最終更新: 2020年12月6日

Whitney(ホイットニー)は星野源も絶賛するシカゴ出身のフォークロック・バンド。

セカンドアルバム『Forever Turned Around』をリリースし、2020年4月に来日予定だったが、現在は延期となっている。

Whitneyとは

Whitney
レトロでノスタルジックなフォークを奏で、田舎の大自然へ身を委ねたくなる優しさと絶妙な物悲しさを併せ持つシカゴ出身のフォークロック・バンド、Whitney(ホイットニー)。

彼らはジュリアン・アーリック(Vo./Dr.)とマックス・カケイセック(Gt.)による2人組のバンド。

そしてそんな2人はWhitney結成以前に別のバンドで活動していた経歴があるのはご存じだろうか。

結成のいきさつ

ジュリアンはアメリカのサイケデリック・ロックバンド、アンノウン・モータル・オーケストラ(Unknown Mortal Orchestra)でドラマーをしていた。

マックスはというと、シカゴ出身のインディー・ロックバンド、スミス・ウエスタンズ(Smith Westerns)で以前ギターを担当。

そして一時期ジュリアンもスミス・ウエスタンズのサポートドラマーとして参加していた過去がある。

だが2014年にスミス・ウエスタンズは解散し、その後ジュリアンとマックスでWhitneyを結成することになる。

そんな2人はルームメイトで、お互いソングライティングを助け合いながら二人三脚で作曲活動を行っている。

『Forever Turned Around』

Forever.. -Coloured- [Analog]
2016年にデビューアルバム『Light Upon the Lake』をアメリカのインディーズレーベル、Secretly CanadianよりリリースしたWhitney(ホイットニー)。

そして待望のセカンドアルバム『Forever Turned Around』が2019年の8月30日に同レーベルより発売される。

そのアルバムより「FTA」と称されたトレイラーと、シングル曲「Giving Up」の音源が現在発表されている。

そして今回のアルバムはFoxygenのジョナサン・ラド(以前にザ・レモン・ツイッグス(The Lemon Twigs)やワイズ・ブラッド(Weyes Blood)などをプロデュース)、

ボン・イヴェール(Bon Iver)のプロデューサーでも有名なブラッド・クックもプロデューサーとして参加している。

今作『Forever Turned Around』のコンセプトは、「時間は有限だという不安を認める事。」と語るWhitney。

他にも死の必然性、疑う事、そして恋や友情などについても問いかけている内容となっている。

レトロでアナログ感なフォークロック

Whitney
ファーストアルバムも今回発表された新曲もそうだが、サウンド的にはレトロなアナログ感のあるフォークテイストで統一されている。

穏やかな北米の大自然の香りが漂い、ジュリアンのハイトーンボイスがサウンドに優しさを加え、マックスのギターは極上のメロディーを奏でるが、しっかりとサウンドに馴染み、楽曲に奥行きをプラスしている。

ただの単調なフォークで終わるのではなく、トランペット、フォーキーなスライドギター、そしてストリングスが絶妙なスパイスとなり曲に彩りを与えている。

今は日本でのライブは発表されていないが、これからアメリカ全土、そしてヨーロッパ各国をツアーで回るWhitney。

12月までぎっしりとスケジュールが詰まっており、Pitchfork Music Festivalを始めとしたフェスティバルを合わせおよそ60本以上のライブを行う予定だというから驚きだ。

最新アルバムの全貌はまだ見えていないが、現在発表されているトレイラーと新曲を聴いただけでも見えてくる前作同様のWhitney感は前作からのファン、そしてこれから初めて聴く人をも虜にするだろう。

そして今年の夏のお供にピッタリだろう。

Whitney来日延期

Whitney
日本のロックバンド、CHAIと共にワールドツアーを行っているWhitneyが4月に大阪・東京で単独来日ツアーを行う。

彼らはニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』で、俳優・松重豊出演時に紹介され、話題になった。

そんなぜ絶好のタイミングで来日が決定!見逃せない公演がまた一つ増えた。

※4月に予定していたWhitneyの来日ツアーはアジアツアー全体の延期に伴い、日本公演も延期することが決定した。

現在、振替公演の日程を調整しているとのこと。

振替公演の際は、手持ちのチケットが有効になり、振替日程に都合がつかない方には払い戻しがあるとのこと。

払い戻しの詳細については、振替日程の発表に併せて案内があるとのこと。

詳細はクリエイティブマンのWhitney来日公演詳細ページにて。(2020年3月4日追記 BELONG編集部)

