最終更新: 2021年7月31日

フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)が、新曲「Garden Song」と「Kyoto」、「ICU(I See You)」を収録した、新作アルバム『Punisher(パニッシャー)』をリリースした。

また、フィービーブリジャーズの『Punisher』はグラミー賞にノミネートし、各音楽メディアが発表した年間ベストに軒並みベスト10にランクインしている。

フィービーブリジャーズとは

PHOEBE BRIDGERS
2019年の2月に初来日公演を行ったフィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)が3月に来日することが決定した。

3月の来日はTHE NATIONAL東京公演のサポートアクトとして出演する。

※THE NATIONAL東京公演は中止(2020年3月3日追記)

併せて新曲「Garden Song」のMVが公開され、北米の音楽メディア・Pitchforkでは“ベスト・ニュー・トラック”を獲得している。

2020年には待望のセカンドアルバムもリリースを予定している。

フィービーブリジャーズが自主レーベル設立

フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)
先にリリースした『Punisher』が各音楽メディアから大きな評価を獲得したフィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)が新たに自主レーベルを設立することを発表した。

フィービーブリジャーズは“Saddest Factory”という自主レーベルをDead Oceansと共に立ち上げ、彼女が契約したアーティストをリリースするという。

“Saddest Factory”は「ジャンルに関係なく良い曲をリリースする」とフィービーブリジャーズは語っており、これからの活動が非常に楽しみである!

Punisher

PHOEBE BRIDGERS
The 1975の新曲「Jesus Christ 2005 God Bless America」にコーラスとして参加したフィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)。

彼女がセカンドアルバム『Punisher』がリリースすることを発表した。

『Punisher』は2018年の夏から2019年の秋にかけて書かれ、レコーディングされたそうだ。

デビューアルバム『Stranger In The Alps』のコラボレーターでもあったTony BergとEthan Gruskaと共に行われ、フィービーブリジャーズ自身が共同プロデューサーを務めた。

アルバムには長年のバンドメイトであるMarshall Vore(Dr.)、Harrison Whitford(Gt.)、Emily Retsas(Ba.)、Nick White(Key.)に加え、

Julien Baker、Lucy Dacus、Christian Lee Hutson、Conor Oberst、Nathaniel Walcott(Bright Eyes)、Nick Zinner(Yeah Yeah Yeahs)、Jenny Lee Lindberg(Warpaint)、Blake Mills、Jim Keltnerといった豪華なゲストが参加。

ミックスは『Stranger In The Alps』も手掛けたMike Mogisが行った。アルバムの発表と併せて新曲「Kyoto」のMVも公開された。

The 1975 – Jesus Christ 2005 God Bless America

PunisherがBest New Musicに

PHOEBE BRIDGERS Best New Music
フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)が6月17日にリリースしたセカンドアルバム『Punisher』がPitchforkで“Best New Music”を獲得した。

また、フィービーブリジャーズはNMEやDIY Magazineなどで表紙を飾り、世界的に注目を集めている。(2020年6月22日追記)

Punisherの評価

また、フィービーブリジャーズの最新アルバム『Punisher』は下記のように世界各国の音楽メディアから絶賛されている。

“UKアルバム・チャート6位
UKオフィシャル・レコード・ストア・チャート1位
ビルボード・エマージング・アーティスト・チャート1位
NME★★★★★
Q Magazine★★★★★
Pitchfork (8.7/10) Best New Music
Rolling Stone★★★★☆”

引用元:BIGNOTHING

Kyoto

KyotoのMV公開

「Kyoto」のMVは今年3月に行われる予定だった、THE NATIONAL東京公演の際に撮影を予定していたそうだ。

それがキャンセルとなり、LAにてグリーン・スクリーンを使って撮影を行ったという。

フィービーブリジャーズ本人は、「Kyoto」について下記のように語っている。(2020年4月9日追加)

“インポスター症候群についての歌。ずっと行きたかった日本に初めて行って、私の歌を聴きたい人たちの前でプレイして、誰か他の人の人生を生きているように感じた。私は悪いことが起こった時だけではなく、良いことが起こった時も解離してしまう。自分の本来あるべき姿を演じているように感じることができる。最初はバラードとして書いたけど、その時、スローな曲をレコーディングするのにうんざりしていたので、このようになったの”

引用元:BIGNOTHING

Phoebe Bridgers – Kyoto (Official Video)

ICU(I See You)

ICUのリリックビデオを公開

6月19日にセカンドアルバム『Punisher』をリリースする、フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)。

