最終更新: 2021年9月13日

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The Japanese House – Clean (chappy)
The 1975 のメンバーのMatty HealyとGeorge DanielがプロデュースをしたUKからの新人The Japanese House の新曲MV 「Clean」が公開された。今年4月にリリースしたデビューEP『Pools to Bathe In』を聴いた時、The 1975の彼らが携わっているだけに似た要素も感じるアンビエントな仕上がりにはなっているのだが、個人的にとても好きだ。一瞬聴いた時、男性か女性か分からなかったがロンドン在住の19歳、Amber Bainという女子がボーカリストだそう。楽曲はリリースしているものの、アーティストに関してはまだ詳しく情報が解禁されていないようで、浮遊感のあるドリーミー楽曲とImogen Heapを連想させられる歌声にも魅了された。またアーティスト名としてThe Japanese House とされた事についても日本人としては気になる所です。

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JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB – Revenge For Summer Part.2(yabori)
そろそろ涼しくなってきた今日この頃ですが、今回は夏に逆戻りするような曲をご紹介。Jabba Da Hutt Football Clubというヒップホップクルーによる「Revenge For Summer Part.2」は、アーティスト名こそギャラクティックなものの、妙に地球での生活感のあるサマーチューン。ファンクベースの楽曲にラテンミュージックの融合、そしてKICK THE CAN CREW(懐かしい!)を思わせるラップの組み合わせは実にユニークだ。昨年から注目を集めているTokyo Health Clubらが所属するOMAKE CLUBというネットレーベルからデビューアルバムのリリースもあり、東京ヒップホップシーンの超新星たり得る存在になるのではないだろうか。BELONGの最新号にも彼らのインタビューが載っているので、こちらも是非チェックして欲しい!

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Kid North – Rip Tide (木ノ下トモ)
遠くフランスから、BELONG編集部に素敵なお便りが届きました。その名も新曲という、とびきりのやつ。今回紹介するのはKid Northの「Rip Tide」。Kid Northは、パリを拠点に活動する3ピースバンド。ダンスとメランコリー。シンプルさと複雑さ。空気のようでいて激しく動悸を打つような。そんな音楽を求めてモダンポップを鳴らしています。2015年11月にリリース予定のアルバム『New Warters』のTeaser映像の中で、新曲「Rip Tide」の一部が公開されました。美しい電子音が紡ぎだす彼らのメランコリックでダンサブルな世界観をほんのり味わうことができます。繊細で力強い歌声のハーモニーに、一瞬で心を奪い去られてしまう。続報が待ち遠しい作品です。

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HINDS – Chili Town(chappy)
以前、BELONGの新人特集で取り上げられて知り、彼女達のイマドキ女子感漂う風貌で唄うガレージロックな音に見事にはまったスペインからのガールズバンド、HINDS(元Deers)がデビューアルバム『Leave Me Alone』を2016年1月8日に発売すると発表。8月に公開された最新楽曲の「Chili Town」や、HINDSを知ったきっかけになった「Bamboo」も収録される他、Mac DeMarcoやThe Black Lipsから影響受けて作られた楽曲ばかりだそうだ。影響受けてるアーティストがまた良い。先月公開されたこちらの「Chili Town」も海辺を感じさせるようなサーフロックな音色と気怠げだが楽しそうに戯れて唄う彼女達から、今後もますます目が離せない。


TELEGRAM – FOLLOW(yabori)
国内でリリースがないにも関わらず、昨年のJAPAN JAMとサマーソニックで来日を果たしたイースト・ロンドン拠点のロックバンド、TELEGRAM。タイトで骨太な演奏で王道のロックバンド街道を猛進するのかと思いきや、暴れまくるギターサウンドが初期のホラーズを思わせる逸材。本国イギリスではホラーズと一緒にツアーを回ったという事もあり、人気は上々のよう。ボーカルのもみあげとThe Whoのピート・タウンゼントに顔が似てる人がいるのが凄く気になる所でもある。

