最終更新: 2022年3月19日
Lauv(ラウヴ)が新曲「26」をリリースした。
この記事では、新曲「26」の歌詞を和訳し、BELONG Media独自の解釈で内容について考察している。
26歳という若さで富と名声を得たLauv。
アーティストとしての成功では埋まることのなかった心に空いた穴とは?
目次
Lauvとは
Lauv(ラウヴ)ことアリ・レフは、アメリカ・ロサンゼルス出身のシンガーソングライター兼プロデューサー。
今までにリリースした全楽曲の総再生回数は100億回を超える、新世代ポップ・スターである。
BTSやアン・マリーといった数々のアーティストとのコラボを始め、Charli XCXなど他アーティストへの楽曲提供も行っている。
2020年にデビューアルバム『How I’m Feeling』をリリース。
そして2022年にはセカンドアルバムをリリースすることが決定している。
26
Lauv(ラウヴ)の新曲「26」 は、2022年にリリース予定のセカンドアルバムの先行シングル。
「26」のプロデューサーにはLauv本人の他に、HalseyやXXXTentacionを手掛けてきたジョン・カニンガムが担当している。
Lauv – 26 [Official Video]
26歌詞和訳
Lauv(ラウヴ)の新曲「26」について。
26歳という若さで富と名声を手にしたLauvの人生がテーマの歌詞を和訳し、内容を考察していく。
一つ話をさせてくれないか?
傷心してしまった少年の話だ
彼は何もかも周りのせいにしてきた
実際はただ自分を苦しめてただけなんだ
発表した数曲は全てヒットした
そして全て自分の思い通りになると思い込んだ
だが結局彼に残されたのは心に空いた穴だけだった
“Can I tell you a story
About a boy who broke his own heart?
And he always blamed everybody else
But the truth is that he did it to himself
Made a couple songs and they got big
And thought that he could do whatever he wanted
But it all left him with a hole in his heart”
お金で幸せは買えるさ
だけど
時間を買うことはできないんだ
“Money buys you happiness
But, ooh-ooh-ooh
Doesn’t buy you time”
年を重ねれば重ねるほど
シラフでいることが辛くなってきた
しかもやめられないんだ、最悪だろ
きっと傷心してるだけさ
それを認めることもできない
俺がもっと若ければよかったのに
26歳で大金持ちだなんて
どうしてこんなことになったんだ?
“The more that I get older
The less I wanna be sober
And I can’t quit, goddamn it
And maybe I’m just broken
And I’ll never admit it
But I wish that I was younger
Yeah, twenty-six and rich
How the hell did it come to this?”
全て順調だよ、って君に伝えられたらよかったのに
でも実際は違う
俺は10日間ほどただ天井を見つめてた
やることは全て上手くいかないって
自分を肯定できてた頃はどんな感覚だったか
完全に忘れてしまった
完璧な世の中って何なんだろうな
“And I wish I could tell you
That everything is perfect, but it’s not
I was staring at the ceiling for, like, ten days
But I’m pretty sure that I forgot
What it’s like to be a person that doesn’t think
That everything he does just sucks
Oh, it’s a perfect world until it’s not”
お金で幸せは買えるさ
だけど
時間を買うことはできないんだ
“Money buys you happiness
But, ooh-ooh-ooh
Doesn’t buy you time”
年を重ねれば重ねるほど
シラフでいることが辛くなってきた
しかもやめられないんだ、最悪だろ
きっと傷心してるだけさ
それを認めることもできない
俺がもっと若ければよかったのに
26歳で大金持ちだなんて
どうしてこんなことになったんだ?
“The more that I get older
The less I wanna be sober
And I can’t quit, goddamn it
And maybe I’m just broken
And I’ll never admit it
But I wish that I was younger
Yeah, twenty-six and rich
How the hell did it come to this?”
年を重ねれば重ねるほど
シラフでいることが辛くなってきた
26歳で大金持ちだなんて
どうしてこんなことになったんだ?
“The more that I get older
The less I wanna be sober
Yeah, twenty-six and rich
How the hell did it come to this?”
