最終更新: 2025年1月11日

まりりんが語る、メジャーレーベルのリアルと可能性について

プロインディーとは、大手レーベルに所属せず、自主レーベルで活動するプロの音楽アーティストを指す。

音楽性とビジネスセンスを兼ね備え、独自の活動を展開するのが特徴である。

今回は、以前BELONGのスタッフとしてインタビューなどを担当していたまりりんが、メジャーレーベルを経験し、再び活動できることとなった。

プロインディーを目指す上で、メジャーレーベルという選択肢はどれほど有効なのか?

今回は、有料部分を設けずに、まりりんという人物とその経歴を紹介する。

インタビュー・テキスト:Tomohiro Yabe 回答:まりりん  使用AI:perplexity、genspark

まりりんの紹介と経歴について

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クレジット:BOYS AGE

ライブハウスDaisyBarでの経験

まりりんの音楽との関わりは、下北沢のライブハウスDaisyBarでのアルバイトから始まった。

20歳の頃、DaisyBarのホームページでアルバイト募集を見つけたのがきっかけである。

「私の好きなSISTER JETやQUATTROが出ていて、ホームページに採用募集があったライブハウスがDaisy Barだけだったんです」と語るように、好きで通っていたライブハウスが、彼女の音楽キャリアの扉を開いた。

DaisyBarでは、受付やバーカウンターでの業務に加え、時には照明操作も担当。

自主企画イベント“SUMMER of LOVE”

初めて企画したイベント“SUMMER of LOVE”では、まりりん自身が4組のバンドをブッキング。

「私が見たかった、DATS、BOYS AGE、Orca Shore、Walkingsの4組でやりました」という言葉から、彼女の自分が見たいバンドだけでイベントを行いたいという情熱が伝わってくるようだ。

このイベントの企画が、後にメジャーレーベルで採用されるきっかけの一つとなった。

BELONGでの経験

それと並行して、2015年4月にはBELONGに加入。SuchmosやYkiki Beat、Never Young Beach、TempalayとHomeshakeとの対談など、数々のインタビューを刊行した。

大学卒業後、音楽関係以外に興味を持てなかったことから、DaisyBarでのアルバイトを継続。

新人発掘部門での経験

その後、大手レコード会社の新人発掘部門に入社するという大きな転機を迎える。

新人発掘部門では、デモテープ募集やライブハウス巡り、オーディションを通じて新人を発掘。

特に、まりりんがイベントにブッキングしたことがきっかけでレーベルからも注目されるようになったバンドがあり、彼女のキャリアにおいて重要な出来事となった。

メジャーレーベルへの異動

その後、契約関係でメジャーレーベルに異動し、バンドのプロモーション業務を担当。

取材対応、レコーディングスケジュールの調整、事務所とのやり取りなど、多岐にわたる業務を経験した。

しかし、TikTokなど新しいプラットフォームの台頭による音楽トレンドの変化や、自分が本当に良いと思う音楽と求められる音楽とのギャップに苦しむようになる。

まりりんの現在

コロナ禍で体調を崩したこと、音楽を仕事にすることへの葛藤、理想と現実のギャップを感じたことなどが重なり、メジャーレーベルを退職。現在は映像スタジオで勤務しているそうだ。

「音楽を仕事にするのがストレスになってました。やっぱりどうしてもバンドが求められてないっていう現実がもどかしいですね」という言葉が、当時の心境を物語っている。

まとめ

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クレジット:pexels

まりりんの音楽業界におけるキャリアは、偶然の出会いと、自身の情熱、そして人との繋がりによって彩られている。

下北沢のライブハウスDaisyBarでのアルバイトから始まり、大手レコード会社での新人発掘、そしてメジャーレーベルでのバンドプロモーションへと、多様な経験を通して、音楽業界の光と影、理想と現実の両面を見てきた。

DaisyBar時代には、「自分が本当に見たいもの」を追求したいという強い思いを持つようになったまりりん。

大手レコード会社の新人発掘部門では、「かっこいいアーティストが日本で売れてほしい」という情熱を持って仕事に取り組み、様々なバンドとの出会いは彼女のキャリアにおいて重要な出来事となった。

メジャーレーベルでは、音楽をビジネスとして捉える視点を学んだ一方、同時に理想と現実のギャップに苦しむ経験も。

まりりんの経験は、音楽業界の光と影、理想と現実の両面を映し出し、音楽と仕事の関わり方を深く考えさせてくれる。

次回のコラムでは、まりりんと共に、“プロインディー”にとって、メジャーレーベルという選択肢について、さらに深く掘り下げていく。(BELONG Media/A-indie編集長 Tomohiro Yabe)

まりりん(@Igor_Bilic)

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音楽イベントの企画運営やメディアでの取材を手掛ける音楽好き。DaisyBarでのスタッフ経験を経て、個人企画“SECOND SUMMER OF LOVE”を主催。ライターとしてはBELONG MediaでSuchmosやYkiki Beat、Never Young Beachなどのインタビューを刊行。さらに、レコード会社での新人発掘、メジャーレーベルでの経験を背景に、多角的な視点で音楽シーンを追い続ける。BELONGで書いた記事はこちら

ライター:Tomohiro Yabe(yabori)

Tomohiro Yabe

BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。 ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻 これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。 過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。 それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。 現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。 今まで執筆した記事はこちら Twitter:@boriboriyabori

 

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