最終更新: 2025年2月22日
今回紹介するのはカリフォルニアを拠点に活動している、新人アーティスト、Faerybabyy(フェアリーベイビー)。
ポストパンク、サーフ・ゴス、ヒプナゴジックパンクを独自にミックスした音楽性で本国アメリカでは大きな注目を集めている。
ここ日本では、“ファンタジー・ギャル・ポスト・パンク”とも言われているようだ。
ファンタジーギャルポストパンクfaerybabyyさんの新作リリックビデオ。
faerybabyy- lobotomy song lyric video https://t.co/NcsPw9GaM6 @YouTubeより https://t.co/Xt19ybWRUc— lEjEwO (@lejewo) August 7, 2024
この記事では、音楽の専門知識を持つ研究者アリアと、独特な発想で物事を理解しようとする不思議な生命体プニポンの掛け合いを通じて、Faerybabyyの魅力に迫る。
シャイで内向的な性格ながら、軽快でポップな音楽とファッションで、既に熱烈なファンを獲得しているFaerybabyy。
二人の掛け合いを通じて、彼女が紡ぎ出すユニークな世界観と、最新アルバム『Jabbermouth』の背景にある想いをお届けする。
なお本企画は、キャラクターによるコラムで音楽の魅力をどこまで伝えられるか、という私たちBELONGの新たな挑戦である。
テキスト:アリア・ソムナンブラ、プニポン 使用ツール:Claude 編集・校正:Tomohiro Yabe(編集長)
目次
導入:アリアとプニポンの研究室での会話











Faerybabyyとは

“Faerybabyy(本名:ペイトン・モース)は、テキサス州コンローの出身です。年齢については公表を控えています。2021年にFaerybabyyの名前で音楽活動を開始しました。ソロ活動を始める前は、Castle Beatというバンドでベースを担当。シャイで内向的なアーティストで、音楽、編み物、絵画など様々な芸術活動を楽しんでいます。優しい性格とユニークなファッションセンスで知られており、コスプレを楽しみ、ドレスアップゲームが大好きです。アニメや日本映画のファンで、吉田博昭監督の『ゴキブリたちの黄昏』やジブリ作品を愛しており、部屋にはジブリのポスターを4枚飾っています。“Faerybabyy”という名前は妖精への憧れが由来で、彼女は子供の頃は裏庭に妖精の家を作り、特にシェリー・デュバルが出演していたドラマ『フェアリーテール・シアター』を愛していました。”








Faerybabyyの音楽性について

“(Faerybabyyは)自身の音楽をポストパンク、“サーフ・ゴス”、“ヒプナゴジックパンク”のミックスと表現しています。彼女は自分の信念に基づいて音楽を制作する独立系アーティストです。”





Wavves – “King of the Beach”
Ariel Pink – Another Weekend [Official Video]
Faerybabyy の創作プロセスと映像について

“彼女の制作哲学は“初日の魔法”を大事にすることです。初日に作ったものをそのまま採用し、うまくいかない曲は執着せずに次に進みます。通常、1曲は2〜8時間で制作しています。曲を書く際は映画のように視覚的にイメージを描きながら制作しており、歌詞は全て自身でスマートフォンのメモアプリを使って書き、インスピレーションを感じた時に書き留めています。音楽制作は、その時一緒にいる人々との共同作業で進めています。彼女は映画制作への憧れを常に持っており、それが創作プロセスに影響を与えています。”
“FaerybabyyのMVのほとんどは、彼女と親友のフランシス・イリディアンのクリエイティブな発想から生まれています。撮影後の編集は全てフランシスが担当。主にグリーンバックを使用して撮影していますが、時には実際のロケーションも使用します。例えば、「Connie」のMVでは、友人たちとミニゴルフ場でシーンを撮影しました。「Connie」は、アヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」からインスピレーションを受けていますが、親友と彼氏に裏切られた彼女側の視点から描かれています。何より、全てのMV制作において最も重視しているのは、可能な限り楽しむことです。”






faerybabyy – connie lyric video
Avril Lavigne – Girlfriend (Official Video)
Faerybabyy の新作アルバム『Jabbermouth』

“前作のEP『Lucky Star』リリース後に『Jabbermouth』の制作を開始しました。『Jabbermouth』は彼女の実体験に基づいています。おしゃべりが過ぎて困ることがあり、時々自分が周りの人の重荷になっているように感じることがあります。「Jabbermouth」のMVは、オズの魔法使いと彼女の信仰から着想を得ており、十字架を使って魔女を倒すシーンがあり、このビデオにはアルバムの他のMVへの隠れたヒントが含まれています。以前の作品と比べて、『Jabbermouth』はより軽快なサウンドとなっています。このアルバムは、彼女が恋焦がれていた男性インディーロックバンドのメンバーのようになりたいという子供の頃からの夢を叶えるために制作されました。アルバム完成後、彼女は憧れの男の子になるという自身のイメージを実現できたと感じています。このアルバムリリース後は、通常の音楽スタイルに戻る予定です。”
“彼女の現在のお気に入りの曲は「keep u safe in my back pocket」です。
「Me, Myself & God」について:
この曲の制作中に奇妙な出来事がありました。プロデューサーが使用している2台のモニターのうち1台が2年半も故障していたのですが、不思議なことにこの曲の制作中だけ突然動き出し、曲が完成すると同時に再び動かなくなりました。彼女はこれを神からのサインだと捉えています。”




Faerybabyy – jabbermouth music video
keep u safe in my back pocket
Me, Myself & God
読者参加:リスナーの皆さんと一緒に探る音楽の世界

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#レンジタウンで感想をツイートFaerybabyyのファンからのコメント

“彼女がソーシャルメディアから共有したかったコメントをスクリーンショットで紹介します。
1. @Sir_Newkirk: “Siouxsie and the Bansheesに太陽と虹を足したみたいな感じ”
2. @blacklightgypsy: “これはもうfaerybabyyの世界だよ、私たちはただそこに住んでるだけ!”
3. @legrandfromage9682: “faerybabyyにファンが一人しかいないなら、それは私。ファンがいないなら、私は死んでる。世界が彼女に反対するなら、私は世界に反対する”
4. @madzondemand: “彼女の世界観、めっちゃ深いよね”
5. @luvrxz: “えーマジで!ゴシック系のサーフィンサウンドがカラフルなノスタルジアと混ざってて、これこそ私が求めてたものなの!”
6. @n9odle: “faerybabyy、私にとってはずっとスターだよ”
7. @squidward9747: “みんな知っておくべき、これヤバいって!”









Jabbermouth
リリース:2025年2月14日
フォーマット:デジタル
配信リンク:Amazon
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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Twitter:@boriboriyabori