最終更新: 2024年4月16日
破天荒で前衛的、時にタブーとされるテーマを扱いながらも抑制的な美しさを持つ。
1967年にリリースされた『The Velvet Underground & Nico』は、ロックの歴史に燦然と輝く名盤である。
アーティストたちの求心力となり、後続のカウンターカルチャーやオルタナティブロックに多大な影響を与えた本作は、今なお時代を超えて色あせることのない不朽の価値を持ち続けている。
ルー・リードの生々しく現実的な歌詞と、不協和音の効果的な織り交ぜ、アンディ・ウォーホルによるアイコニックなアルバムアートワークなど、様々な実験性が凝縮された革新的な一枚だった。
そんな本作が影響を与えたアーティストとは?
目次
The Velvet Underground & Nico
アルバム名 | The Velvet Underground & Nico |
---|---|
リリース年 | 1967年 |
ジャンル | アート・ロック、エクスペリメンタル・ロック、サイケデリック・ロック、パンク |
レーベル | Verve |
プロデューサー | Andy Warhol, Tom Wilson |
アルバムの概要
The Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)のデビューアルバム『The Velvet Underground & Nico』はロック史上、最も数奇な運命を辿った一枚である。
このアルバムは1967年3月にリリースされたが、当時の批評家からはその前衛的な音楽性と露骨な歌詞内容から酷評され、商業的には失敗に終わった。
しかし時を経るごとにこのアルバムの芸術的価値が見直され、今では最も影響力のあるロックアルバムの一つと評価されている。
アンディ・ウォーホルのプロデュースにより制作されたこの作品は、ドラッグ、売春、SMなどタブー視されがちなテーマを歌っており、マスメディアからは物議を醸した。
しかしその後にパンクやゴス、シューゲイザーなど多くのジャンルに破格の影響を与え、ロックの可能性を限りなく押し広げた革新的な作品であった。
ルー・リードの徹底して現実を直視した歌詞と、ジョン・ケイルの前衛的な演奏スタイル、そしてニコの官能的なヴォーカルが見事に融合し、未知の領域を切り開いた実験的な名盤なのである。
時代に先駆けすぎたがゆえに当初は理解されなかったが、やがてその芸術性が正当に評価されるに至った不朽の名作である。
『The Velvet Underground & Nico』から影響を受けたアーティスト
Beach Fossilsからのコメント
The Wisely Brothersからのコメント
Crayola Eyesからのコメント
The Velvet Underground & Nicoリリース詳細
発売日: 1967年3月
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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Twitter:@boriboriyabori