フィービーブリジャーズが「ICU」のリリックビデオを公開した。(デジタルでの先行リリースにあたり「I See You」と曲名の表記を変更)。

「ICU(I See You)」歌詞和訳

「ICU(I See You)は、フィービーブリジャーズが交際していたバンドのドラマーとの別れを歌詞にした楽曲だそうだ。

“芝生に寝転んでいる
家に入ろうとするのに疲れて
考え事が口から出てしまっている
生まれてからずっと死んだふりをしてきて
心地良い時はいつも、これが最後だと感じてしまう

でも今はあなたに会うとキュンとするのよ
あなたに会うと何だか不思議な気分になる

あなたが芸術作品だとしたら
私は近くに立ち過ぎている
筆遣いだって見えるほど
あなたのママが嫌いなの
彼女に何か言われるのが嫌
あなたの饒舌ぶりには驚かされるわ、何の話か自分でも分かってないくせに

でも今はあなたに会うとキュンとするのよ
あなたに会うと何だか不思議な気分になる

以前の私ならあなたの心を明るくさせていた
今はドラムを叩く気にすらさせてあげられない
駄目になるまで、自分の望みすら分からないから

今はあなたに会うとキュンとするのよ
何だか不思議な気分になる

もう一度、よじ登って窓から入ろう
でも今は、立たないでいるのが心地良い
それから窓を広く開け放つのよ
地獄郷(ディストピア)の朝の光を迎え入れよう”

引用元:BIGNOTHING

Phoebe Bridgers – I See You (Lyric Video)

I Know The End

自身2枚目となるアルバム『Punisher』を6月19日にリリースした、フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)。

『Punisher』から新たに「I Know The End」のMVを公開した。(2020年7月30日 追記)

Phoebe Bridgers – I Know the End (Official Video)

Punisherが年間ベストを席巻

Phoebe Bridgers - Punisher
各国の主要音楽メディアが2020年度のベストアルバムが発表し、フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)『Punisher』が軒並み上位にランクインしている。(2020年12月19日更新)

“No Ripcord年間ベスト・アルバム2位
GQ [UK] 年間ベスト・アルバム 2位
musicOMH年間ベスト・アルバム6位
Our Culture年間ベスト・アルバム2位
Far Out Magazine年間ベスト・アルバム2位
Clash年間ベスト・アルバム3位
The A.V. Club年間ベスト・アルバム2位
Dork年間ベスト・アルバム4位
DIY年間ベスト・アルバム1位
The FADER年間ベスト・アルバム5位
Variety: Jem Aswad年間ベスト・アルバム6位
Variety: Chris Willman年間ベスト・アルバム7位
USA Today年間ベスト・アルバム8位
NME年間ベスト・アルバム5位
The Sunday 年間ベスト・アルバム1位
Gaffa (Sweden) 年間ベスト・アルバム 2位
Esquire (UK) 年間ベスト・アルバム1位
Pitchfork年間ベスト・アルバム4位
Rough Trade Record年間ベスト・アルバム2位
NPR Music年間ベスト・アルバム4位
Rolling Stone年間ベスト・アルバム10位
PopMatters年間ベスト・アルバム1位
NBHAP年間ベスト・アルバム1位
Slate年間ベスト・アルバム1位
The Forty-Five年間ベスト・アルバム1位
The Wild Honey Pie年間ベスト・アルバム1位
The Skinny年間ベスト・アルバム2位
Uncut年間ベスト・アルバム3位
Consequence of Sound年間ベスト・アルバム3位
Exclaim!年間ベスト・アルバム3位
MOJO年間ベスト・アルバム9位
SPIN年間ベスト・アルバム7位
The New York Times: Lindsay Zoladz年間ベスト・アルバム2位
The Line of Best Fit年間ベスト・アルバム4位
Treble年間ベスト・アルバム2位
FLOOD年間ベスト・アルバム5位
Vulture年間ベスト・アルバム5位
Crack年間ベスト・アルバム10位
Gaffa (Denmark) 年間ベスト・アルバム8位
Slant Magazine年間ベスト・アルバム8位
The New Yorker: Amanda Petrusich年間ベスト・アルバム10位
OOR年間ベスト・アルバム7位
and more…”

引用元:PHOEBE BRIDGERS | フィービー・ブリジャーズ、The Late Late Show With James Cordenに出演し「Kyoto」をパフォーム。第63回グラミー賞、4部門(Best New Artist、Best Rock Performance、Best Rock Song、Best Alternative Music Album)にノミネート。年間ベスト・アルバム、総ナメ。(Big Nothing)

