最終更新: 2025年12月13日

バンド名に込めた意味


山崎健人:で、名前の由来は、”The”をつけたくて。The Locustって知ってます? サンディエゴのノイズ・ハードコアバンドがいて。 最初、本当にハードコアをやりたかったんだけど、でも自分としてはみんなが好きな音楽をごちゃ混ぜにしたバンドになればいいなと思ってて。”hatch”は”産卵”って意味だから卵を産む、”産まれる”っていいなと思ったんです。ちょっとダサいし、呼びやすいなと。だから今、別にハードコアやりたいというわけでは……

山田碧:いや、ハードコアやりたいよ。

山崎健人:でも、その気持ちはブレてて。みんなが好きな音楽をやって、いいってなればいいやって思ってる。だから、当初バンド名につけた通りの意味にはなってるのかなと思います。

メタルからの出発と音楽性の変化

-まりりん:一番最初はメタルサークルだったので、メタル系の音楽性だったんですか?

山崎健人:ブラストビートの”ダカダカダカダカ”って音でした。パワーバイオレンスとか。

山田碧:自分はそういうの正直得意じゃなくて。ライブは好きだったけど、そういう音楽はマジで聴かなかった。

-まりりん:その音楽性の中にトロンボーンが入っていったんですね。

山田碧:そう。最初、本当にそういう曲が多かった。

山崎健人:ミシガンにトロンボーン・ボーカルのConstatine Sankathiっていうハードコアバンドがいて、それっぽくなるのかなと思ったけど、全くならなかった。

山田碧:エクスペリメンタルな要素が強いんだよね、サンディエゴは。キーボードが入ってたり、ちょっとニューウェーブっぽい。見た目もゴスい格好したりとか、全員白衣着てたり。曲も変だし、見た目も気持ち悪いやつが多くて。

山崎健人:パッツンカットでポロシャツインしてるのにブチ切れてるみたいな。そういうシーンが好きで。

山田碧:ボストンのマッチョイズムじゃない感じのハードコアが、大学の時にたくさんいて。

山崎健人:そういう系の音楽を大学の時にいっぱい聴いてて、やりたいなって言ってやってたんだけど。「恐竜は俺の祖先」って曲ができたぐらいから変わってきたよね。

山田碧:そうだね。こういう曲をやりたいって自分が言って作った。

宮崎良研:パソコンで編集して作った一番最初の曲って「恐竜は俺の祖先」?

山田碧:いや、あれはスタジオでやったよ。「グレープフルーツ」かな。あれは唯一、あのメインのリフじゃない部分は、ベースもギターも俺が弾いて作った。

宮崎良研:セッションで作るのがメインだったんだけど、「グレープフルーツ」から碧が作るようになった。

山田碧:まあ最初はセッションだけど、セッションで持って帰ったやつをサンプリングして作るようになってから、ビート感も増していった感じ。それまではただセッションで作ってて。

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