最終更新: 2021年1月9日

前回に引き続き、世界のサイケデリックバンド特集第4弾となります。今回は南米のバンド限定で10組のプレイリストを作りました!

以前紹介した北欧やヨーロッパのバンドと比べてもテイストがガラッと変わり、地域と曲調の変化の関係性が楽しめるものになっています。

曲を聴きながら、解説も読んでもらうとより聴く楽しみが増ること間違いなし!


Boogarins – Tardança(ブラジル)
以前は正統派なサイケ・ロック・サウンドを鳴らしていた彼らだが、今作ではさらにサウンドの幅が広がり、エクスペリメンタルな要素も加味され進化している。

“ブラジルのグル―ヴィなサイケ・ロック・バンド、BOOGARINS。2013年に結成された彼らは、EPをリリースした後、デビュー・アルバム『AS PLANTAS QUE CURAM』をリリースし、2015年にセカンド・アルバム『MANUAL OU GUIA LIVRE DE DISSOLUCAO DOS SONHOS』でラテン・グラミー賞にノミネートされる。その頃からブラジルという枠を超えた人気と注目を獲得していった彼らが、ローリング・ストーン誌のブラジル版で2017年ブラジルのベスト・アルバム10枚の一つに選ばれた前作『LA VEM A MORTE』に次ぐニュー・アルバムをリリースする。”

引用元:Boogarinsプロフィール(ディスクユニオン)


My Magical Glowing Lens – Raio de Sol(ブラジル)
Gabriela Deptulskiによるミュージックプロジェクト。彼女の創り出すスペーシーなミステリーポップの世界感がとても心地いい。


The Holydrug Couple – I’ll Only Say This(チリ)
サイケ好きならおそらく彼らの事を知っている人も多いかも知れない。サウンドのクオリティーから曲の完成度、どれを取っても、さすが!としか言えない。


Glue Trip – Time Lapses(ブラジル)
ブラジルはパライバ州出身のデュオ。浮遊感のあるローファイサウンドにドリーミーなメロディーラインが重なり、多種多様なジャンルが上手くまとまり昇華されている。


Banda de Turistas – Solo para mí(アルゼンチン)
グルーヴィーでタイトなリズムの上にサイケなシンセが音を包み込み、上品に聴かせてくれる。同アルバムにはディスコ調の曲も収録されており、色んな顔を見せてくれる。


Tagore – Pineal(ブラジル)
2016年発売のアルバムはSonyからリリースされた。ブラジルのネオ・サイケデリックというジャンルを代表するかのようなサウンドに注目。


Catavento – Panca Úmida(ブラジル)
メロウかつレイジーなチルな曲から、少しガレージ感のあるサウンドまで幅広いジャンルを網羅している。そしてこのなんとも言えない哀愁がバンドの味として成立している。


Föllakzoid – Trees(チリ)
Black Sabbathの様なリフ、ガレージサイケ、そしてワールドミュージックが融合した様な世界感に引き込まれる。LollapaloozaやPrimavera Soundなど数々のフェスにも出演経験のある実力派。


Psychic Fair – Hi and Bye(ブラジル)
DIIVの様な疾走感のあるドリームポップとシューゲイズ感、それに加え多少のポストパンク感も感じられる彼ら。最新アルバムが昨年リリースされた。


Mannequin Trees – Daydream(ブラジル)
メロウなボーカルとドリーミーで心地よいサウンドが特徴の彼ら。そんなドリーミーな曲から突然ファジーなギターソロへの展開というギャップも素晴らしい。

■【プレイリスト】サイケデリア、未知と遭遇する10曲。其の四“南米編”


ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。
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