グラミー賞2021

グラミー賞2021
グラミー賞2021の候補が発表され、フィービーブリジャーズの『Punisher』がベストニューアーティスト、ベストロックパフォーマンス、ベストロックソング、ベストオルタナティブミュージックアルバムの4部門にノミネートしている。

グラミー賞の授賞式は2021年1月31日に行われる。(2020年12月19日更新)

リリース

2ndアルバム『Punisher』

品番:DOC200JCD
その他:世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、ボーナス・トラック未定
発売元:ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
収録曲目:
1. DVD Menu
2. Garden Song
3. Kyoto
4. Punisher
5. Halloween
6. Chinese Satellite
7. Moon Song
8. Savior Complex
9. ICU
10. Graceland Too
11. I Know The End
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1stアルバム『Stranger in the Alps』

Stranger in the Alps [12 inch Analog]
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Dead Oceans (2017-09-22)
売り上げランキング: 5,861

収録曲:
01.Smoke Signals
02.Motion Sickness
03.Funeral
04.Demi Moore
05.Scott Street
06.Killer
07.Georgia
08.Chelsea
09.Would You Rather
10.You Missed My Heart
11.Smoke Signals (Reprise)

Boygeniusデビュー作『Boygenius』

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BEAT RECORDS / MATADOR (2018-11-23)
売り上げランキング: 79,966

収録曲:
01.Bite The Hand
02.Me & My Dog
03.Souvenir
04.Stay Down
05.Salt In The Wound
06.Ketchum, ID

来日公演

PHOEBE BRIDGERSがサポートアクトとして出演する、THE NATIONAL来日公演は新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け中止となった。

開催の延期を含めアーティスト側と協議していたが、スケジュールの見通しが立たないため、公演自体が中止に。

購入後のチケットは3/3(火)~3/31(火)の期間、プレイガイドにて払い戻しの対応を行うとのこと。

詳細はクリエイティヴマンのTHE NATIONAL来日公演詳細ページにて。(2020年3月3日追記)

THE NATIONAL来日公演
Support Act: PHOEBE BRIDGERS
日時・場所:2020年3月17日(火) /18日(水)@東京・Zepp DiverCity Tokyo
開場・開演:18:00/19:00

フィービーブリジャーズ関連記事

フィービーブリジャーズ(Phoebe Bridgers)の関連記事について、フィービーブリジャーズが参加した作品(Lorde『Solar Power』、Lucy Dacus『Home Video』)の記事を執筆している。

  • 【歌詞和訳】Lorde(ロード)、「Solar Power」とメンタルヘルスの関係とは?
  • Lucy Dacus、新作アルバム『Home Video』リリース!
  • プロフィール

    PHOEBE BRIDGERS(フィービーブリジャーズ)

    “1994年生まれ、LA出身の女性シンガーソングライター。11歳でソングライティングを始める。2014年にiPhone 5sのCMに抜擢され、本人出演でピクシーズ「Gigantic」をカヴァーし注目を集めた。地元LAでライブ活動を続けていたところ、米SSWのRyan Adamsの目に留まり、2015年に彼のレーベルからデビューEP『Killer』をリリース。2017年にはDead Oceansからデビュー・アルバム『Stranger In The Alps』をリリース。本作はJohn Mayerを始め多くのアーティストから絶賛され、その年の年間ベストアルバムリストを総なめにした。発表されるツアーも完売が続出するなど世界中を虜にし、2019年2月の初来日公演も瞬く間にソールドアウト。これまでにCat Power、Mitski、Julian Baker等とのツアーを経験し、2018年からはJulian Baker、Lucy Dacusとタッグを組みboygeniusとしても活動している。また2019年にはBright Eyesの中心人物、Conor Oberstとのプロジェクト、BetterOblivion Community Centerでアルバム『Better Oblivion Community Center』をサプライズ・リリースし、The NationalのMatt Bernigerとの共作曲「Walking on a Strings」を発表したりとUSインディー・シーンで共演へのラブコールも絶えない。”

    引用元:PHOEBE BRIDGERS(フィービー・ブリジャーズ)プロフィール(BIGNOTHING)

    Youtube

    • Phoebe Bridgers – Garden Song (Official Video)
    • Matt Berninger – Walking on a String (feat. Phoebe Bridgers)
    • Phoebe Bridgers – Motion Sickness (Official Video)