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Helen – Covered in Shade (まりりん)
久しぶりの洋楽です。2013年結成のシューゲイズポップバンドHelen。Grouperとしての活動で知られるポートランド出身のアンビエント・アーティストLiz Harrisが友人と組んだ3人組。数年をかけてレコーディングを行い、先月デビューアルバム『The Original Faces』をリリースした。ポップバンドと言いつつかなりノイジーなサウンドだった彼女らだが、この曲はかなりドリームポップだ。MVのチープな手作り感も緩くて良い。赤いジャケットの下のDoorsTシャツが素敵だ。こんなHelenだが元々はスラッシュ・バンドを目指していたらしい。そんなことを微塵も感じさせない気の抜けるような平和な映像と音楽は何度リピートしても飽きない。


Låpsley – Falling Short(chappy)
若い世代の魅力的なアーティストが多く見られる近年、UKサウスポート出身の18歳のシンガーソングライター Låpsley (ラプスリー) もその一人。昨年Sound Cloudから注目されXL Recordingsと契約し、今年1月にデビューEPが発売。BBCが選ぶ2015年に活躍が期待されるアーティストにも選出され、若さだけではない彼女の貫禄のある優雅な歌声に私も射抜かれてしまった。アルバムの発売が既に待ち遠しいアーティストです。

MISTAKES – 505(yabori)
東京を拠点に活動する二人組のR&Bバンド、MISTAKES。ここで紹介して言うのもなんだが、彼らについての情報はとても少ない。プロフィールはほとんど明かされてはいないのだが、楽曲はライブ音源を含め、いくつか公開されている。彼らの音楽から察するに、The weekndやToro y Moiと共振するベッドルーム発のインディーR&Bシーンと結びついた音楽なのだろう。そういったバックグラウンドからカバーされた、Arctic Monkeysの「505」はR&Bの持つルーズさがありつつも、原曲よりもビートを強調したアレンジが絶品である。モダンなR&Bに重きを置きながらも、王道を行くロックバンドの楽曲をカバーするセンスがニクい。

Gengahr – She’s A Witch(Yada Mayumi)
ロンドン出身の4人組、ギターロックバンド。ハーモニーは繊細で複雑に絡み合い独特の雰囲気を醸し出しているが、演奏はしっかりとしたギターロック。どこか不思議なメロディーに乗せた独自の世界観がクセになる感じ。ちょっとLocal NativesやAlt-Jを彷彿とさせるかも。Alt-Jのサポートアクトを務めていたり、Alvvaysと対バンしていたりで地元では早くもかなり注目されているバンドらしい!バンド名はポケモンのレアなゴーストポケモンからとったとか・・少年かっ!

MOURN – Otitis(桃井かおる子)
サッカーだけじゃない!パエリアだけじゃない!スペインにはロックがある!!・・・と言われても、大概の人の頭の中は「???」という感じになるだろう。だが、そのクエスチョンマークを消し去ってしまうような大型新人が、スペインはバルセロナからやって来たのだ!その名はMOURN。なんとメンバーは現役高校生(!)という、「新人」という言葉にふさわしい初々しさ。とは裏腹に、荒削りながらゴリゴリのロックを鳴らす、新人とは思えない存在感のあるバンドなのである。何せWild Nothingを輩出したNYのインディーズレーベル・Captured Tracksと契約しているのだから、その才能はお墨付き。ニルバーナを思いださせるその音を聴いていると、「そんじょそこらのガールズバンドと一緒にすんじゃねえよ!!!」と彼女達が訴えているようにも聴こえてくる。

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HONNE – Loves The Jobs You Hate(yabori)
前回の新人特集の際にも紹介した、UKのポップミュージックデュオのHONNE が9月にEP『Over Lover』をリリースする。「Loves The Jobs You Hate」はそのEPからの先行曲だ。前作は宅録感が残ってはいたものの、洗練されたR&Bで素晴らしい完成度であった。今回はファンク・ソウルなど、ブラックミュージックの側面が色濃く出ている。しかも楽曲のクオリティも前作よりも遥かに高くなっている。ここ日本でもあのCharaが注目しているのも納得である。またEPの帯にもなっているエキサイト翻訳に突っ込んだような謎の日本語にも注目!

