最終更新: 2023年5月18日

ANOHNI and the Johnsons (アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ)が7年ぶりに新作アルバム『My Back Was A Bridge For You To Cross』を発表した。

ジミー・ホガースがプロデュースしたこの作品は、ソウル・ミュージックへの敬意と愛情が込められている。

リードシングル「It Must Change」は、マーヴィン・ゲイの名盤『What’s Going On』からインスピレーションを得た曲で、社会活動家のマンロー・バーグドルフがMVに出演。

このアルバムでは、“友人との別れ”や“社会の不平等”、“疎外感”、“受け入れること”、“未来的フェミニズム”など深いテーマに挑んでいる。

ANOHNI and the Johnsons とは

ANOHNI and the Johnsons
ANOHNI and the Johnsons (アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ)はイギリス生まれ、ニューヨーク在住のアーティスト、アノーニが率いるプロジェクトである。

ANOHNI and the Johnsons(元々はAntony & the Johnsons)は1995年に前身バンドを解散した後に新しく結成された。

バンド名はアノーニの出生名(アントニー)とトランスジェンダーの権利運動のパイオニア、マーシャ・P・ジョンソンの名前からきている。

2005年にリリースした2枚目のアルバム『I Am a Bird Now』でマーキュリー・プライズを受賞し、その後も自然や環境、フェミニズムや人間性などのテーマを探求した作品を発表している。

2015年には自身の名前を変更することを発表し、アントニー・ヘガティからアノーニに変更。

それに伴い、バンド名もANOHNI and the Johnsonsとなった。

ANOHNI and the Johnsons の概要

アーティスト名 ANOHNI and the Johnsons (アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ)
結成 1998年
出身 イングランド・チチェスター、アメリカ合衆国・ニューヨーク
レーベル Secretly Canadian、Rough Trade Records
バンドメンバー Anohni、Julia Kent、Parker Kindred、Jeff Langston、Rob Moose、Maxim Moston、Doug Wieselman、Thomas Bartlett

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My Back Was A Bridge For You To Cross

ANOHNI and the Johnsons『My Back Was A Bridge For You To Cross』
ANOHNI and the Johnsons (アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ)が7年ぶりにアルバム『My Back Was A Bridge For You To Cross』を2023年7月7日にリリースすることを発表した。

このアルバムは、アノーニがソウル・ミュージックへのオマージュとして制作したもので、ジミー・ホガース(エイミー・ワインハウス、ダフィー、ティナ・ターナー)がプロデュースを担当。

It Must Change

また、リードシングル「It Must Change」も同時に公開された。

「It Must Change」は、アノーニがマーヴィン・ゲイの『What’s Going On』にインスパイアされて書いた曲である。

「It Must Change」のビデオでは、イギリスの社会正義活動家であるマンロー・バーグドルフが出演し、“怒りだけでなく愛も感じられる”とアノーニは評価している。

ビデオはイアン・フォーサイスとジェーン・ポラードが監督を務めた。

『My Back Was A Bridge For You To Cross』は、アノーニが2016年にリリースした『HOPELESSNESS』以来となる作品である。

アルバムのテーマ

このアルバムでは、“友人を失うこと”や“不平等”、“疎外感”、“受け入れること”、“未来的フェミニズム”など様々なテーマを取り上げている。

日本盤 CDには歌詞対訳・解説書 が封入され、ボーナス・トラックが追加収録される。輸入盤は通常のCD/LPに加え、限定のホワイト・ヴァイナルが発売される。また原宿BIGLOVEレコーズでは限定イエロー・ヴァイナルが発売される。

ANOHNIからのコメント

ANOHNI and the Johnsons (アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ)こと、アノーニは本作について、下記のように語っている。

“マーヴィン・ゲイの『What’s Going On』のことをよく考えていた。あれは私の中でとても重要な指標だった。アルバムの中には、50年以上前にポピュラー音楽で初めて提起された地球や環境への懸念に対して、今現在の感覚で答えている曲もある。”

引用元:My Back Was A bridge For You To Cross(Beatink)

ANOHNI and the Johnsons – It Must Change

My Back Was A Bridge For You To Cross リリース詳細

ANOHNI and the Johnsons『My Back Was A Bridge For You To Cross』
発売日: 2023年7月7日
収録曲:
1.It Must Change
2.Go Ahead
3.Sliver of Ice
4.Can’t
5.Scapegoat
6.It’s My Fault
7.Rest
8.There Wasn’t Enough
9.Why Am I Alive Now?
10.You Be Free
11.Her Sovereignty(※ボーナストラック)
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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ライター:yabori
yabori
BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

今まで執筆した記事はこちら
Twitter:@boriboriyabori

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