The Jaded Hearts Club(ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブ)が始動!

Muse、The Last Shadow Puppets、Blur、Jet、The Zutons、Nine Inch Nailsなどの豪華メンバーが大集結したスーパーグバンドがデビューアルバム『You’ve Always Been Here』をリリースした。

The Jaded Hearts Clubとは

The Jaded Hearts Club
The Jaded Hearts Club(Photo by Wilko Wilkinson)

The Jaded Hearts ClubはMUSEのマシュー・ベラミー、The Last Shadow Puppets兼ソロでも活躍中のマイルズ・ケイン、Blurのグレアム・コクソン、

Jetのニック・セスター、The Zutonsのショーン・ペインとジェイミー・デイヴィス、そしてNine Inch NailsやParamoreでドラムを叩いているアイラン・ルービンの7人で構成されているスーパーグループだ。

The Jaded Hearts Clubの主要メンバー

マシュー・ベラミー(MUSE)

Matthew Bellamy(muse)
マシュー・ベラミーは写真中央

マシュー・ベラミーはMUSEのフロントマンとしての活動のほかに、ソロ活動も行っている。

2019年にアメリカの人気テレビドラマシリーズ、Game of Thronesのイメージからインスパイアされ、作られたアルバム『For the Thrones』へ参加した経歴を持つ。

マシューはThe Jaded Hearts Clubでボーカルではなくベースとして参加している。

マイルズ・ケイン(The Last Shadow Puppets)

Miles Kane
そして今回ボーカルを担当しているマイルズ・ケインは現在ソロ名義であるMiles Kaneとして活動をしている。それ以外にもArctic Monkeysのフロントマンであり昔からの盟友アレックス・ターナーとThe Last Shadow Puppetsで活動している。

それ以前にはThe Little Flamesというバンドでギターを担当しており、解散後にThe Rascalsでボーカルを務めていた。

グレアム・コクソン(Blur)

グレアム・コクソンはBlurでギターを担当しているが、それ以外にもソロ活動をしいる。

自主レーベルであるTranscopicより1998年にファーストアルバム『The Sky Is Too High』をリリースするなど、長年に及びマルチに活動している。

The Jaded Hearts Club結成のきっかけ

そもそもなぜこの豪華面々が集結したのか。

The Jaded Hearts Clubは2017年に、The Zutonsのジェイミー・デイヴィスがLAで開かれる彼のバースデーパーティーでビートルズのカバーバンドをブッキングしようとしたのだが、

予想よりも高額だったため、LAに住んでいるイギリス人ミュージシャンを集めてトリビュートバンドを組もうとプランを立てたのが始まり。

そしてビートルズのアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』から名前をもじり、

Dr Pepper’s Lonely Hearts Club Band(ドクターペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)として結成され、バースデーパーティーだけでなく後にSXSWなどにも出演するようになった。

オリジナル曲ではなくビートルズの「Helter Skelter」や「I Saw Her Standing There」などを演奏し、不定期にチャリティーコンサートなどにも出演していた。

ライブではポール・マッカートニー本人も演奏に参加し、一緒に「Helter Skelter」を歌っている動画もアップされている。

デビューシングル「Nobody But Me」

Nobody but Me
Nobody but Me

posted with amachazl at 2020.03.18
The Jaded Hearts Club & Miles Kane
Infectious Music (2020-03-02)

そして3/2に彼らのデビューシングル「Nobody But Me」がリリースされた。

この曲は1962年にThe Isley Brothersによって発表された曲で、それをロックンロールにアレンジしたものだ。

The Isley Brothersはノーザン・ソウルと呼ばれ、The Jaded Hearts Clubで重要なテーマの一つとして挙げられている。

ノーザン・ソウルとは

ノーザン・ソウル(字幕版)
エリオット・ジェームズ・ラングリッジ, ジョシュ・ホワイトハウス, スティーブ・クーガン, アントニア・トーマス, リサ・スタンスフィールド, ジェイムズ・ランス, エレイン・コンスタンティン, デビー・グレイ

ノーザン・ソウルとは60年代のイングランド北部で若者たちから生まれ、後にレイヴの文化として受け継がれる元となったムーブメントだ。

ノーザン・ソウルにフォーカスした理由としてデイヴィスは、”LAに住んでいて誰もノーザン・ソウルについて知っている人がいないような気がしていた。イギリス北部の人々がアメリカのソウルを好み、夜遊びにするときのサウンドトラックとしてかけていたという話がとても気に入っているんだ。”とインタビューで話している。

そしてこのグループでのモチベーションについても、”なんでみんながバンドをそもそも始めたのか、という原点に戻ってみたかった。偉大なミュージシャンたちが集まってプレッシャーも感じずにただシンプルに楽しさを追求するんだ。そして最高の時を過ごすんだよ!”とデイヴィスはrocknloadmagで語っている。

今回のカバーは成功か?