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VANT – PARKING LOT (木ノ下トモ)
たくさんの良質な音楽が流れる中、でもやっぱりギターが鳴りまくるロックが聴きたい!そんな時にぜひ聴いてほしいバンド!VANT。Royal Bloodのサポートも務めたこともあるというイギリスの4人組インディー・ロックバンド。彼らの新しいMV「PARKING LOT」が公開されました。序盤から終盤まで走り続けるギターの音。脳内に響くリフ。そうそう!こういう音が聴きたかったんだと叫びたくなるかっこ良さ!甘酸っぱさと疾走感が最高。ボーカルMattieの甘い歌声とギターのユニゾン部分は、何度聴いてもその度に手がとまり聴き入ってしまう。過去にすでに公開されている彼らのMV「The Answer」や「DO YOU KNOW ME?」を観ても彼らの才能に感嘆するばかり。大注目です。

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Homeshake – Give It To Me(Chappy)
秋の夜にはこんなゆるい音色に酔いしれながら眠りにつきたいものですね。ただ微睡める音じゃなくて渋めの格好良さも兼ね揃えたこちらの方は、カナダのモントリオール出身でMac Demarcoの元バンドメンバーのギタリストでもあったPeter SagarによるソロプロジェクトのHomeshake。新作アルバム『Midnight Snack』から「Give It To Me」のMVが公開され、11月6日には新宿MARZにてTempalayの『Instant Hawaii』のリリースパーティーに来日公演をするという!JazzやFunk、R&Bの良い要素が絶妙なバランスで溶け合った癖になる味わい深さが聴くほどに、ゆっくりと心地よい空間に連れていかれてしまいます。Sound Cloudにて他作品なども色々と上がってるみたいなので、是非ゆるりと微睡んでみてください。


Blossoms – Charlemagne(yabori)
ザ・コーラルのジェイムス・スケリーがプロデュースを手掛けたという事もあり、UKサイケデリックロックの新人バンドとしてここ日本でも大きく注目されたBlossoms。その後、レディング&リーズ・フェスティバルを始め、多くの大型フェスティバルに出演し、海外ではVirgin EMI Recordsと契約。新人バンドとして破格の注目度を誇る彼らが、10月30日に発売される『Charlemagne EP』から新曲「Charlemagne」を公開!当初はザ・コーラルのようなサイケバンドとみなされていた彼らであるが、今回の曲はPet Shop Boys「Domino Dancing」をバンドでカバーしたような憂いを帯びたポップな楽曲となった。Tame ImpalaやThe 1975のようにバンドがポップミュージックを鳴らすようになったきた今だからこそ、こうした彼らの変化は大いに受け入れられる事だろう。

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ハクブンゴウ – 何もない街(yabori)
BELONGの最新号でも取り上げた沖縄の正体不明のアーティスト、ハクブンゴウが自身のSoundcloudのアカウントを開設し、新曲を一気に3曲アップした!前回、公開した5曲入りの『交差点EP』はどれも幅広い音楽性を持っていたが、この3曲も以前の5曲と被らないくらい広い音楽のルーツを垣間見ることができる。ストレートなロックナンバーの「黒髪」、彼らが得意する西海岸を思わせる素朴なギターポップサウンドを聴かせる「笑いつづけて」という2曲も素晴らしいのだが、今回一番興味深かったのが「何もない街」という曲。歌詞も歌い方もGotchの顔が浮かんでは消えていくようであり、サウンドは沖縄のうだるような暑さにやられたファンクバンドっぽくもあり、彼らの引き出しの多さに驚かされる1曲だ。ちなみにBELONGの最新号を手に購入して頂いた方には、『交差点EP』のフリーダウンロードも可能なのでこちらもチェックしてみてください。

https://soundcloud.com/haku-bungo/utewlphhzyeo

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Blaenavon – Hell Is My Head(Chappy)
イギリス出身の3人組ティーンエイジャー・バンドのBlaenavonが2年振りとなる新作のEP『Miss World』を、FOALSやNeon Indiaでもお馴染みのTransgressive Recordsよりリリースされた。収録曲の「Hell Is My Head」のMVを観るなり、Voのベンジャミン・グレゴリーの貫禄ある渋い声に魅了され、時おり切ない掠れ声が哀愁漂うメロディと共により楽曲を引き立たせている。新作EPも聴きましたが、近年次々と現れる凄腕の若手バンドの方々にも驚かされる中、彼等の只ならぬ大物感もひさひしと感じずにはいられない内容となっている。今後出されるアルバムにも期待が膨らむ一方だ。

