最終更新: 2026年6月15日

参加者:yabori(司会)、まりりん、わきき イラスト原画:フリダシ太郎

こんにちは!BELONG Media編集部です。

いつも記事を読んでくれているあなたへ。
「推し芸人が大会史上最低得点を叩き出した時、どんな顔をすればいいんだろう」。
もしかして、ちょっと気になっていたりしませんか?
まりりんはその答えを持っています。そしてなぜかとても誇らしそうでした。
今回は前回に引き続き、BELONG Mediaのスタッフであるyabori(司会)、わきき、まりりんの3人が、「推したい芸人・ネタ」をテーマに、じっくりと話をしています。

目的は、普段音楽について語っている私たちが、どんな笑いのセンスを持っているかをこっそりお見せすること。

テーマ第2回目では、まりりんの「推し方」の流儀を、垣間見ることができます。

まずは手始めに、推し芸人の魅力を、熱量高めに語るまりりんを見ていただきましょう。

まりりんと金属バット

yabori
yabori
まりりんさんはどういう感じでお笑い見てるん?
コントと漫才が好きで、漫才だと大喜利系が好きなので、M-1は3回戦・準々決勝くらいから基本全部見てます。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
M-1は3回戦・準々決勝ってYouTubeとかで見れるん?
YouTubeとかTVerですね。お笑いを本格的に追いかけるようになったきっかけが、2010年代の和牛が話題になったM-1で。その時フォローしてるミュージシャンとか友達が一斉にM-1の話をしてて、「こんなに話題になるなら見てみよう」って思って。それで面白くて、M-1の前に準決勝があることを知って、そこに出てた金属バットがめちゃくちゃ好きになって。
まりりん
まりりん

yabori
yabori
金属バットはネタ見たことあるんやけど、なんでそんな好きなん?
……あの感じがどうしても好きとしか言いようがないんですよね(笑)。絶対王道じゃないじゃないですか。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
あ、オルタナティブロックだ。
私、金属バットって顔は分かるんですけど、ネタ見たことなくて。
わきき
わきき
見た目の通りのネタをしてます(笑)。ついこないだのセカンドっていう賞レースで——セカンドって、結成16年以上でM-1に出られなくなった漫才師だけが参加できる大会なんですけど——金属バット、開始から4年連続ファイナリストで。今年こそ優勝できるんじゃないかという空気が大会前からずっとあって、実際1回戦・2回戦を大会史上最高得点で勝ち上がってきたんですよ。もう今年は金属バットだって思ったんですけど。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
でもそうならんかったんやろ(笑)。
決勝でボケの方が、ホームステイ先の留学生がヴィーガンで肉を食べられないっていう話をペラペラ喋って、そしたらおばさんが「これなら食べられるでしょ」ってパンを持ってきた、で「ここで問題です。パンはパンでも食べられないパンってなーんだ?フライパン。おもろないんじゃー」っていうネタを決勝でやって、大会史上最低得点で負けて(笑)。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
めっちゃおもろいやん!!
そうなんです。でもこれ、あえて優勝しないとかじゃなくて、多分これが本当に面白いと思って選んでやってると思うんです。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
そのズレてるところが逆におもろいよな。
そう。私はこのネタ大好きだし、これを選ぶところも好きなんですけど、まあ高得点は入らないよねっていう(笑)。「博打だったね」ってなりましたね。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
あれやな、まりりんさんが好きな”売れないバンドマン理論”やんか。
売れないバンドマンとはちょっと違くて(笑)。好きなバンドが売れないだけで、売れないバンドマンが好きなわけじゃないんです。逆なんです。
まりりん
まりりん
逆になると急に切ない響きになりますね(笑)。
わきき
わきき
優勝できない芸人が好きなだけで、優勝してほしくないわけじゃないんです(笑)。
まりりん
まりりん

3人

金属バットのツッコミスタイル

yabori
yabori
金属バットのネタ見た時にすごくいいなと思ったのが、小林がボケるんやけど、ツッコミの友保が”なんでやねん”って言わへんよな。”こいつ何言ってんの”っていう感じで口を押さえるようなリアクションでツッコむやつ。あれ新しいなと思って。ツッコミをセリフじゃなくて、自分のリアクションで表現するっていう。
確かに。
まりりん
まりりん
まりりんさんはどっかズレてるような、変なのが好きなんですか?(笑)
わきき
わきき
変なものが好きなんだなって、改めてセカンドを見て思いました。どのジャンルでもこのタイプが好きなんだなって。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
金属バットって、ZAZYとかにちょっと近い気もするんやけど、ちょっと違う感じもして。色物枠とは違うよな。
野性爆弾のくっきー!とも違いますよね?
わきき
わきき
yabori
yabori
くっきー!とも違う気がする。まりりんさんどう?なんか違うフォルダに入ってる気がするんやけど。
違うフォルダですね。私の中では金属バット、笑い飯と同じフォルダなんですよ。笑い飯も大好きで。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
あー、そっか。俺の中で笑い飯ってすごい器用な枠に入るんやけど、どっちもボケとツッコミが入れ替わりながら展開していく感じがあって。
そこまでの器用さとはまた違うかな……。でも笑い飯も、「これは優勝できる」ってネタを準決勝でやっておいて、M-1決勝でチンポジをやって負けたっていう伝説があって(笑)。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
なんでそれ選ぶんや・・・みたいな(笑)。
普通にやれば優勝できるはずなのに、どうしてそんな博打をっていう(笑)。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
いや、本人らは博打やと思ってへんのやろ、それが一番おもろい。
チンポジはおもろいに決まってるよっていう自信があるんですよ(笑)。でも優勝できるかといったら話が別で。
まりりん
まりりん
yabori
yabori
下ネタって、審査する側の心理的なハードルがあるよな。面白くても”これに高得点を入れていいのか”ってなる。放送がかかってるとなおさら。
「面白いとしていいんだろうか」ってなりますよね、場の空気として(笑)。
まりりん
まりりん

さて、いかがでしたか?

「チンポジはおもろいに決まってる」という言葉がなぜか一番心に残った、第2回目の座談会でした。
まりりんは、「好きなバンドが売れないだけで、売れないバンドマンが好きなわけじゃない」という名言を残してくれました。
そしてyaboriが「オルタナティブロックだ」と即座に言語化したところに、BELONG Mediaらしい瞬間がありました。

音楽でもお笑いでも、正攻法じゃないけど自分のスタイルを貫く人はかっこいいですね!

次回のスタッフの小部屋は、「推したい芸人・ネタ」テーマの第3回目をお送りします。

BELONG Mediaのこれからに、よかったら注目していてくださいね!

 

BELONG Media編集部
インディーロックを中心に日本や欧米、アジアの音楽を取り上げる音楽専門メディア。“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。

2021年、J-WAVEのSONAR MUSICににゲスト出演。2022年、英語版姉妹サイトA-indieを開設。

編集部メンバーの栄養源は、主にシューゲイザーやドリームポップから得ています。

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デザイン:つでん