実際、今回のカバーは成功なのか?

才能溢れる人々が集結したスーパーグループは音楽に限らずなぜだかいつも失敗することが多いように思う。

せっかくの個々の才能が活かされていないのが要因だろう。

やはりそれぞれのバンドで自分に合ったベクトルで音楽をするのがベスト、と言うのが今回聴いての感想だ。

サウンドについては、とてもシンプルなサウンドメイキングでモノラル風に左右で違う音が鳴っているのはノーザン・ソウル・ムーブメントからインスパイアされているのだろう。

ただこの豪華メンバーだけにもう少し期待を超えた驚きがあっても良かったのではないかというのが正直な感想だ。

今回のテーマでもあるノーザン・ソウルの原曲をロックンロールにアレンジしてしまうというのは本末転倒で、それならノーザン・ソウル調のリバイバル曲をオリジナルで作るべきではないかと思う。

ただ原曲に全く非はなく良曲なので、The Isley Brothersやノーザン・ソウル・ムーブメントを知るきっかけになったのは良かったと思う。

今回は残念だったが、これから彼らがカバーでなくオリジナル曲をリリースするのを願うばかりだ。

You’ve Always Been Here

The Jaded Hearts Club(ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブ)のファーストアルバム『You’ve Always Been Here』が10月2日にリリースされた。

“クラシック”と言う言葉がこれほど似合うアルバムは無いだろう。

今作ではIsley BrothersやThe Sonicsを始め、Marvin Gayeなどクラシックな名曲のカバー曲で構成されている。

その時代を生きた人には懐かしく、知らない若い世代には新たな音楽として再発見させてくれる作品だ。

The Jaded Hearts Clubの存在意義

The Jaded Hearts Club(ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブ)
The Jaded Hearts Club(ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブ)待望のデビューアルバム『You’ve Always Been Here』。

どのジャンルの曲も安定感あるロックンロールに落とし込んではいるが、MUSEのマット・ベラミーによる独創性に富んだオープニングとエンディング曲のように、

各メンバーの特色がロックンロールの枠外で発揮されると、よりエンターテインメント性の高い作品になったのではないだろうか。

それを踏まえても、現代を代表する豪華面々によるカバーだからこそ、クラシックな名曲を現代に語り継ぐ意義があるのだろう。

リリース

1stアルバム『You’ve Always Been Here』

発売日: 2020年10月2日
収録曲:
01.We’ll Meet Again (Vera Lynn)
02.Reach Out I’ll Be There (Four Tops)
03.Have Love Will Travel (The Sonics)
04.This Love Starved Heart Of Mine (It’s Killing Me) (Marvin Gaye)
05.Nobody But Me (Human Beinz / Isley Brothers)
06.Long And Lonesome Road (Shocking Blue)
07.I Put A Spell On You (Screamin’ Jay Hawkins)
08.Money (Barrett strong)
09.Why When The Love Is Gone (Isley brothers)
10.Love’s Gone Bad (Chris Clark)
11.Fever (Peggy Lee)
フォーマット:Mp3
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1stシングル『Nobody but Me』

Nobody but Me
Nobody but Me

posted with amazlet at 20.03.17
Infectious Music (2020-03-02)
売り上げランキング: 16,803

収録曲:
01. Nobody but Me

2ndシングル『This Love Starved Heart of Mine (It’s Killing Me)』

収録曲:
01. This Love Starved Heart of Mine (It’s Killing Me)

プロフィール

The Jaded Hearts Club
The Jaded Hearts ClubはMUSEのマシュー・ベラミー、The Last Shadow Puppets兼ソロでも活躍中のマイルズ・ケイン、Blurのグレアム・コクソン、Jetのニック・セスター、The Zutonsのショーン・ペインとジェイミー・デイヴィス、そしてNine Inch NailsやParamoreでドラムを叩いているアイラン・ルービンの7人で構成されているスーパーグループ。ビートルズのアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』から名前をもじり、Dr Pepper’s Lonely Hearts Club Band(ドクターペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)として結成され、バースデーパーティーだけでなく後にSXSWなどにも出演するようになった。オリジナル曲ではなくビートルズの「Helter Skelter」や「I Saw Her Standing There」などを演奏し、不定期にチャリティーコンサートなどにも出演。2020年3月、デビューシングル『Nobody but Me』リリース。
HP:https://thejadedheartsclublive.com/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UC-ieEzwR83tXdnW9d1qIfOg
instagram:https://www.instagram.com/thejadedheartsclub/

Youtube

  • The Jaded Hearts Club – Nobody But Me (Official Audio)
  • Paul McCartney ‘Helter Skelter’ with The Jaded Hearts Club ft Muse’s Dom Howard
  • Paul McCartney ‘I Saw Her Standing There’ with The Jaded Hearts Club ft Muse Dom Howard on drums

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ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。

兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。

2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。

サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。

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