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Oh Wonder – Without You (木ノ下トモ)
イギリスのエレクトロポップ・デュオのOh Wonderが新曲「Without You」のMVを公開しました。この曲は9月4日に発売された彼らのセルフタイトルのデビュー・アルバム『Oh Wonder』に収録されています。昨年Oh Wonderを結成した彼らは、もともと二人で曲を作る練習のためにSoundCloud上で月に1回新曲を公開してきました。それがアルバムになっているんです。
新たに公開された「Without you」のMVはニューヨークで撮影。何時間も歩きまわったそう。ピアノから始まる切なさを誘うイントロ。穏やかさと寂しさを携えた美しいメロディーに二人の声がのって、優しくて物悲しい気分になります。彼らの曲は本当にどれも柔らかくてきれいだなあとしみじみ思います。

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Yaroslav – Before the pulse(まりりん)
soundcloudでたまたま見つけたYaroslav。フランス出身、Anton PokornyとViktor Pokornyの兄弟(とってもイケメン!)によるユニットらしい。機械的なサウンドと感情を抑えたような声が癖になり何度もリピートしてしまう。今注目されている日本の若手バンドにも通ずるものを感じる。Yaroslavの情報があまり見つからなかったので詳しいことはわからないが、国境を越えて若い人たちがシーンを作り上げることができたら素敵だと思う。彼らと国内外で共演の機会ができたら良いのに。フリーダウンロードできる「Before the pulse」は3カ月前に発表されたものなので新曲というにはギリギリだが、数日前に新作『Boundaries EP』がアップされたのでそちらもチェックしてみてほしい。
https://soundcloud.com/deeperbeat/yaroslav-before-the-pulse

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Oscar – Breaking My Phone(yabori)
現代において最もぶっ飛んだ行為は自らのケータイをぶっ壊す事ではないだろうか。「Breaking My Phone」と歌うOscarという新人アーティストは、Bloc PartyやThe Cribsらを輩出した名門ウィチタ・レコードが新たにサインしたシンガーソングライター。彼の音楽は一聴すると、60年代のガレージロックのようにも思えるが、MVからも感じ取れるストリート感と遊び心が上手くブレンドされており、古臭さは全く感じない。それどころか今まで聴いた事のないような音楽にすら思える。先日、BELONGで特集した“YOUTHWAVE”という特集で、デジタルネイティブと呼ばれるポストインターネット世代が面白いと言っていたばかりだが、彼の音楽からもそれらのアーティストに通ずる新しい視点が感じられた。これからリリースされるデビューアルバムがとても楽しみだ。

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ゆだち – 空洞(Chappy)
都内を中心に活動する5人組のバンド、ゆだち。こちらの空洞という楽曲で彼等を見つけた時は、又もこんな良いバンドに出会えたと嬉しい気持ちになった。繊細でいてしっかり耳に残る声と、優しく響く男女混声コーラスとエモーショナルな歌詞とメロディにセンチメンタルな気持ちを掻き立てられ、気づけば何度もリピートしてしまう。他にも、「どこにもない家」という楽曲ではメインボーカルが女の子で違った雰囲気を醸し出している。どちらもsound cloudにて紹介されていて、11月4日にリリースした1st album『夜の舟は白く折りたたまれて』に入っている。このアルバム全体を聴いて、ゆだちというバンドをより深く聴き込んで味わっていきたいと思う。

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AURORA – Half The World Away(Chappy)
おとぎ話から飛び出してきたのかと思えるほど澄んだ瞳が印象的な美貌にも目を奪われましたが、絹糸のような繊細な美声に心も奪われた。先月リリースされたOASISの名曲「Half The World Away」のカバーが話題となりヨーロッパでは既にブレイク中の北欧ノルウェーからの19歳のシンガーソングライターのAURORAことAurora Aksnes。完全に彼女の世界観に彩られた「Half The World Away」を聴きながら年末の忙しない日々から逃れるように束の間の解放感に浸ってしまいました。冬にしんみり聴きたい声です。彼女は若干10歳にして曲作りを始め、ネットに楽曲をアップしていた所レコード会社の目に留まったそう。Katy Perryも一目置くほどの彼女の魅力が今後どう開花していくのか楽しみです。来年 3/11にリリース予定のデビューアルバムとなる『All My Demons Greeting Me As a Friend』も待ち遠しい。

