最終更新: 2025年12月13日

リスナーへのメッセージと今後の展望


-まりりん:今回のアルバムは、もちろん全員に聴いてほしいとは思うんですけど、特にどういう人に、どういう時に聴いてもらいたいと思いますか。

山田碧:ずっとミックスの話ばっかりしてあれなんですけど、今回のミックスは、前の音よりも、人によってすごく“いい音”と感じたり、そうじゃなく感じたりとか、振り幅が大きい音源になってると思ってて。自分が作ったデータが、サブスクで圧縮された状態で世に出ていくことを想定した時に、簡素なイヤホンだったり、街の中の電車や雑音がある中で音楽を聴いているような人たちに、必要じゃないような音が混ざり込んでいる音楽があっても面白いと思ってもらえるように意識して作ったんですよ。だからそういう人たちに聴いほしいな。

-まりりん:京都のUrBANGUILDと、名古屋の得三でリリースパーティーをやられたじゃないですか。その時のテンションって、リリース直後だと思うんですけど、どうでした?どういうマインドで臨んでたんですか。

宮崎良研:音源を意識して音を作れるようになったね。

山田碧:ある程度正解みたいなのにはね。“こうしとけばよかった”ってめちゃめちゃある。でもこういう音像というのがまとまって、ひとつの目標に向かえている感覚もあった。

安齋草一郎:最初から最後まで全部ストーリーが繋がってる感じもある気がして、それがライブでできてる感触はあった。

山田碧:前までは曲間がガチガチだったんですけど、今回のアルバムの曲を作り始めてから、セッションで間を繋ぐことが多くなって。そのクオリティは上がったなとは思いますね。

宮崎良研:あと、伝えたいのは俺たちの新しく作るTシャツが、自分たちの手によって染められたということですね。1枚1枚染めてるのでチェックしてほしいです。

-まりりん:12月14日にはNOT WONKとの2マンもありますね。

山田碧:去年の年末ぐらいから話してたからね。“来年の年末ツーマンやろうよ”って。今まで一年に1回ぐらいは一緒にやってたんだけど。コロナの時に話があったんだけど、the hatchが制作中だったから断っちゃって。だから超久しぶり。

山崎健人:苫小牧のギャラリーみたいなとこでやった以来じゃない?

山田碧:よく地方にあるさ、居抜きの平屋のでかいとこがあって。そこに音響システムを入れて2マンやったんだよね。

山崎健人:だから去年ぐらいから“2025年の最後はNOT WONKとツーマンやって終わる”っていう照準は決まってた。

宮崎良研:NOT WONKの新譜めっちゃ良いよね。

山崎健人:NOT WONKは新譜出した後、マジでとんでもないライブして。めちゃくちゃ良くて。

山田碧:終わった後、泣いて帰ったもんな。

インタビュー後編として、バンドメンバーが影響を受けた音楽やカルチャー、料理などについて、一部有料の内容で12月25日に公開予定!

the hatchアルバムリリース

3rdアルバム『333』

the hatch『333』
デジタル発売日: 2025年10月29日
CD発売日: 2025年12月15日
収録曲:
01. 転がる種 pt1
02. 転がる種 pt2
03. Tohmei (album ver.)
04. KUSHIco7
05. flat Works
06. ただしいこと
07. July 13. In Car, Rain
08. M l d y
09. gdby cntct
Amazonで見る the hatch公式ストアで見る

the hatchライブ情報

the hatch/NOT WONK presents“Half Blues”2 MAN LIVE

2025年12月14日(日) 東京・WWW
OPEN / START 16:45

2025年12月25日(木) 北海道・cube garden
OPEN / START 18:00

・料金:一般 ¥4,500 (税込・ドリンク別) / U-23 ¥3,500 (税込・ドリンク別)

・チケット発売日:2025年11月15日(土) 10:00

<オフィシャル先着先行>
受付URL:https://w.pia.jp/t/halfblues/
受付期間:2025年10月27日(月)20:00~2025年11月6日(木) 23:59

the hatchバンドプロフィール


北海道出身、現在は東京を拠点として活動するバンドである。2013年札幌で結成。ポストパンクの出自でありながら独学でラテン音楽からフットワークまで、ジャンルの垣根を自在に行き来する音楽性へと成長した。ハードコアな初期衝動をインダストリアルなサウンドで描いた1st『Opaque Age』、2022年リリースの2nd『shape of raw to come』ではフリーキーなジャズ要素を16ビートのハードコアに落とし込んだハイブリッドオルタナを展開。昨年、新メンバー・安齋草一郎(Perc., Syn.)の加入によりパーカッシブなサウンドへと傾倒し、5人体制となった。メンバーは山田碧(Vo., Key., Trb.)、宮崎良研(Gt., Vo.)、ザキヤマ(Ba.)、岩崎隆太郎(Dr.)、安齋草一郎で構成されている。

デザイン:つでん
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まりりん(@Igor_Bilic)
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音楽イベントの企画運営やメディアでの取材を手掛ける音楽好き。

DaisyBarでのスタッフ経験を経て、個人企画“SECOND SUMMER OF LOVE”を主催。

ライターとしてはBELONG MediaでSuchmosやYkiki Beat、Never Young Beachなどのインタビューを刊行。

さらに、レコード会社での新人発掘、メジャーレーベルでの経験を背景に、多角的な視点で音楽シーンを追い続ける。

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