・大阪 4月2日(木) @大阪・UMEDA Trad
開場・開演:18:00/19:00
チケット:オールスタンディグ ¥6,500(税込)
※未就学児入場不可 ※別途 1ドリンクオーダー
チケット発売日: 2/15(土)
<問>キョードインフォメーション 0570-200-888

・東京 4月3日(金) @東京・Veats SHIBUYA
開場・開演:18:00/19:00
チケット:オールスタンディグ ¥6,500(税込)
※未就学児入場不可 ※別途1ドリンクオーダー
チケット発売日: 2/15(土)
問い合わせ: クリエイティヴマン 03-3499-6699

制作・招聘:クリエイティブマン
協力:BIG NOTHING

シングル『FTA b/w Far, Far Away』

「Take Me Home, Country Roads」をカバー

Whitney、Waxahatchee
ジュリアン・アーリック(Vo./Dr.)とマックス・カケイセック(Gt.)によるフォークロック・バンド、Whitney(ホイットニー)。

WhitneyがWaxahatcheeとコラボし、ジョン・デンバーの名曲「Take Me Home, Country Roads」をカバーした。

また、90年代を代表するR&Bグループ、SWV(シスターズ・ウィズ・ヴォイセス)の「Rain」もカバーした。

Whitneyによる「Take Me Home, Country Roads」と「Rain」のカバー曲の音源はどちらもYoutubeで公開されている。(2020年6月2日追加)

  • Whitney – Take Me Home, Country Roads [Featuring Waxahatchee] (Official Audio)
  • Whitney – Rain (Official Audio)

リリース

2ndアルバム『Forever Turned Around』

収録曲:
01. Giving Up
02. Used To Be Lonely
03. Before I Know It
04. Song For Ty
05. Valleys (My Love)
06. Rhododendron
07. My Life Alone
08. Day & Night
09. Friend of Mine
10. Forever Turned Around
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1stアルバム『Light Upon the Lake』

Light Upon the Lake [12 inch Analog]
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Whitney
Secretly Canadian (2016-06-03)
売り上げランキング: 74,852

収録曲:
01. No Woman
02. The Falls
03. Golden Days
04. Dave’s Song
05. Light Upon The Lake
06. No Matter Where We Go
07. On My Own
08. Red Moon
09. Polly
10. Follow
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プロフィール

Whitney

“元SMITH WESTERNSのギタリスト、Max Karacekと同じく元SMITH WESTERNSのドラマーでUNKNOWN MORTAL ORCHESTRAのメンバーとしても活動していたJulien Ehrilich率いるシカゴのインディ・ロック・バンド、WHITNEYがデビュー・アルバム『Light Upon the Tome』から3年ぶりとなる新作『Forever Turned Around』を8月30日にリリースする。本作は、前作リリース後のツアー中に書かれた曲をもとにセッションを何度も行いながら制作された。プロデューサーには前作も手がけたJonathan Rado(Weyes Blood、Father John Misty)と新たにBradley Cook(Hand Habits、Hiss Golden Messenger)を迎え楽曲のアレンジに貢献している。また本作にはWHITNEYのオリジナル・リズム・ギタリストであるZiyad Asrarが参加し、『Light Upon the Lake』が制作された彼の所有するシカゴのベースメント・スタジオでセッションを行っている。Ziyadとの再会とスタジオでの作業はバンドにとってとても有意義な結果をもたらし、この一連の作業がアルバムを完成へと導いた。またバンドはシカゴのミュージシャンLia KohlとOHMMEのMacie Stewartにストリングスでの参加を依頼し、その演奏はアルバムをより色鮮やかなものにしている。WHITNEYは『Forever Turned Around』のリリースと前後しMalcolm Brown(キーボード)、Print Chouteau (ギター)、Josiah Marshall(ベース)、そしてトランペット奏者のWill Millerと共にツアーを行っている。”

引用元:クリエイティブマンプロダクション

Youtube

  • Whitney – Giving Up
  • Whitney – No Woman
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。
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