Temples


ドラマー・サムの脱退と古巣Heavenly Recordingsからの移籍を乗り越えて、テンプルズ(Temples)がサード・アルバム『Hot Motion』をリリースする。

サムの代わりに新しく加入したサポートドラマー、Rens Ottinkが加入し、よりラウドにサウンドを変化させた彼ら。

前作『VOLCANO』をリリースした後、彼らに訪れた激変についてベーシストのトムに話を聞いた。

またトムいわく来年、日本でのツアーも実現するかも!?との嬉しいお知らせも!

Templesの新しい原動力

インタビュー:矢部友宏 インタビュアー:トム・ウォーズリー 翻訳:Red Apple

-前作をリリースした後、ドラマーのサムが脱退したようですね。彼はどうして脱退することになったのでしょうか。
トム:ちょうど違う道に進むタイミングだったんだ。バンドがバンドとして機能するのが難しくなったときには何かを犠牲にするしかないんだ。物事がこれから先も正しい方向でこのまま進んでいくのか、という事を自分自身に問いたださなければいけなくてね。そしてこの決断がメンバー全員がより幸せになるには必要なことだと思った。僕達全員サムのこれからの活躍に期待しているし、これからもずっと仲間でいることには変わりないね。

-サムの代わりにサポートメンバーとして、レンズ・オティンクが加入することになりました。彼はPAUWというバンドをやっているようですが、どのようにして出会ったのでしょうか。
そうだね。レンズは今僕達のファミリーの一員なんだ。初めて彼に会ったのはオランダのユトレヒトでPAUWとライブを共にした時だった。それ以来PAUWとは連絡を取り合っていたんだ。そしてドラマーを探そうって話になった時に一番最初に頭に浮かんだ候補がレンズだったんだ。レンズがTemplesに参加してくれたことはとても素晴らしいし、彼がバンドの一員になることをとても楽しみにしていたんだ。

-レンズがサポートメンバーとしてドラムを叩くようになって、Templesのサウンドにどのような変化がありましたか?
もちろん変化はあったよ!彼にはとてもユニークなスタイルとドラムのプレイに対するアプローチを持っていて、まさにドラムキットの向こうにいる”原動力”みたいな存在だね。僕達のライブパフォーマンスやこれからの音作りに彼のドラッグ(装飾音符)だったり、強くドラムをヒットするっていうテクニックが間違いなく影響を与えているよ。

-今作は以前よりダイナミックなサウンドになったと思います。どうしてこのようなサウンドになったのか教えてください。
2枚のアルバムを出した後、バンドとしての音のスペクトラムをもう一度見つめ直したんだ。僕達はTemplesの範囲内でいつも違うスタイルの曲を書いてきた。そして僕達にとって何が一番重要なのか1度色々分解して考えてみたんだ。特に「Hot Motion」のサウンドには重きを置いてね。このアルバムには光と影があって、その微妙な瞬間もしっかり残されている。以前よりもヘビーなサウンドを鳴らしているんだけど、何より僕が思うに以前のようなミステリー感とダークな感情をまたこのアルバムに落とし込みたいという関心が強くあったんだ。

2020年には来日ツアーも!?

-今回のアルバムを作るにあたって、サウンドやバンドへの取り組み方で変わったと思うことがあれば教えてください。
「Hot Motion」ではたくさんあったサウンドを1度解体する所からスタートしたんだ。僕達は作曲の時に音をどんどん重ねていく傾向があるんだけど、前作のアルバムの後ぐらいからかな。楽曲へ過度な装飾をする傾向を今回のアルバムでは繰り返したくないなと思っていたんだ。だから今作ではできるだけ少ない楽器を使って、可能な限り壮大でインパクトのあるサウンドを作ろうとした。過度なアレンジをしなくても、できる限り奥行きと雰囲気を生み出したかったんだ。

-「Step Down」のギターフレーズはとてもユニークですよね。このフレーズはどのようにして思いついたのでしょうか。
「Step Down」のイントロは初め大きく違ったものだったんだ。これはスタジオで弾きながら偶然生まれたもので、それをそのままレコーディングしたんだ。あるアイディアを精巧に練って作り込み過ぎるよりも、自分が良いと思ったものをそのまま残すことが時には大切なこともあるんだよね。

-アルバムタイトル『Hot Motion』にはどのような意味があるのでしょうか
「Hot Motion」がこのアルバムを具体化した最初の曲だったから、その曲名をアルバムタイトルにしたんだ。そしてこのタイトルは、例えばその音楽がどのような形に仕上がるのかについてだったり、何かに向かう原動力についてだったり、あるいは潜在意識をコントロールすること、無意識下で衝動的になったりすると言う事を明確にすると同時に、僕達人間の本質に対して言及しているんだ。

-Templesは何度も来日しているので、僕らや対談させてもらったGLIM SPANKYを始め、日本にたくさんファンがいます。彼らにメッセージを頂けますか?
日本のみんな、『Hot Motion』をようやく届けることができて嬉しいよ!僕達の作品を是非とも楽しんで欲しいし、2020年に日本ツアーをするのが待てないよ!準備はいいかい?

リリース情報

Hot Motion
Hot Motion

posted with amazlet at 19.06.05
ATO Records (2019-09-27)

収録曲:
1.Hot Motion
2.You’re Either On Something
3.Holy Horses
4.The Howl
5.Context
6.The Beam
7.Not Quite the Same
8.Atomise
9.It’s All Coming Out
10.Step Down
11.Monuments

プロフィール


UKミッドランズ出身の4人組サイケデリック・ロックバンド。12年に発表した「シェルター・ソング」が反響を呼び、NMEの”ベスト・ニュー・バンド・オブ・2013″リストに選出。ノエル・ギャラガーやジョニー・マーが彼らのライヴを絶賛し、ザ・ローリング・ストーンズのハイドパークでの公演のオープニング・アクトにも抜擢される。13年11月には日本独自盤EP『シェルター・ソング e.p.』をリリースし、直後にはHostess Club Weekenderにて初来日を果たし満員の観客を熱狂させるなど、アルバム・デビュー前からここ日本でも期待の新人として注目される。14年2月デビュー・アルバム『サン・ストラクチャーズ』をリリース。リリース日にタワレコ全店チャート1位(Pop / Rock)を獲得、さらに5月に行なわれた東京での単独公演のチケットは即完売となる。7月のフジロック ’14で再来日を果たすと、そのサイケ・サウンドを体感しようと押しかけたロック・ファンでレッドマーキーは超満員となった。そして11月には『サン・ストラクチャーズ』のデラックス盤もリリースされ、翌年2月のHostess Club Weekenderへ出演。16年8月、HOSTESS CLUB ALL-NIGHTERで再来日。17年3月、セカンド・アルバム『ヴォルケーノ』をリリース。7月にフジロックに出演、11月にはジャパン・ツアーでGLIM SPANKYと共演した。2019年9月27日に待望のサード・アルバム『Hot Motion』リリース決定!

Music

■Temples – Hot Motion

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