最終更新: 2020年9月26日
Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)が新作アルバム『Magic Oneohtrix Point Never』を2020年10月30日にリリースすることを発表した。
『Magic Oneohtrix Point Never』のリリースに伴い、新曲「Cross Talk I」「Auto & Allo」「Long Road Home」の3曲をまとめた『Drive Time Suite』も公開された。
目次
Oneohtrix Point Neverとは
Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)こと、ダニエル・ロパティンはアメリカ・ニューヨークを拠点に活動するプロデューサーであり、作曲家である。
Oneohtrix Point Neverはこれまでに8枚のスタジオアルバムをリリースしており、自身の作品だけでなく、数多くのサウンドトラックを手掛けている。
特に映画『Good Time』では、カンヌ国際映画祭でサウンドトラック賞を受賞し、大きな注目を集めた。
プロデューサーとしてThe Weekndの新作アルバム『After Hours』のシングル「Scared to Live」の作曲に参加し、他にも2曲でプロデュースに関わっている。
また、日本からは坂本龍一がOneohtrix Point Neverの楽曲「Last Known Image Of A Song」をリミックスしている。
Magic Oneohtrix Point Never
Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)が2020年10月30日、テクノの名門レーベルであるWarpから、新作アルバム『Magic Oneohtrix Point Never』をリリースする。
新作アルバムのコンセプトは、架空のラジオ放送“Magic Oneohtrix Point Never”というもので、偽のニューエイジ音楽とソフト・ロックが流れるという奇想天外なコンセプトだそうだ。
前作『Age Of』は“ポストモダン・バロック”とも形容されるべき音楽であったばかりに、今作も未知の音楽に出会えることは間違いないだろう。
奇想天外なアルバムコンセプト
Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)こと、ダニエル・ロパティンは新作アルバム『Magic Oneohtrix Point Never』の架空のラジオ放送というコンセプトについて、下記のような構想を元に制作したという。
“本作の出発点は、リサイクルショップで大量に購入したニューエイジのカセットテープを使ってコラージュ的なものを作っていたロパティンが、OPNの名前の起源について考えたことにあったという。それはもともと、ラジオ局の名前が内蔵されたものであったのだと。そこから着想を得て、『Magic Oneohtrix Point Never』はひとつのラジオ局を聴く体験を模したものになっている。朝に始まり夜通し続いて終わるラジオの放送区分を思わせる構成で、朝の挨拶で始まり、中盤はポップ音楽の断片が挿入され、終わりにかけてよりディープな展開へと至る。だがそこにはOPNらしくエラーや異物感がふんだんに含まれており、たとえばアメリカの古いFMのジングルやDJの決め台詞のサンプルがニューエイジの自己啓発の文句とぶつかり、ダークなユーモア感覚を生み出している。ニューエイジを脱構築したサンプル・コラージュの傑作『Replica』のような展開、〈Warp〉での初作にしてOPNの名前を広く知らしめた『R Plus Seven』における静謐な旋律、『Returnal』の強力なノイズ、『Garden Of Delete』や『Age Of』でのポップ・ミュージックへの意識的な接近、あるいは映画音楽の仕事を思わせる交響曲的な構築といったこれまでのOPNの音楽的要素を自在に行き来しながら、架空のラジオ局というコンセプトのもとそれらは奇妙に統合されている。”
シングル集:Drive Time Suite
Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)は新作アルバム『Magic Oneohtrix Point Never』のリリースに伴い、
新曲「Cross Talk I」「Auto & Allo」「Long Road Home」の3曲をまとめた『Drive Time Suite』を公開している。
Oneohtrix Point Never – Drive Time Suite(「Cross Talk I」「Auto & Allo」「Long Road Home」)
リリース
9thアルバム『Magic Oneohtrix Point Never』
発売日: 2020年10月30日
収録曲:
01. Cross Talk I
02. Auto & Allo
03. Long Road Home
04. Cross Talk II
05. I Don’t Love Me Anymore
06. Bow Ecco
07. The Whether Channel
08. No Nightmares
09. Cross Talk III
10. Tales From The Trash Stratum
11. Answering Machine
12. Imago
13. Cross Talk IV / Radio Lonelys
14. Lost But Never Alone
15. Shifting
16. Wave Idea
17. Nothing’s Special
18. Ambien1 (Bonus Track for Japan)
フォーマット:CD
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プロフィール
“ブルックリンを拠点に実験音楽~現代音楽シーンで今最も熱い注目を集めるアーティスト、ダニエル・ロパティン。彼は、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー名義で様々なレーベルより数多くのアルバムをリリースする他、膨大な数のカセットによるミニ・アルバムのリリースを重ねてきた。2010年作品『Returnal』のタイトル・トラックをピアノ曲へと作り直した際にヴォーカリストとして招いたアントニー・ヘガティ(アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ)や、現行アンビエント・シーンの重要アーティスト、ティム・ヘッカーとコラボレーションするなど、ドローンにも現代音楽にも接近できる希有な音楽家として、その存在感を確かなものとした。Pitchfolk でBEST NEW MUSICにも選出されるなど高い評価を集 めた2011 年作品『Replica』では、テレビCMの音からとったローファイ・オーディオの素材を使って制作されていることでも話題に。さらに2011年にニューヨーク近代美術館で、ヴィジュアル・アーティストのネイト・ボイスとコラボレートしたマルチメディア・パフォーマンスを披露、2012年のカンヌ映画際でもインスタレーション・イベントに参加。またソフィア・コッポラの最新映画『ブリングリング』のオリジナル・スコアを担当するなど、彼の活動範囲はとどまるところを知らない。そして2013年、アンビエント、ミニマル、音響エレクトロニカ、そしてゼロ年代のドローンとシンセ・リバイバルが見事にクロスオーヴァーした最新アルバム『R Plus Seven』はUKの名門〈Warp Records〉からリリース され、主要年間チャートを席巻した。2014年3月に待望の初来日を果たし、東京と大阪での両公演をまたたく間に完売させ、その人気の程を証明するとともに、高いクオリティのオーディオ・ヴィジュアル・ショウで観る者を完膚無きまで魅了した。同年10月Red Bull Music Academy Tokyoが催したゲーム音楽イベントに招かれ際な来日し、書 き下ろしの「Bullet Hell Abdtraction I-IV」と名付けられた組曲のパフォーマンスを披露し(これも即完)、希有のクリエイティビティを魅せつけた。その他、森本晃司のアニメ作品『彼女の想いで』の新しいスコアを書き下ろし、それをマンチェスターのジョドレルバンク天文台でパフォーマンス、またヴィジュアル・コラボレーターのネイト・ボイスを引き連れて行った『R Plus Seven』のツアーの中では、ナイン・インチ・ネイルズのツアー・サポートも行っている。今年に入ってからは、ハドソン・モホークとともに、アントニー・ヘガーティの最新作をプロデュースしていることも話題となった。そして先日、ファンへの手紙とともに待望の最新アルバムが間もなくリリースされることが発表され、大きな話題を巻き起こしている。”
Oneohtrix Point Never代表曲(Youtube)
- Oneohtrix Point Never – Black Snow
- Last Known Image of a Song
- Last Known Image Of A Song (Ryuichi Sakamoto Rework)
インディーロックを中心に日本や欧米、アジアの音楽を取り上げる音楽専門メディア。“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。最近はYouTubeで気になるアーティストを見つけるとすかさずチャンネル登録をしています。掲載アーティスト・プレスリリースの募集はお問い合わせから。 [Ads & Featured Articles]