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Petal – Heaven(木ノ下トモ)
今週の新曲紹介は何にしよう?と思いはじめて小一時間、考えても考えても彼女のことしか考えられなくなってしまったのでもう書いちゃいます。Petalの「Heaven」。この曲は、彼女のデビューアルバム『Shame』の中に収録されています。一度聴いたその瞬間から、胸をがっつり鷲掴みされてしまって、リピート、リピート、リピートの嵐。彼女の繊細で柔らく、意思を感じる歌声とストレートな楽曲が胸にささりまくります。終盤の盛り上がりの部分。これがもう切ないんだけど、気持ちいい。悲しげだけど、キュート。冷たい風が頬を刺す季節に、月明かりの中を歩きながら聴きたい曲。今年の冬、すっかり恋に落ちてしまった1曲です。

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YOU SAID SOMETHING – as you are(Chappy)
ここ最近に聴く邦楽インディーミュージックは関西や関東が中心な事が多く、まだまだ知らないだけでそこかしこに良いバンドが居るんだろうなと思っていた矢先に、北海道にて活動する男女混合インディーバンドYOU SAID SOMETHINGを知った。すでにインディーシーンでは注目を集めているようで、2年ぶりとなる新作『as you are』が12/9にリリースされる。過去の楽曲と先駆けて公開されたアルバムのリード曲「as you are」を聴き比べると、バンド編成などを経てさらなる進化を遂げた様が伺える。一瞬、海外のインディーミュージックかと思ったほど彼等ならではの多彩なエッセンスが詰めこまれいて、煌びやかなポップとノスタルジックさ漂うメロディの融合が何とも不思議な感覚にさせられてしまう。

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Frances – Let It Out(Chappy)
つい先日発表された今年のBBC Music Sound of 2016の候補にも選ばれているイギリスのニューベリー出身の21歳の新人シンガーソングライター、Frances。主にピアノと歌声で作られたシンプルな楽曲が多いのだが、シンプルだからこそ心に響かせてく良さが彼女にはあるように思う。新作の「Let It Out」も寒い季節に染み入るような暖かさが込もった一曲となっている。またDisclosureのメンバーと共作したエレクトロポップな仕上がりになっている「Brrowed Time」や、今年の6月に出されたデビューEP『Glow』もsoundcloudに上がっているので是非こちらも聴いてみてほしい。

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Burgh – テクノ・ナルシス(桃井 かおる子)
先日もBELONGのホームページ上でインタビューを掲載した、都内で活動中の新人バンドBurgh。実は彼ら、以前までHysteric Picnicというバンド名で活動しており、日本人離れしたポストパンクがカッコイイと既に評判を呼んでいたのである。実際、その動向をTHE NOVEMBERSのボーカルの小林さんも注目しているそうで。そんな彼らが、改名後初となるアルバム(Burghのデビューアルバム)をこの度リリースした。正直な話をすると、私は以前までの彼ら(Hysteric Picnic)の音源を聴いたことがないのだが、そんなことはどうでもいい程にこのアルバムは振り切れてポップなのだ!ジャンル的には一応ポストパンクなのだが、もはやジャンル問わずという内容である。しかも昭和歌謡みたいなノリもあって、聴きながら笑ってしまう始末!“笑えるポストパンクって何よ?”と思ったそこのあなた、とりあえずアルバムからのこの一曲を聴いてくれ。そしたら分かる。そして笑ってしまうだろう。これは、ポストパンク新時代の到来といっても過言ではない。Burghには破壊力がある。私も彼らに壊されてしまったようで、この曲を聴きながら訳も分からず踊り狂った程だ。この「テクノ・ナルシス」という曲を聴いて笑ってしまった、もしくは踊ってしまったそこのあなた、今すぐ『テクノ・ナルシスのすべて』を買いに行くべきだ!