26とLauvの人生
Lauv(ラウヴ)の新曲「26」は、Lauvの人生がテーマである。まず冒頭の歌詞に登場する主人公の少年はLauv自身を象徴している。
続く歌詞では、Lauvが少年時代を回想すると同時に、今までにリリースしてきた「I Like Me Better」、「Paris in the Rain」、「i’m so tired…」といったヒット曲に恵まれたにも関わらず、心の充足感が得られない苦悩について描かれている。
“一つ話をさせてくれないか?
傷心してしまった少年の話だ
彼は何もかも周りのせいにしてきた
実際はただ自分を苦しめてただけなんだ
発表した数曲は全てヒットした
そして全て自分の思い通りになると思い込んだ
だが結局彼に残されたのは心に空いた穴だけだった”
26の意味
タイトル「26」について。
サビの歌詞に登場するタイトル“26”とは、26歳のLauvを意味している。
26歳という若さにして、富と名誉を手に入れたLauv。
インポスター症候群
しかし音楽的な成功では心に空いた穴を埋めることはできず、インポスター症候群と呼ばれる、客観的に高い評価を経ても自分を肯定することができない、という心理状態に陥ったLauvが次の歌詞で表現されている。“年を重ねれば重ねるほど
シラフでいることが辛くなってきた
しかもやめられないんだ、最悪だろ
きっと傷心してるだけさ
それを認めることもできない
俺がもっと若ければよかったのに
26歳で大金持ちだなんて
どうしてこんなことになったんだ?”
次の歌詞では、インポスター症候群を発症する以前の人生を振り返り、自己肯定できていた頃の感覚を思い出そうと苦悶する様子が描かれている。
“やることは全て上手くいかないって
自分を肯定できてた頃はどんな感覚だったか
完全に忘れてしまった”
年齢に起因する人生に対する焦りや不安、そしてお金があったとしても年齢的に叶えられない夢。
Lauvが26歳で感じた年齢を重ねることへの恐怖や不安が次の歌詞で表現されている。
“お金で幸せは買えるさ
だけど
時間を買うことはできないんだ”
26歳という若さで手にした富と名誉と引き換えに、インポスター症候群や精神的な苦痛と向き合う日々を過ごしてきたLauv。
Lauvが歩んできたこれまでの人生の軌跡、そして混沌と渦巻く心のありさまを自身が曲のナレーターとして描いた楽曲が「26」である。
Lauvリリース作品
シングル『26』
発売日: 2022/1/28
フォーマット:Mp3
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2ndアルバム『タイトル未定』
発売日: 2022年リリース予定
1stアルバム『~how i’m feeling~』
発売日: 2020/3/6
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
Amazonで見る
Lauv(ラウヴ)プロフィール
“ラウヴ(LAUV)ことアリ・スタプランス・レフ(1994年8月8日生まれ)は、アメリカのシンガー・ソングライター、レコードプロデューサーで、「I Like Me Better」のヒットで知られている。彼のデビューアルバム『How I’m Feeling』は2020年の3月6日にリリースされ、アメリカのビルボード200で16位にランクインしている。ラウヴはCharli XCXの「Boys」やCheat CodesとDemi Lovatoの「No Promises」など、他のアーティストへの楽曲提供も行っている。”
Lauvの評価
“アン・マリーとの「fuck, I’m lonely」、BTSとの「Who」、その他トロイ・シヴァン、ジュリア・マイケルズ、コナン・グレイ等、数々のアーティストとコラボレーションを実現し、更にはプロデューサー/ソングライターとして、チャーリーXCXに「Boys」を楽曲提供をする形で活躍する、ポップ・ミュージック界のビジョナリー(独創的/先見性のある人物)と称されている”
Lauv代表曲(Youtube)
- Lauv(ラウヴ) – Paris in the Rain [Official Video]
- Lauv(ラウヴ) – Who (feat. BTS) [Official Visualizer]
- Lauv(ラウヴ) & Troye Sivan – i’m so tired… [Official Visualizer]
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
BELONG Mediaのライター/翻訳。
高校卒業後18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、大学ではインターナショナルビジネスを専攻。
13歳よりギター、ドラム、ベースを始める。
関西を拠点に活動するサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。
2017年10月、全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。
2021年2月、J-WAVEのSONAR MUSICへゲスト出演。
普段はサイケデリック、ソウル、ロカビリーやカントリーを愛聴。趣味は写真撮影、ファッション、映画鑑賞。
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