最終更新: 2021年4月7日
多種多様なジャンルを織り交ぜ、その全てを包み込むドリーミー感。ジャジーでメロウなサイケデリック・ポップを鳴らすバンド、クラム(Crumb)。
クラムの代表曲である「Locket」は全世界で約2700万回再生(2021年4月現在)され、デビューアルバム『Jinx』をリリースしている。
そんな彼らが新曲「BNR」と「Balloon」の2曲を発表した。
目次
Crumb(クラム)とは
クラム(Crumb)はニューヨークとボストンを拠点に活動しており、リラ・ラマーニ(Vo./Gt.)、ジェシー・ブロッター(Ba.)、ブライアン・アロノウ(Key./Sax.)、ジョナサン・ギラッド(Dr.)の4人組サイケデリック・ポップバンド。
バンド結成のいきさつ
クラム(Crumb)はボストンの大学で出会った仲間で結成された。2016年にボーカルのリラが書きためていた曲のコレクションをレコーディングし、
完成したのが2016年に発表されたファーストEP『Crumb』と2017年にリリースしたセカンドEP『Locket』だ。
リラ自身、自分の1番の楽器はギターで、ボーカルは2番目と語っているように、発表されたEPではボーカルに比べ、メロディアスなギターが特に印象深い。
そしてクラム特有のドリーミーで少しけだるいテイストは、冬のけだるくビタースウィートなボストンの気候からインスパイアされているという。
Jinx
そしてその後数々のツアーを経て、クラム(Crumb)は2019年6月に待望のデビューアルバム『Jinx』をセルフリリースした。
『Jinx』はサイケデリックロックやドリームポップの要素にジャズのテイストをブレンドし、さらにクラム特有のグルーミーさが独特の味を醸し出すアルバムに仕上がっている。
シングル曲でもある「Fall Down」はローファイサウンドが魅力で、少しレイジーなボーカルがこれまたサウンドにマッチしている。
Locket
おそらくクラムの存在を世に知らしめる火付け役となった曲「Locket」。この曲の現時点での再生回数は約800万回というから驚きだ。
ジャジーな大人のピアノのイントロから始まり、どんどん引き込まれるサイケデリックなサウンドで幕を開ける。
テイスト的にはハイエイタス・カイヨーテ(Hiatus Kaiyote)やザ・インターネット(The Internet)などのソウル感のあるリズムに、サイケなサウンドで曲がスパイスアップされている。
それに加えて、MVのトリップ感のある映像加工でさらにクラムワールドへ誘われる。
この先アルバムツアーでイギリス、ドイツ、ノルウェー、フランスを初めとするヨーロッパの国々を回り、精力的にライブ活動を行う予定の彼ら。
アメリカはもちろん、ヨーロッパでもツアーをこなし、今後は日本を含むアジアをも虜にしていくであろう。新譜をひっさげ、来日公演でクラムサウンドがライブハウスを包み込む日が来るのが待ち遠しい。(テキスト:Rio Miyamoto)
BNR & Balloon
2019年6月にデビューアルバム『Jinx』をリリースし、2021年3月に新曲「Trophy」をリリースしている、クラム(Crumb)が新曲「BNR」と「Balloon」の2曲を発表した。
新曲「BNR」はミュージックビデオも公開されており、Joe Mischoが映像ディレクターを担当している。(2021年4月7日 BELONG編集部追記)
Crumb – BNR [Official Video]
Crumb – Balloon
リリース
シングル『BNR & Balloon』
発売日: 2021/4/7
フォーマット:Mp3
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シングル『Trophy』
発売日: 2021/3/10
フォーマット:Mp3
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『Jinx』アナログ
Crumb (2019-06-14)
売り上げランキング: 179,970
フォーマット:LP Record
ディスク枚数: 1
発売日:2019年6月14日
レーベル: Crumb
収録曲:
01 Cracking
02 Nina
03 Ghostride
04 Fall Down
05 M.R.
06 The Letter
07 Part III
08 And It Never Ends
09 Faces
10 Jinx
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『Jinx』CD
Thomason sounds (2019-06-14)
売り上げランキング: 7,483
品番:TSIP-2061
発売日:2019年6月14日リリース
フォーマット:国内盤CD
レーベル:Thomason sounds
収録曲:
01 Cracking
02 Nina
03 Ghostride
04 Fall Down
05 M.R.
06 The Letter
07 Part III
08 And It Never Ends
09 Faces
10 Jinx
11 Plants *国内盤ボーナストラック
12 Locket *国内盤ボーナストラック
13 Bones *国内盤ボーナストラック
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プロフィール
“米国ブルックリンで活動する4人組。ボーカルのリラが学生の時に作った楽曲を仲間を集めて制作。2016年に『Crumb』、そして2017年に『Locket』と2枚のEPをリリースする。この数曲をyoutubeやストリーミングにアップしただけで瞬く間に注目の存在となる。2019年にデビューアルバム『ジンクス』をリリース。シングル”Nina”にはツインピークスの俳優デイヴィッド・パトリック・ケリーが出演するなど話題となっている。”
Crumb代表曲(YouTube)
- Crumb – Ghostride(5/9追加)
- Crumb – Nina
- Crumb – Part III
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
BELONG Mediaのライター/翻訳。
高校卒業後18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、大学ではインターナショナルビジネスを専攻。
13歳よりギター、ドラム、ベースを始める。
関西を拠点に活動するサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。
2017年10月、全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。
2021年2月、J-WAVEのSONAR MUSICへゲスト出演。
普段はサイケデリック、ソウル、ロカビリーやカントリーを愛聴。趣味は写真撮影、ファッション、映画鑑賞。
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