最終更新: 2026年8月7日

南ロンドン出身の6人組ロックバンド、Man/Woman/Chainsawがデビューアルバム『Cannonball』をリリースした。

バンドのInstagramにポストされた写真からもうかがわれるようにとにかく彼らは仲がいい。

今回The CureやThe Horrorsらを擁するフィクション・レコードからのデビューアルバムのリリースとなる彼らだが、結成当初は全員ティーンエイジャーだった。

2024年にリリースされたEP『Eazy Peazy』では同郷のSHAMEやBlack Country, New Roadなどのポストパンクバンドらの影響を感じさせる青々しく活きのいいサウンドが光っていたが、今作においてはそのエネルギーが調和の方向に向けられている。

思春期をともに過ごし成人を迎えた彼らがそれぞれのパートやルーツ、アイデアを尊重しながら紡がれる高密度、高精度なセッションが『Cannonball』にはある。

グランジやバロックポップ、チェンバー・ロック、シンセポップなど多様な音楽を横断しながら絶妙なバランス感で形成される構築美はこの6人でしか鳴らせないサウンドであり、刹那的な輝きは今の彼らだからこそ放たれる眩しさであるだろう。

そんな奇跡的なデビューアルバム『Cannonball』をリリースするタイミングで、Man/Woman/Chainsawの軌跡を辿るべくインタビューを行った。

メンバー全員が回答してくれる気前の良さにも好印象で、感謝したい。

アーティスト:Billy Ward(Vo./Gt.)、Emmie-Mae Avery(Pn.)、Vera Leppänen(Vo./BaGt.)、Clio Starwood(Vn.) 、Lola Cherry(Dr.)、Billy Doyle(Gt.)

インタビュアー:滝田優樹(Yuuki Takita) 翻訳・編集・校正:BELONG Media / A-indie

ロンドン出身の6人、音楽との出会い


-滝田:私たちはアーティストのルーツや音楽が生まれた背景、そして影響を受けた音楽・文化・芸術を大切にしているメディアです。今回が私たちにとって初めてのインタビューとなりますので、まずはあなたたち自身のことからお聞きし、読者にもあなたたちの魅力を知ってもらいたいと思います。あなたたちはロンドンを拠点に活動されているかと思いますが、メンバーの皆さんは出身もロンドンでしょうか? また、皆さんがどのような幼少期を過ごし、どのように音楽に興味を持つようになったのかについても伺いたいです。
Clio:音楽と動物に囲まれて育ちました。ヴァイオリンは覚えている限り昔から弾いていて、まるで第二の言語のような存在です。飼っている銀色の子猫には、偉大な作曲家クロード・ドビュッシーにちなんで”クロード・デュピュッシー”と名付けました。
Lola:診断は受けていなかったのですが、ADHDの子どもだったので、いろいろなことに手を出しました。結局続いたのはドラムだけだったと思います。
Vera:芸術に囲まれて育ちました。母はアーティストで、父はミュージシャンです。子どものころはチェロを弾いていましたが、父とセッションする中でギターとベースを学びました。結局音楽の道を選んだのは、ある意味必然だったのかもしれません。
Emmie:生まれる前から家にヤマハのおもちゃのキーボードがあって、デモ曲として「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」が流れたり、犬の鳴き声が出たりするものでした。当然、そのキーボードに夢中になりました。7歳のときにイビサ風のプリセット音で「Stupid-upid-upid」という自分の初のヒット曲を作り、その数年後にジョン・レジェンドの「All of Me」を弾けるようになると、母は私の可能性を感じてピアノのレッスンに通わせてくれました。クラシックを学び、14歳まで試験を受け続けましたが、その頃学校に通い始めてバンドの他のメンバーと出会い、ロックンロールを追いかけるためにクラシックのルーツを離れることになりました!
Billy Ward:本が好きな子どもで、いつも読書が大好きでした。10代になって音楽への愛に目覚め、すぐにエレキギターを手にしました。パティ・スミスやボブ・ディランのような見事なソングライティングをするアーティストが初期の影響で、パンクロックのギタリストたちの衝撃とDIY精神が最初にギターを始めるきっかけになりました。ギターを弾く楽しさと文章への興味を、曲作りという形で結びつけられることに一番わくわくします。仲の良い友人たちと旅をしながら音楽を楽しめるのは最高です。
Billy Doyle:両親がすごいレコードコレクションを持っていたので、ミュージシャンではなかったものの、いつも音楽に囲まれていました。5歳のとき、レコードプレーヤーの使い方を教えてもらい、一日中好きなだけ音楽を聴かせてもらいました。しかしプリンスの『Purple Rain』に出会ったとき、初めて自分でも音楽を学び、作りたいと感じました。その後何年か俳優を目指した時期もありましたが、気難しい先生のせいでその夢は崩れました。ギターとベースを学び始め、それが今の自分につながっています!

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