最終更新: 2023年3月8日

アメリカのインディーロックバンド、Wednesday(ウェンズデイ)が、新作アルバム『Rat Saw God』をDead Oceansからリリースすることを発表した。

また、Spencer Kellyが監督したリード・シングル「Chosen To Deserve」のビデオも公開された。

Wednesdayの新作アルバム『Rat Saw God』は、StereogumとUproxxによって2023年にリリースされるアルバムの中でも最も期待されるものの一つに選ばれている。

Wednesdayとは

Wednesday band photo
撮影:Zachary Chick
Wednesday(ウェンズデイ)は、アメリカ・ノースカロライナ州はアッシュビルを拠点に、2018年から音源をリリースし始めたインディーロックバンドである。

Wednesdayメンバー

バンドメンバーはKarly Hartzman(Vo./gt.)、Jake “MJ” Lenderman(Gt.)、Xandy Chelmis(ラップスチール・ギター)、Margo Schultz(Ba.)、Alan Miller(Dr.)の5名から構成されている。

Wednesdayというバンド名の由来

Wednesdayというバンド名の由来はイギリスのジャングルポップバンドである、The Sundaysにインスパイアされたもの。

とはいうものの、Wednesdayの音楽の特徴はThe Sundaysの柔らかいギター音楽とは異なり、90年代を思わせるノイジーなロックをベースにカントリーとシューゲイザーの要素を融合したもので、”カントリーゲイズ”とも呼ばれる。

Wednesdayの概要

アーティスト名 Wednesday(ウェンズデイ)
結成 2017年
出身 アメリカ・ノースカロライナ州
レーベル Dead Oceans
バンドメンバー Karly Hartzman(Vo./gt.)
Jake “MJ” Lenderman(Gt.)
Xandy Chelmis(ラップスチール・ギター)
Margo Schultz(Ba.)
Alan Miller(Dr.)

Rat Saw God

Rat Saw God
Wednesday(ウェンズデイ)が、2023年4月7日に新作アルバム『Rat Saw God』をDead Oceansからリリースすることを発表した。

Dead Oceansは、米国インディアナ州ブルーミントンを拠点とするインディーレーベルで、MitskiやKhruangbin、Japanese Breakfastらを輩出している名門である。

本作は、90年代のシューゲイザーとクラシック・カントリーの要素を融合させた、バンド独自のサウンドを披露する10曲が収録されている。

Chosen To Deserve

Wednesdayの新曲「Chosen To Deserve」のビデオは、リード・シンガーのKarly Hartzmanが育ったノースカロライナ州グリーンズボロで撮影された。

2022年にリリースされたシングル「Bull Believer」は、Pitchforkのベスト・ニュー・トラックと2022年のベスト・ソングに選ばれている。

また、Spencer Kellyが監督したリード・シングル「Chosen To Deserve」のビデオも公開された。

Wednesday – Chosen to Deserve (Official Video)

メンバーからのコメント

Wednesdayのリード・シンガーである、Karly Hartzmanは「Chosen To Deserve」について下記のように語っている。

“「Chosen to Deserve」は、Drive-By Truckersの代表曲「Let There Be Rock」を再現するために自分自身に課した練習曲で、自分自身の成長過程での経験やバカ騒ぎを盛り込んでいるんだ。”引用元:WEDNESDAY ANNOUNCE NEW ALBUM & SHARE VIDEO FOR SINGLE, “CHOSEN TO DESERVE”(Dead Oceans)

Wednesdayリリース作品

Wednesday(ウェンズデイ)はこれまでに5枚のアルバム(『Yep Definitely』、『I Was Trying to Describe You to Someone』、『Twin Plagues』、『Mowing the Leaves Instead of Piling ‘em Up』、『Rat Saw God』)をリリースしている。

5thアルバム『Rat Saw God』

Rat Saw God
発売日:2023年4月7日
収録曲:
1.Hot Grass Smell
2.Bull Believer
3.Got Shocked
4.Formula One
5.Chosen To Deserve
6.Bath County
7.Quarry
8.Turkey Vultures
9.What’s So Funny
10.TV in the Gas Pump
フォーマット:Mp3
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Wednesdayバンドプロフィール

Wednesday band photo
撮影:Zachary Chick

“ノースカロライナ州アシュビルのベッドルームで大半の曲を書いているKarly Hartzmanは、MitskiのNPR『Tiny Desk』をみて、ギターを始めた。アシュビルの大学に通い、Wednesdayという名義でアルバム『Yep Definitely』をリリース。その後、正式にバンド・メンバーを集め、2020年にセカンド・アルバム『I Was Trying to Describe You to Someone』、2021年にサード・アルバム『Twin Plagues』をリリースした。『Twin Plagues』は高い評価を博し、Pasteの年間ベスト・アルバム、Pitchforkの年間ベスト・ロック・アルバムの一枚に選ばれている。WednesdayのメンバーはHartzman、MJ Lenderman、Margo Shultz、Alan Miller、Xandy Chelmisの5人で、バンドはカントリーのリリシズムを敬愛。オルタナティヴ・ロック、シューゲイザー、カントリーを彷彿とさせるサウンドを鳴らす。”引用元:Wednesday(ウェンズデイ)バンドプロフィール(Big Nothing)

Wednesdayの評価

“「彼らの最もヘヴィで野心的な曲」-Pitchfork(Best New Track)
「インディー・ロック界最高のバンド」-Stereogum
「Hartzmanは生涯の苦しみを追い払った」-Paste
「モンスター級のシングル」-NPR
「静かなダイナミクスとラウドなダイナミクスが混在しスリリング」-The FADER
「Karly Hartzmanのヴォーカルは催眠術のように、どこか儚げで同時に強い」-UPROXX”
引用元:Wednesday(ウェンズデイ)バンドプロフィール(Big Nothing)

Wednesday代表曲(Youtube)

  • Wednesday(ウェンズデイ) – Bull Believer (Official Video)
  • Wednesday(ウェンズデイ) – Handsome Man
  • Wednesday(ウェンズデイ) – Twin Plagues

Wednesday関連記事

Wednesday(ウェンズデイ)がのレーベル、Dead Oceansからリリースしてきたアーティストについて、BELONGではこれまでにMitski、Japanese Breakfast、Phoebe Bridgersを取り上げている。

  • Mitski「Working For The Knife」歌詞和訳
  • Japanese Breakfast『Jubilee』リリース記事
  • Phoebe Bridgers「Sidelines」歌詞和訳

ライター:yabori
yabori
BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori