最終更新: 2020年5月13日
偏執的なこだわりを持つジャック・ホワイトとメグ・ホワイトによるザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)。
赤・白・黒の3色で構成されたアルバムジャケットやバンドの衣装を見てもよく分かる。
目次
ザ・ホワイト・ストライプスのこだわり
そもそもジャック・ホワイトの常軌を逸したこだわりはホワイト・ストライプスから始まったのではなく、
バンド結成以前に彼は家具職人をやっていた時期があり、当時から黄色と黒で統一していたそうだ。
その後、このカラーリングが彼のレーベルThird Man Recordsに繋がることになる。
そんなザ・ホワイト・ストライプス『Elephant』はグラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞しただけでなく、
「Seven Nation Army」によって最優秀ロック・ソング賞を受賞するほど、彼らの名前を一躍有名にしたアルバムである。
1963年以降の機材は全く使用されなかったというアナログにこだわり抜いて制作された本作こそ、GLIM SPANKYのルーツだそうだ。
彼らはこのアルバムのどういう部分に影響を受けたのだろうか?Magazine Vol.12に掲載されたルーツ記事の一部を再掲する。
『Elephant』が与えた影響
アーティスト:松尾レミ(Vo/Gt)、亀本寛貴(Gt) インタビュアー:桃井 かおる子 撮影:Masahiro Arita
-それでは5枚目のルーツアルバムを教えてください。
松尾:最後の一枚はザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)の『Elephant』。私が中学生の時に度肝を抜かれた一枚で、ここからもっと音楽のルーツを探りたくなった一枚ですね。このアルバムからLed Zeppelinに遡って、Woodstock(Woodstock Music and Art Festival)のDVDを見続けるって所までいったきっかけのアルバムなんです。洋楽をしっかり聴こうと思ったきっかけはThe Whoでしたけど、大好きになったきっかけはザ・ホワイト・ストライプスですね。
亀本:「Seven Nation Army」もフェスで、お客さんが歌っているんですよね。二人ともこのアルバムは本当に好きなので、二人の一枚とも言える作品です。
現代に届くルーツロック
松尾:アルバムを流しながら、窓を開けてアンプを大爆音にして、一緒に真似してギターを弾くって事をやっていました(笑)。田舎に住んでいたので、そういう事もできたんですよ(笑)。ギターを始めてすぐに出会ったアルバムでもありますし、音楽をやるきっかけとなった一枚といっても過言ではないです。
亀本:音楽面以外でもビジュアルやアートワークがユニークなので、そういう面でも共感できますね。
松尾:ザ・ホワイト・ストライプスの音楽は、現代に届くルーツロックでもあるし、ルーツロックを現代に消化したサウンドだと思っているので、そこに一番共感できますね。ルーツを辿りながらも、最新のサウンドを確立したロックスターというイメージがあるので。
亀本:彼らの音楽の基本はブルースだと思うんですけど、焼き増しではなく、ちゃんと更新していっているのが凄いと思うんですよね。
松尾:普遍的だけど、新しいというのが彼らの素晴らしい所だと思います。自分たちもそういう音楽を作りたいって思いますね。年代や国や性別を超えて届くサウンドを作りたいですね。人生をかけてそういう音楽を突き詰めていきたいです。
リリース(ザ・ホワイト・ストライプス)
発売日:2003/4/1
レーベル: Xl Recordings UK
収録曲:
Disc 1
1. Seven Nation Army
2. Black Math
3. There’s No Home For You Here
4. I Just Don’t Know What To Do With Myself
5. In The Cold, Cold Night
6. I Want To Be The Boy To Warm Your Mother’s Heart
7. You’ve Got Her In Your Pocket
Disc 2
1. Ball And Biscuit
2. The Hardest Button To Button
3. Little Acorns (intro by Mort Crim)
4. Hypnotize
5. The Air Near My Fingers
6. Girl, You Have No Faith In Medicine
7. It’s True That We Love One Another (vocals by Holly Golightly)
リリース(GLIM SPANKY)
シングル『ストーリーの先に』
発売日: 2019/11/19
レーベル: UNIVERSAL MUSIC LLC
収録曲:
01.ストーリーの先に
02.Breaking Down Blues
03.Tiny Bird
4thアルバム『LOOKING FOR THE MAGIC』
発売日: 2018/11/20
レーベル: UNIVERSAL MUSIC LLC
収録曲:
01.4 Dimensional Desert
02.Love Is There
03.TV Show
04.ハートが冷める前に (アサヒ飲料「WILKINSON」コラボレーション曲)
05.The Flowers (三越伊勢丹グループ『2018花々祭 WILD FLOWERS~花を愛する人々~キャンペーンオリジナルソング』)
06.In the air (モバイルのために生まれたオーディオブランド『GLIDiC』タイアップ曲)
07.愚か者たち (映画『不能犯』主題歌 / AbemaTV『格闘代理戦争2ndシーズン』主題歌)
08.Hello Sunshine (メ~テレ『デルサタ』『デルサタ11』番組テーマ曲)
09.All Of Us (テレビ朝日系列ドラマ『警視庁・捜査一課長 season3』主題歌)
10.To The Music (NHKワールドJAPAN・BSプレミアム『J-MELO』エンディングテーマ)
11.Looking For The Magic
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BELONG Mediaが発行するVol.22,25にて、グリムスパンキーのインタビューを掲載。