・ブラッドもゲスト参加し、エンジニアはマック・デマルコという、これでもかと言わんばかりの超豪華バロック・ポップアルバム!

12月にここ日本でも国内盤が発されるので、これらの音楽を好きな方は見逃し厳禁です。

まとめ

いかがだったでしょうか。バロックポップは60年代のグッドメロディーや美しいコーラスワークという遺産を、最良の形で現代に受け継いだ音楽と言えるのではないかと思います。

この記事をきっかけに現代だけでなく、過去のバロック・ポップにも触れる機会になれれば幸いです。(文:矢部友宏)

バロック・ポップの楽曲一覧

■The Lemon Twigs – These Words

■WEYES BLOOD – EVERYDAY

■Short People – You Know I’m Weird

■Fruit Bats – Gold Past Life

■Drugdealer – Fools